ハワイ日記2003年12月



12月2日

昨日よりは雨が少なかったが、コナウィンドが吹きだした。

マカプウも大雨で、また落石が起きているらしい。

夜になって雲が切れてきた。

12月3日

久しぶりに良く晴れた。

貿易風も帰って来た。

雲の無い空に白い月が浮かんでいた。

12月5日

ホノルルは良く晴れていた。

風はちょっと西より。

ベロウズに泳ぎに行こうと思って車を走らせる。

マカプウを回ると、東海岸は厚い雲に覆われていた。

とりあえずKENEKE’Sでサバ弁当だけ買って引き返した。

ピーカンのカハラビーチで寛いだ。

夕方、家に帰った途端に、バケツをひっくり返したようなスコールが来た。

おかげで夜はとても蒸し暑かった。

12月6日

12月最初のナイトドライブ・ツアー。

パールシティでフリーウェイを降りると、アロハスタジアムには煌々と明かりが灯っていた。

UHのフットボールの試合があるらしい。

住宅街を登り、例年、家の周りの飾り付けの激しい一角に入って行く。

まだ全体の3分の1ほどの家しか飾り付けは済んでいなかったが、お客さん達は驚き喜んで下さった。

その後公園に移動。

風が無く暖かい晩だった。

雲のほとんど無い空には大きな月が光り、芝生にモンキーポッドの影を作っていた。

ハワイのベテランリピーターのお客さんたちも、すっかり寛いで下さった。

最後にダウンタウンに行った。

今日からダウンタウンのイルミネーションがはじまると言う事で、渋滞などが予想されたが、思ったほど混んではいなかった。

ホノルル・ハレの前には今年も巨大なサンタクロース夫妻が座り、大きなクリスマスツリーはイルミネーションで彩られていた。

12月7日

カピオラニ・パークには、大きなテント村が徐々に出来つつある。

ホノルル・マラソンも近い。

12月8日

ケアリイ・ライシェルの新しいアルバムが出た。

「Kealaokamaile」と言うこのアルバムは、メロウな曲がほとんどだが、この中に日本の「ビギン」の「なだ そうそう」のハワイアンバージョンが収められている。

英語訳の歌詞カードを読んでみると、ビギンの歌とは内容は違うようで、曲だけを使っただけなのだが、沖縄系の歌とハワイアンが何故か気持ちよくマッチしている。

お勧めの一枚である。

12月9日

貿易風が強い。

何しろ天気予報には、「Sunny(晴れ)」とか「Cloudy(曇り)」では無く、「Windy(強風)」と出ていた。

風って天気なの?

12月10日

午後からスラッキーとホノルル市内を回った。

籐家具の店やアンティークショップ、美術館や公園にも行った。

幾度と無く細かいシャワーが町を濡らして、その度に西の空には虹がかかっていた。

ダブル・レインボーもあれだけ見ると、ありがたみが無くなる。

風は少しヒンヤリとしていた。

12月13日

ノースはどこも波が上がって、すっかりサーフィンシーズンである。

エフカイビーチではパイプライン・マスターズが開かれ、近くのカム・ハイウェイ沿いは路上駐車の車で一杯だった。

サンセットは8フィート以上、ハレイワも6フィート超えの波で、サーファーたちが賑わっていた。

ハレイワは雨で流れ出た赤土で海が赤かった。


12月14日

今年のホノルルマラソンは雨も降らず晴天に恵まれたが、風が強かった。

そんな中、女子は日本人が優勝したそうだ。

私は今年は仕事も無く、ぐっすり寝て、ゆっくりしていた。

朝の花火も全然聞こえなかった。

12月17日

マカプウ岬のトレイル沿いには、夏には無かった野草が茂り始めた。

キアヴェやコア・ハオレの木々も枝を伸ばしている。

黄色いイリマの花の他、この数ヶ月だけさっと咲く小さな草花も多い。

貿易風が気持ち良かった。

12月18日

パールシティの住宅街。

すっかり飾り付けが終わった名物の一角は、さながらディズニーランドのようだ。

今日もローカルが数組、噂を聞いて見に来ていたが、今年もおそらく観光客を連れてくるのは私だけのようだ。

12月のナイトドライブはオススメ!



12月19日

数日まとまった雨が降っていないので、久しぶりにマキキのトレイルに入った。

12月に入るのは初めてかもしれない。

きっと花は何も無いのだろうと思っていたら、意外と多く目にした。

今まで花が咲くとは知らなかった植物に花が付き、そこに蜂が集まっていた。

見慣れぬ実もあった。

とりあえず触って、匂いをかいで、齧ってみる。

小さなかぼちゃのような形で、色は真っ赤、トマトのような味のする実があった。

家に戻ってから調べてみるが、うちにある辞典にはどこにも載っていなかった。

あれは何なんだろう?

