ハワイ日記2005年5月
今日も風が弱い。
どちらに動くのかはっきりしない雲を見ながらマノアの住宅街を谷の奥に向かって進む。
トレイル入り口のパーキングで車を降りると空気が湿っている。
蚊よけのスプレーをしてから歩き出そうとすると、日本人のグループがいた。
どうやら別会社のツアーらしい。
しかしその一行以外に日本人には一切出会わなかった。
後はアメリカ人旅行者や、ローカルばかり。
マキキに比べて遥かにハイカーの多いこのマノアのトレイルは、残念ながら花も少なく、食べられる実も少ない。
しかしこのトレイルの最大の魅力はマノア・フォールズ。
30メートルを越す滝は見事。
今日も滝の手前で小雨が降ってきて、合羽を着る。
ほんの小雨だったので滝を見ながらスパムむすびのスナックタイム。
帰り道で遠くにサイレンが聞こえた。
毎月のサイレンのテストだが、丁度登って来たアメリカ人旅行者に「あの音は何?」と聞かれて説明すると、少しほっとした様子だった。
小雨も止み、シェイマの鳴き声を聞きながら戻ってきた。
朝からワイキキは良いお天気だったが、相変わらず風は弱かった。
2フィート程の波の上がったダイアモンドヘッドの沖を見下ろして、カハラに入っていくと、今ピンクだらけの通りがある。
カハラ・アヴェニューからケアラオル・アヴェニューに曲がると、白や黄色の花に混ざってピンクのプルメリアが勢いよく咲いた木がまず数本ある。
さらにその先の左側に並んだピンクシャワーツリーは、白から赤へのグラデーションを含んだ淡いピンクの花びらをたくさん付け、そのままピンクだらけのワイアラエ・カントリークラブの裏側のハイビスカスの垣根につながっている。
ロイヤルハワイアン・ホテルやトリプラー病院のピンクは、こんなハワイの自然から生まれたのかもしれない。
サンディービーチまではよく晴れていたが、水平線のモロカイ島は全く見えなかった。
マカプウのルックアウトからウィンドワードサイドを見ると、やはり所々に雲の塊があったが、シャワーに遭う事は無かった。
ワイマナロのビーチもキラキラと綺麗で、お客さんのお子さんも楽しそうだった。
次に「スモウ・コネクション」に行くと、アンティー・ジェンがテレビの話をしていた。
日本贔屓のアンティーはNGNやKIKUテレビで日本のドラマを見るのが好きなのだそうだが、最近はNGNでやっている「キューピー3分クッキング」のファンだと言う。
この番組、私は全然見ないが、この1年くらいは番組宣伝でやっている事は知っていた。
アンティーが言うには、この番組は最近まで英語の字幕が無く、何を作っているのかさっぱりわからなかったのだそうだが、字幕が付いた為に面白くなったのだそうだ。
クアロア公園でココナッツ・パームの花などを説明して、青く澄んだハウウラの海を横に見て、ノースショアに入ると薄雲が多くなった。
サンセットビーチには4〜5フィートの波が立っていた。
ラニアケアは人が多かったが、大きなウミガメが1匹ビーチに上がっていた。
ハレイワでのランチタイムはアリイビーチパークで、海からの風が気持ちよかった。
食後はドール・プランテーションに行き、お客さん達はパイナップル・エキスプレス。
私はその間パビリオン内でパイナップルジュースを飲みながら、顔見知りのロコ達とおしゃべり。
その後ハレイワのアリイビーチに戻り、しばらくシュノーケルタイム。
50メートルほど遠浅のビーチ左側には時々カメが顔も出していたが、我々の他には4人しかいなかった。
それから夕方のハレイワタウンを散策していただいて、日没前にサンセットビーチに移動。
時々太陽は顔を見せるものの水平線付近は雲がべったりと張り付き、日没の瞬間は見えなかったが、サンセットとロッキーの両ポイントで波と戯れるサーファー達を見ながら、のんびりした夕暮れ時のノースショアは気持ちが良かった。
H-2フリーウェイからH-1に入ると、パールシティはオレンジ色の光に包まれていた。
