今年はアメリカの中間選挙の年である。
アメリカ市民として15年も選挙人登録もしている私は、4年に一度の本選挙だけでなく、その間にある中間選挙にもきちんと行って投票している。
大統領を直接決める本選挙とは違い、中間選挙はどちらかと言うと地味目な物が多かったが、今年はその様相が一転している。
日本同様にねじれ現象が続いている国会議員選挙や、州知事選挙は接戦が多く、2年経ったオバマ政権の評価が問われると言う意味もあって、選挙運動は激化の一歩を辿っている。
9月には各党の候補者を決める予備選挙があり、ハワイではホノルルの市長選挙があって、州知事選挙に出馬の為、任期満了前にやめたムーフィ・ハネマン元市長に代わり、ピーター・カーライル氏が13代目の市長に選出された。
一方ムーフィ・ハネマン氏は、同じ民主党の元国会議員ニール・アバクロンビー氏に予備選で破れ、知事選はアバクロンビー氏と共和党の元副知事デューク・アイオナ氏との一騎打ちになっている。
日本のように選挙カーで騒音を撒き散らす事は無いが、夕方の通勤ラッシュに合わせて支援者たちが街頭に立って、道行く車に手を振っている。
選挙ポスターは特定の掲示板があるわけではないので、支援者の家の塀や垣根などに掲げてある。
テレビでもディベートの様子が度々放送されている。
ここまではいつもの選挙と変わり無いのだが、今年はダイレクト・メールがやたらと多い。
毎日数通のはがきがポストに入っていて、随分と無駄遣いな気もする。
そして、電話も多い。
支援者や各党の選挙委員会からかかってくるものもあるが、候補者本人からかかってくる事もある。
勿論本人と言っても録音メッセージで、家に帰ると留守番電話が何本も残っていることが多い。
先々週は、家に帰って留守電を再生すると、「Hi! This is Bill Clinton.(ハイ!ビル・クリントンです)」と、元大統領からのメッセージが残っていた。
民主党の候補者の応援のためだが、昨日はなんとバラク・オバマ大統領からのメッセージが残っていた!
ジョージ・W・ブッシュの8年間の悪夢を考えれば、オバマ大統領にはまだまだチャンスを上げたい気がするのだが、アメリカ国民はどう考えるのだろうか?
選挙は11月2日。