12月22日

貿易風は落ち着いてきたが、雲が多い。

Eメールで送るクリスマス・メールの作成作業を家で行った。

夜になって出かけると、TシャツにロングのGパン、サンダルでは少し涼しい感じだった。

近所の街路樹のコアの木にオレンジ色の花が付き始めた。

12月24日

ほとんど雲も無い晴天。

知り合いにクリスマスのギフトを届けに行った。

ほんの10分ほど近くに路上駐車しただけで、戻ると車の中はサウナのようだった。

窓を全開にして走ると、消防署の前でサンタクロースが手を振っていた。

12月25日

クリスマスの今日もホノルルは暖かい晴天となった。

ほとんどの会社や店が休みの為、街中はひっそりと静まり返っている。

猫のターキーを飼っていたデンマーク人カップルの後に、隣の部屋に誰かが越してきた。

3日ほど前に人の気配がしたが、まだ挨拶はしていなかった。

今日、部屋の前で会ったので挨拶をした。

何と日本人だった。

やはりハワイには日本人が多い。

そういえば昨日タイムス・マーケットにビールを買いに行くと、小さな門松や鏡餅など、日本のお正月用品が山積みにされていた。

私が今のアパートに入った時はサモア系の家族が多かったが、今は中国、韓国、日本などアジア系が増えた。

どちらにしろほとんどが移民の人だ。

アメリカではクリスマスは国民の祝日となっているが、もともとはキリスト教の祭日。

宗教が違えばクリスマスなど全く関係のないと言う人もいる。

しかしこの時期、ユダヤ教の”ハナカ”やアフリカ系の”クワンザ”など祭日が多く、一般的には「メリー・クリスマス!」と言うより、「ハッピー・ホリデイズ!」と言うのが普通。