夜のワイキキは人が溢れていた。
最長10連休と、今年のゴールデンウィークは長くなっている様だが、その長さが災いして、海外旅行の人気はハワイではなくヨーロッパなのだそうだ。
勿論休みが連続で取れない人もいる。
短い休みには名古屋の愛・地球博が人気だそうで、ハワイのGWは前評判が良くなかった。
しかし、日本からハワイへの総旅客数は4月24日の2千人台から25日に3千人、26日4千人、27日5千人、28日6千人、そして29日に7千人台と毎日順調に増えていった。
一応7千人と言う数字は一つの区切りで、これを超えると日本人が多い感じがする。
このままあと数日7千人台が続いてくれれば、今年のGWも満更ではなかったという事になるはずだったが、翌日からは6千、5千、4千、3千と落ちて行き、なんとなくもうGWは終わった感じもする。
だが明日から4連休と言う人も多いらしく、週末はまたワイキキも日本人で賑わうかもしれない。
ダイアモンドヘッドクラブは今週末まではほぼ一杯。
しかし昨年までの2年と比べるとお客さんの数はGWとしては少ない。
今日は久しぶりに風が出て、雲も無かった。
■2005/05/05 (木) パシフィック・ジャーニー |
ホノルル・エアポートやワイキキの主要ホテル、ABCやカラカウア通り沿いのペーパースタンドなどに置いてあるフリーペーパーで、「パシフィック・ジャーニー」と言う小冊子がある。
実は先日ここからメールで取材を受け、最新号にトレッキングのツアーをご紹介頂いた。
私が撮った写真も幾つか掲載され、ツアー内容についてもちゃんと書かれている。
このフリーペーパーは半分ほどはショッピングセンターやブランド品の宣伝ページだが、後半にはお役立ち情報などが載っている。
5月から7月一杯配布されているそうだ。
この間にハワイにいらっしゃる方は、是非ご覧になってみてください。
5月5日はハワイでは「ボーイズデー(男の子の日)」。
近所のタイムスやセブンイレブンでも小さな鯉のぼりが売られていた。
一方今日は「シンコ・デ・マイヨ」と言うメキシカンのお祭りでもあり、大きなビールのケースも売られていた。
前半だけは5〜6年ほど前のワイキキを思い出させるような賑わいを見せたハワイの今年のGW。
後半はあっという間に人が減り、日本からの飛行機も空席が多かったらしい。
元々リピーター向けのツアーを自負しているDHCは、GW中よりも飛行機代の少し安くなった5月後半から6月の方がやや忙しかった。
ここ数年、ご紹介のお客さんが増えるとGW中も段々忙しくなり、今年は実際ご紹介のお客さんが50%以上だった。
今年のGW中のツアーは「CIコンボ」が人気ナンバーワンで、1週間で3度もサンセットビーチで夕日を見た。
このところ風の少し弱い日はあったが、ツアー中にシャワーで困る事は無く、海も山も素晴らしい色を見せてくれ、あちこちで咲き始めた夏の花も美しかった。
今週中はツアーは少し落ち着くが、週末から月末まではまた多くなる。
ダイアモンドヘッドクラブのツアーでは冬場のクジラ観察で人気のマカプウヘッド・ハイキング。
ローカルも年々増えていて、冬場の週末は車を止めるのも大変。
だが夏は草花も減るし、風の弱い日は直射日光が暑くて、ツアーもローカルも少なくなる。
しかしハワイ州としては、ここをハイキングのスポットとして整備する計画らしい。
今は路肩に車を止めてトレイルに入るしかないのだが、トレイル入り口の車両進入禁止のゲートを取り払い、トレイルを入ってすぐの場所にパーキングを作ると言うのだ。
確かにあの辺り、カイヴィは20万年も前の火山の噴石が散らばる、歴史的にも手付かずの貴重な場所ではあるが、いつまでもあのまま放っておくのは勿体無い。
パーキングといってもそれほど大きな物ではないらしく、ツアー車は止められないそうだ。
レンタカーの観光客の利用を目的としているらしいが、そのうちにTシャツやドリンクなどを売る無許可の売店が出てきそうな気もする。
■2005/05/13 (金) アラワイ運河浄化作戦 |
昨年重機を使ってどぶさらいをしたアラワイ運河は、大量のヘドロを取り去り、一見少し綺麗になったようにも見えるが水質の汚染は一向に変わっていない。
そこでこの度、植物を繁殖させたいかだを使って水質を改善しようと言う計画が始まった。
この植物は「アクリクリ」と言って、根を1〜1.5メートル水中に伸ばす。
その根にはバクテリアや微生物が繁殖して、これらが水中の窒素や藻などを栄養として吸収するのだそうだ。
まさに自然を使った水質改善で、合衆国の補助金も使われるのだそうだ。
今は魚釣りも正式には禁止されているアラワイ運河だが、時々糸を垂れている人を見かける。
実際魚が釣れたところで、今は食べる気はしないと思うが、そのうちアラワイ運河の魚でBBQなんか出来るかもしれない。
■2005/05/14 (土) フォスターガーデン |
今日は「KTファンツアー3」。
良いお天気に恵まれて、日中は汗ばむほどだった。
カピオラニ公園でツアーの資料を公開した後、カハラビーチ、サンディービーチと回って、ダウンタウン・ホノルルに戻りフォスターガーデンへ。
都会のオアシスであるこの植物園に入ると、大きな木々の木陰に鳥がさえずり、風に揺れる木の枝の音も清々しかった。
スプリンクラーが水をまいた後のモンステラ・デリキオーサが光り、ヘリコニアが揺れていた。
園の中ほどにはソーセージツリーと言う、大きなソーセージがぶら下がった様な木がある。
そして若葉の先がオレンジ色になるシナモンツリーや、実の付いたノニの木など、普通は山に行かないと見れない様な木もある。
アロハタワーでランチの後、ハワイズ・プランテーション・ヴィレッジに行った。
相変わらず今年のCI-コンボ人気は続いている。
昨年から徐々にシグネチュア・ツアーの「CI」(サークルアイランド)から、サンセットタイムをサンセットビーチで過ごす「CI-コンボ」の数が増え、以前参加された方のご紹介でいらっしゃる方も多い。
昼間はサーファーを除いてツーリストばかりのサンセットビーチだが、夕方にはノースのローカル達がのんびりと黄昏る。
ワイキキ近くのカピオラニ公園やダイアモンドヘッド・ロードと同じく、この辺りでも夕方ジョギングやウォーキングを楽しむ人は多い。
レンタカーを使って来ている日本人ツーリストの姿も時々見かけるが、ダイアモンドヘッドクラブの他にツアーは無い。
今日も朝からよく晴れていたが、午後から少し雲が多くなり、水平線近くにも低い雲が出てしまった。
日没の10分前までは時々顔を見せていた太陽は、紫からオレンジ色に染まった雲の中に隠れてしまった。
それでもこの時間をサンセットビーチで過ごせる事は私にもとても魅力的だ。
陽が沈むと、丁度半分の月が上空に光り始めた。
今日は久しぶりに午前中一杯シャワーが続いた。
午後からの島半周のツアーがキャンセルになった。
ホノルルは昼過ぎから雨も上がり、雲の間から陽も顔を見せたが、コオラウ山脈の上には濃い雨雲が居座っていた。
インターネットを使って雨雲レーダーの様子を見ると、ハワイ諸島の中ではオアフ島のウィンドワード・サイドだけが集中的に雨を受けているようだった。
ホノルルも夕方からまた断続的に降ったが、一時は大きなダブルレインボーが架かった。
濡れた路面には落ちたピンクテコマの花びらが散らばっていた。
■2005/05/19 (木) 1/2 サークルアイランドツアー |
今日は午後からの島半周(1/2CI)。
朝方は少し雲が残ったが、午後になるとコオラウ山脈の頂上付近を除いてよく晴れた。
最初はリクエストでカパフルのレインボードライブインでロコモコランチ。
昼時で席は一杯だったので、トゥーゴーしてカピオラニ公園に行き、大きなバニヤンツリーの木陰のベンチで食べた。