ハワイ語では「メレ・カリキマカ!」と言うが、これは「メリー・クリスマス!」の音を取ってハワイ語に直したもの。

元々ハワイにクリスマスなどは無い。

日本では元旦を迎えるまでは言わないが、アメリカではクリスマスを過ぎたら「ハッピー・ニューイヤー!」。

日本では大晦日まで仕事と言う人も多いが、アメリカでは正月2日より店も会社もほぼ通常業務に戻る。

私はこれから年末年始が忙しくなる。

とりあえず今日は休みで、昼からほろ酔い気分で「Mele Kalikimaka!」

12月26日

ハワイカイのコスコに買出しに行くと、レジにエクスチェンジ・レーンと言うのが二つオープンしていた。

これはクリスマス・プレゼントにもらったものを交換したり、返金してもらうためのレーンで、長蛇の列が出来ていた。

アメリカではクリスマス後のこの光景は、どこのデパートでも見られる。

プレゼントにもらったがサイズが違っていたり、色が気に食わなかったりで、それをもらった人から買った場所を聞いて交換してもらうのだ。

同じものを複数もらったりして、返金してもらう人もいる。

合理的といえば合理的。

日本もお歳暮でもらった物を交換してもらえるシステムがあれば良いのに・・・。

12月27日

天気予報は雨だったが、朝から良く晴れた。

マカプウ岬にハイクに行くと、路肩は路上駐車の車で埋まっていた。

観光客風の人はほとんど見なかったが、バケーション中の軍人の家族と言った感じのグループが多かった。

風が弱く水平線もぼやけていたが、穏やかな海は遥かに広がっていた。

その後カイルア・ビーチに行った。

ワイキキに近いような人出で驚いた。

陸上には貿易風が感じられたが、上空の雲は南から動いて来ていた。

夕方ワイキキのビーチを覗くと、カイルアはやっぱり空いていた。

この数日は1日ごとにワイキキの人が増えている。

12月28日

昨晩は雨が多かった。

今日の天気予報は大雨だったが、朝のワイキキは薄曇。

心配しながらもサークルアイランドツアーに出た。

カラニアナオレ・ハイウェイを走っているうちは雨の心配はなさそうだった。

ハナウマ湾を過ぎると、モロカイ、ラナイ、マウイ、ハワイの4島が見えた。

高い薄雲は上空を覆っているが、その下は雲が無いようだ。

でも4島も見えるのに、全体的に薄暗い感じがした。

サンディービーチに着くと薄日も差してきた。

そしてマカプウを回っても雨雲の姿は無い。

大雨の予報のせいか、ワイマナロのベロウズビーチのパーキングはたった1台の車が止まっているだけで、ビーチに誰も人はいなかった。

波はほとんど無く穏やかで、海はいつものようにエメラルドグリーンをしている。

静かでとても日曜日とは思えない光景だった。

その後の東海岸のドライブも雨には遭わず、ライエを過ぎると雲も割れて日が差し込んできた。

ラニアケアでは海亀が4匹もビーチに上がっていたが、この辺りからまた雲が増え始めた。

ハレイワも人は少なかったが、ここでぽつぽつとシャワーが来た。

散策時間にはお客さんに傘を渡したが、結局使わなかったそうだ。

ドール・プランテーションでは遠くで雷鳴が聞こえ、ワイアナエ山脈の上に稲妻も見えた。

しかしまだ雨は降っていない。

シャワーを通り越してスコールに遭ったのはH−1フリーウェイに入ってからだった。

だがこれもモアナルアガーデン辺りを過ぎるとすっかり止み、大きな虹が現れた。

そしてワイキキに戻ると、何故かまたすっきりと晴れていた。

明日はどうなるかな?

12月29日

今日はダイアモンドヘッドクラブの常連さんとチャーターツアー。

初ハワイ以来のお付き合いで、主要な場所はほとんど行かれているので、今日はかなりマイナーなビーチなどをご案内した。

ダイアモンドヘッドのルックアウトからサーファーを眺めた後、カハラビーチへ出た。

高級住宅街の中に車を止め、ビーチアクセスに入ろうとすると、友達にばったり会った。

「今日はツアーなの?」と聞かれたが、確かにこの辺にツアー客はあまりいない。

しかし静かなビーチには人はおらず、水もとても澄んでいた。

続いてその先のワイアラエビーチに行った。

ここはパーキングもあるので、ローカルが多かった。

カハラに比べて少し水が濁っていた。

基本的にはサークルアイランドのコースで、次はサンディービーチを通り抜け、マカプウ・ルックアウトで下を見下ろして、ベロウズビーチをチェック。

この辺でシャワーがぽつぽつと降ってきたが、カネオヘに入る頃にはもう止んだ。

そしてその次に止まったのがヘエイア・パーク。

基本的に何も無い場所だが、雨に濡れたばかりのハラの木やパンノキなどが美しかった。

東海岸を北上しカーアヴァビーチに寄った。

人のほとんどいない小さなビーチで、波の音が耳に響いた。

クラウチング・ライオンの先、カハナベイビーチにも立ち寄った。

水は少し濁っていたが、広いビーチパークに人は無く、青々とした木々の茂る山に囲まれた湾内はとても静かだった。

満車状態のポリネシア文化センターのパーキングを過ぎ、ライエ・ポイントに向かった。

波に浸食された岩場で、雰囲気の違うオアフの自然を味わって頂いた。

ランチはカフクでエビを食べた。

と言ってもシュガーミル近くの屋台ではなく、養殖池のすぐ横にある新しい店。

ここは屋台ではなく、一応ちゃんとした店で、衛生面もちゃんとしていた。

養殖池を眺められるテーブルエリアには手洗いも付いていて、アメリカ人観光客だけでなくローカルも訪れていた。

肝心な味もかなりイケた。

タートルベイを回ってサンセットを車内から眺め、ワイメアもちょっとだけ見下ろして、ラニアケアビーチに行った。

今日は人が多かったが、1匹だけ海亀が昼寝をしていた。

ハレイワでは「サーフ&シー」でお買い物だけして、ワヒアワを抜けてクニア・ロードを下り、H-1フリーウェイを西に進んで一気にヨコハマベイまで出た。

サンセットを期待したのだが雲って見れず。

それでもほとんど人のいない広大なビーチで夕方のひと時を寛いでいただいた。

帰りは夜景が素敵だった。

12月31日

今年最後のツアーはワイマナロへのビーチピクニック。

昨晩は随分降ったが、朝には上がっていた。

緩やかなコナウィンドが吹く中、マカプウ岬を回って東側に出る。

やはり高い雲が空を覆っているが、雨の心配はなさそうだった。

ビーチにはローカルが随分出ていた。

ショアブレイクもあり、ブギーボードにもコンディションは良かった。

途中からぽつぽつと雨粒が落ちてきたが、濡れるほどではなかった。

風が暖かかったので、曇っていても寒くは無かった。

今年最後に皆さんリラックスしていただいた。


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