食後はカハラを抜けてカラニアナオレ・ハイウェイに入り、サンディービーチ。
音を立てて崩れるショアブレイクと、そこに巻き込まれるように体を滑らせていくボディーサーファーの姿を見た。
マカプウ岬を回るとやはりウィンドワードサイドの雲は多かったが、ベロウズビーチは薄日が差して人も少なく、波も小さく静かだった。
グアヴァジュースを飲んでいただいて、ミニ自然教室の後、「スモウ・コネクション」で休憩。
ここからカイルアビーチに向かい、見学。
雲のせいか人は少なかったが、それでもワイキキの次に混んでるビーチで、ベロウズの10倍は人がいた。
カイルアの町を抜けてパリハイウェイに入り、トンネルを抜けてから展望台に向かった。
相変わらずの強風で肌寒いほどだった。
パリハイウェイを南側に下り、H−1を西に進み、モアナルアガーデンへ。
南側はよく晴れていて、「この木何の木」のモンキーポッド、ブレッドフルーツやジンジャーなどを説明しながら散策。
最後はタンタラスの丘に登る。
日本人は全くいなかったがアメリカ人観光客が数組いた。
ダイアモンドヘッドを眺めながらワイキキを見下ろし、後ろの山から吹き降ろしてくる貿易風を感じる。
カージナルがさえずっていた。
朝から天気が良かった。
ツアーは無かったが出掛けたい気分。
アラモアナ以外の海で泳ぎたくなったのでワイマナロまで行った。
しかしどうもコオラウ山脈の雲が気になり、マカプウまでは心配だった。
ハワイカイを過ぎると雲が多くなり、サンディービーチは既に白かった。
マカプウ・ルックアウトから見るウィンドワードはどんよりとした雲が多かったが、ワイマナロには薄日が差していた。
ケネケスで今日はミニ・カルアピッグ・プレートランチをトゥーゴーしてビーチに向かう。
土曜にも拘らずローカルもこの天気で躊躇したらしく、パーキングは平日のようにガラガラだった。
ビーチの水際に近いところにマットを引いてまずは海の様子を観察。
1時々2フィートくらいの小さな波だったが、目の前で綺麗に割れていた。
流れ着いたリムがちょっと多いかな?
でもクラゲに注意のサインは無し。
と言う事でとりあえずはランチ。
2スクープのライスに1スクープのマカロニサラダ、キャベツ少々の上にてんこ盛りのカルアピッグ。
これにアロハ醤油をかけて丼感覚でかき込む。
目の前にはエメラルドグリーンの海とブルーの空、白い雲に白い砂。
急に陽射しが出てきて海の色が変わる。
今度は一瞬突然シャワーが顔に当たる。
マイナバードがよたよたとビーチを歩いてカニの穴を覗いている。
いつも仕事ばかりでなかなか入れないこの海に食後の腹ごなしで入る。
今日はブギボーも持参。
食事中に見ていた中学生くらいのローカルは上手かったが、白人が二人溺れそうな波乗りをしていた。
3人ともどこかに移動してしまったので貸切の波。
時々足にリムが絡んできたが、次々にやってくる小さなセットにタイミングを合わせて乗る。
その後は晴れたり曇ったりで、陽が傾くまで波乗りしたりビーチでゴロゴロしていた。
■2005/05/23 (月) ハレイワ・アリイビーチ |
今日はダイアモンドヘッドクラブの常連さんをハレイワへのビーチピクニックにお連れした。
朝から天気も良く、気持ちの良いトレードが吹いていたが、H-2を北上していると島の中央から少しシャワーが流れてきた。
ドール・プランテーションを過ぎると青く光るノースの海が見えてきた。
こちらの天気も上々。
アリイビーチの波は穏やかでサーファは少ない。
左のトレンチ側は我々の他にはカップルが一組だけだった。
手前のモンキーポッドの木陰のピクニックテーブル付近に陣取り、私はBBQのセットを運ぶ。
お客さんがシュノーケルをして楽しんでいる間に、ランチの用意。
テーブルをセットしてヒバチにチャーコールを入れて少し休憩。
モンキーポッドの木の枝ではフィンチ、マイナバード、ブルブルやカージナルなどがさえずっていた。
お客さん達が海から上がって来たところでヒバチに火を入れる。
トレードウィンドが吹き抜ける公園はほぼ貸切で、最高のランチタイム。
楽しくおしゃべりしながら、ワイキキでは考えられない優雅な一時。
食後にはビーチの近くまでウミガメが数匹やってきて、お客さんは大感激。
最後にハレイワ・タウン内を少し散策してワイキキに戻った。
夜には大きな満月がホノルルを照らしていた。
■2005/05/24 (火) YAMA'S FISH MARKET |
先週誕生日を迎えた友人のミニ・バースデーパーティーがマキキのコンドで開かれた。
私が食事を持って行く事になったが、リクエストはハワイアン。
ハワイアンフードの好きな友人以外にも、ハワイ在住1年半ほどでまだハワイアンフードを食べたことが無い人が来ると言うので、ラウラウとカルアピッグ、ロミサーモン、そしてポキは3種類、醤油、リムのアヒポキと、味噌タコポキ、デザートにハウピアを用意した。
買いに行ったのはいつもの「YAMA'S
FISH
MARKET(ヤマス・フィッシュマーケット)」。
この店、昨年くらいまでは夕方5時になると売り切れ商品が目立ち、看板さえも下ろしている事が多かったのだが、最近は7時の閉店までちゃんと「OPEN」のサインが出ている。
以前はお客さんにハワイアンフードが食べたいというリクエストを頂いても、既に売り切れだったりした事が多かったが、これからはもっとお勧めしたい。
トゥーゴーが基本の店なので、チャーターの最後に立ち寄ってホテルに持ち帰って食べるのがベスト。
夜風が気持ちよかった。
■2005/05/26 (木) ココクレーター植物園 |
ハワイカイにあるココクレーター(通称:梅干山)の内側には植物園がある。
以前何度か訪れた事があるのだが、園内や入り口の道路の工事中などで一度も中に入った事が無かった。
最近は植物園へのチャーターリクエストも多いので、一日に幾つかの植物園を回るコースを考えているのだ。
最近サンディービーチからクイーンズゲートを抜けてハワイカイの住宅地に回った時、植物園へ通じる小道が整備されているのに気が付いたので、今日は行ってみた。
ゴルフコースのすぐ横の小道を入っていくと、造成中の宅地と建築中の住宅が幾つか見える。
さらに入っていくと舗装道路が無くなり、車1台が通れるパスを抜けると、一応看板が出ていた。
ここまでは何度か来た事がある。
パーキングには他に車は一台だけ。
横に止めて車を降りる。
ピクニックテーブルが3つほど並んでいて、左奥には馬が数頭いる牧場があった。
しかし植物園の管理事務所のようなものは一切見当たらない。
右手に入っていくと「プルメリア・ガーデン」と書かれたサインがあったので進むと、色とりどりの大きなプルメリアの木がいくつも並んでいて、トラックとバンが止まっていた。
さらに進むと10人ほどの人が花を収穫していた。
これはレイを作る為の花摘み作業だろう。
軽く挨拶をしてさらに行くと、旅行者風の白人とすれ違った。
一応散策ルートが出来ていて、木々には学名などが書いた小さな看板が付いている。
意外と広い梅干山のクレーター内だが、サボテンばかりのセクション、アフリカ産の植物のセクション、アメリカン・セクションなどに別れていて、私も見たことが無い木が幾つもあった。
大きな花の咲いている物や実が生っている物など、見ていても楽しい。
時々風は吹き込んでくるが、乾燥していて暑い。
1周約1時間の散策は3キロちょっと。
もう少しここの木々について勉強したいが、ツアーのルートとしては合格。
ホノルル市内ではレインボーシャワーが日に日にたくさんの花を付けていく様子がよくわかる。
カハラやダウンタウンなどのピンクシャワーは既に満開を迎えている木も多い。
真黄色なゴールドツリーもまだまだ目立っているが、紫色のジャカランダも見かけるようになった。
ノースやダウンタウンではロイヤル・ポインシアナの赤い花も目にする。
プナホウやハレイワでは既に花を咲かせた月下美人を見た。
昼間だったので咲いた後の花か、もうすぐ咲きそうな蕾だけだったが、そろそろ6月も近く、月下美人の季節も近いようだ。
久しぶりにマカプウ岬へのツアーが入った。
朝から日差しが強く、サンスクリーンを首の後ろにしっかり塗って出発した。
路肩のパーキングはやはり少ない。
ダイアモンドヘッドクラブのリピーターのお客さんとおしゃべりをしながら登って行く。
貿易風は10マイルほどで左程強くは無かったが、岸壁の上に出ると気持ちが良かった。
クジラはいない季節だが、今日はサボテンの一種、パニニの花が見事だった。
パニニの花は夏場に咲くが、今までこれほどたくさんの花が一斉に咲いているのは見たことが無かった。
プリックリー・ペアと言うのが英語名だが、ハワイ語でパニニと言う。
「パニニ」を英語に直訳すると「アンフレンドリー(UNFRIENDLY)」。
要するに棘があって付き合いにくい奴の事らしい。
ハワイのスラングでも「パニニな奴」と言ったら、「棘のある奴」のことである。
今日は午後から定連さんをチャーターでご案内した。
最初はドール・キャナリーに向かった。
映画館や隣接するコスコは毎日とても賑わっているが、キャナリーのショッピングセンター内は閑散としている。
この中にお目当てのお店があるそうなのだが、案内板を見てもそんな名前は見当たらない。
入り口にいたセキュリティーに聞いてみると、随分前に無くなったらしい。
と言う事で、「コスコ」の見学に変更。
アメリカは連休中だけあって、かなりの人出だった。
チャイナタウン、ダウンタウンを抜けてユニバーシティーの「ダウン・トゥー・アース」でちょっとお買い物の後、カパフルの「レナーズ」でマラサダを買い、タンタラスの丘に上がった。
ダイアモンドヘッドより高い位置にある公園のピクニックテーブルで、涼しい風を浴びながらマラサダを食べた。
景色を眺めた後は、少し麓にある「コンテンポラリー・ミュージアム」に回った。
若手の日本人アーチストの作品展をやっていたが、なんと今日が最終日で明日から3週間は休館になるらしい。
しかも、最終日と言う事で閉館時間の少し前には出されてしまった。
時間が少し余ったのでここからは私のお勧めと言う事で、最初はマキキのトレイルの入り口、続いてマノアのトレイルの入り口をお見せした。
最後はカカアコのウォーターフロント・パークに行った。
パーキングには100台ほどのオートバイが集結。
日本だったら暴走族の集会のようだが、集まっているのは皆さんかなりの中高年。
モーターサイクルクラブの集まりのようだった。
我々は公園内の丘に上がり、えひめ丸の慰霊碑をお参りした。
しばらく公園の海沿いを散歩すると、観光風の人は全く見かけず、ローカル達の休日風景だった。
見上げるとマノアからセントルイス・ハイツにかけて虹が出ていた。
夕方シャワーが降って少し心配したが、雲が切れたので出発した。
ワイキキからセントルイス・ハイツの方を見ると、オレンジ色の光がまるで天の川のよう。
アラワイ運河を渡ってマキキの住宅街を抜け、タンタラスの丘を登る。
小さな蕾は幾つかあったが、咲いている月下美人は見られなかった。
展望台には大型バスが何台も止まっていたが、日本からの大きな団体旅行が来ているようだった。
賑やかな展望台を離れてH-1フリーウェイに乗り、パールシティーへ向かう。
途中で何度かパラパラとシャワーに当たったが、静かな公園に着くとすっかり上がっていた。
ラグを引いてグアヴァジュースをサーブし、星空や夜景を見ながらリラックスしていただく。
時より吹く弱い風が気持ち良かった。
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