ハワイ日記2003年5月



5月1日

ブッシュ大統領が、とうとう「戦闘終結宣言」を出した。

「終戦」では無いのは残念だが、今回の戦争をテロとの戦いの一部と意味付けているアメリカにとっては、結局まだまだ続くのであろう。

イラクが平和で安定するまでにはまだ時間がかかりそうだし、アメリカのアラブ諸国との関係、更に北朝鮮との関係は流動的で、今後の世界情勢について不安定要素はいくらでもある。

更にSARS騒ぎで人の動きが鈍り、アジアを中心にした経済活動に支障が出始めている。

そのあおりでハワイの旅行業界も大変苦しい。

しかし米軍の大規模な武力行使が終わり、一般市民が生活する都市への攻撃が終わった事は、とても嬉しい事である。

これを記念して、平和を願い、ダイアモンドヘッドクラブでは、オリジナルツアーに参加してくださったお客さんに(ちょっとした)お土産をプレゼントする事にした。

前から年末年始のお客さんにカレンダーをプレゼントしていたが、他の時期にも何かプレゼントを考えていた。

一部をダイアモンドヘッドクラブ・ホームページの掲示板に掲載してあります。

今月は4月よりも予約が少ない。

本当にイイ季節なのに・・・・・。

5月2日

昼間ハワイカイのカスコに行った。

カラニアナオレ・ハイウェイのレインボーシャワーはまだ1〜2分咲きだが、プルメリアはどこも見事。

風が出てきて気持ちが良い。

カスコは、平日と言う事で混雑は無かった。

夏に向けてバーベキューやキャンプ用品が並んでいた。

夜は久しぶりにKENさんが遊びに来た。

結婚式以来だが、しばらく日本にもいたらしい。

奥さんはビザの関係でしばらく日本だそうで、KENさんが日本を何度か往復するのだそうだ。

撮影業界もすっかり暇な様で、何か仕事は無いか、アイデアはないかと夜遅くまで飲みながら語り合った。

5月3日

昨日の飲みすぎでハングオーバー。

天気は良いが外に出られない・・・。

さてアラモアナSCの山側で、ケアモク・ストリートに建設中の大手小売チェーン店「ウォルマート」の建設現場で、25体の人骨が発見されたそうだ。

と言っても最近の犯罪に関係する物ではなく、1850年代に流行した天然痘で死亡した人達の骨と見られているらしい。

人骨が見つかったのは、工事が始まってすぐの今年1月だが、ウォルマートがホノルル・アドバタイザー紙に、「遺骨に心当たりがある人はいませんか?」と言う広告を出した事から発覚したようだ。

人骨は1ヶ所に固まって見つかっていて、この現場は現在は立ち入りが禁止されている。

広い土地なので、その他の場所の工事は継続して行われているが、ウォルマート側は、ハワイ州の史跡歴史的建造物保存課と相談して、どう対処するかを検討中している。

ウォルマート建設に反対している地元のグループは遺骨の発見を受け、ハワイアンの埋葬地を侵すべきでないとして、工事の即時中止を要求し、裁判所に提訴した。

この話はまだ物議をかもしそうだ。

5月4日

今日は夏の風が吹いていた。

前にどこかで拾ってきたマニラ椰子の種が芽を出した。

赤い小さな実が付くパームツリーで、大きくなれば3メートル以上にはなる。

ゆっくりと双葉を出した後、次の二つが伸びてきた。

ワイマナロのビーチで拾ってきたミロはそろそろ50センチの高さになる。

こちらも大きくなれば5メートル以上で、枝を広げる。

共に家の中で育てられる物ではなくなる植物なのだが、いきなり大きくなる物でもないので、どこまで育てられるか楽しみ。

5月5日

子供の日のハワイは「Boy's Day」と言う。

JCCH(ハワイ日本文化センター)ではイベントが開かれると、KIKUテレビで宣伝している。

今年はキカイダーは来ないようだが、サムライ・パペット・ショーと言うのがあるそうだ。

キカイダーも先日まで再々・・・放送していた「キカイダー01」が終わったと思ったら、再び「キカイダー」が始まった。

ハワイはおかしな場所だ。

夜ワイキキの鍋会に行った。

ダニヤンから紹介されたのは、今度オアフでツアー会社を始めると言うお二人。

それぞれガイドの経験はおありだが、立ち上げるのはガイディングの会社ではなくて、ツアーを売る会社。

ユニークなツアーを紹介していきたいと言う事で、ダイアモンドヘッドクラブのツアーにも少し興味を持っていただいたようだが、仕事に繋がれば嬉しい。

しかし、一番厳しい時に始めると言うのは勇気がいることだ。

他には長期でハワイにバケーションで来ている人達や、地元の常連などが十数人集っておでんを囲んだ。

ハッピー・シンコ・デ・マイヨ!

5月6日

実は昨日鍋会が終わって帰ってきてから、また飲んでしまった。

飲みながら色々考えた。

やらなければならない事はほとんど終わった。

暇な時期にやっておく事、やれる可能性のある事、やってみたい事。

結局夜更かしして、今日は昼頃やっと起きた。

昼からはメールばかり書いていた。

外で動き回りたい。

ターキーが遊びに来た。

5月7日

朝激しいシャワーがあった。

日中はからっと晴れて、風も吹いたので湿度は上がらなかったが、夕方から曇ってきて小雨が降った。

夜は風が弱くなり少し暑い。

ハワイの3月の失業率が発表された。

2月に比べて3%から3.4%に上昇したようなのだが、勿論これはイラク戦争が起きる前評判での観光客の減少によるもの。

しかし冬のショッピング・シーズンが過ぎた後、季節的な人員整理のレイオフが行われるので、これも原因なのだそうだ。

さて3月20日に実際に戦争が始まり、4月まで続いた。

更にSARSである。

4月の失業率は更に上がりそうだが、ちなみに2001年の9.11の後の失業率は4.3%。

結局アメリカ本土が攻撃の被害にあった時は、日本人だけでなくアメリカ人も旅行しなかったからだ。

その時に比べたら今はまだマシと言う事なのかもしれないが、アジアを直撃しているSARSが落ち着くまでは、日本人観光客の数が増える見込みはなさそう。

全米平均の始業率は6.2%。

ハワイはまだ仕事がある方なのである。

5月8日

ちょっと雲があったが、気持ちの良い貿易風が吹いていた。

ダウンタウンに行った。

モンキーポッドは今、花のシーズンを迎えてあちこちで薄いピンク色の花を咲かせている。

既に大きな実をぶら下げている木も多く、時々音を立てて落ちてくる。

モンキーポッドの実は、巨大なインゲン豆のような形をしていて、中に種が入っている。

実の外側はべたべたとしていて、踏み付けてしまうと靴の底にくっついてくる。

こうやってあちこちに運ばれていくのだろう。

キング・ストリートのレインボーシャワーはそろそろ3分咲きに近付いている。

カワイアハオ教会では、ちょうど結婚式を終えて外に出てきたカップルと出席者達が、写真を撮っていた。

夜モーティーが遊びに来た。

一時帰省していた日本から明日戻ってくる奥さんのMさんがいない間、食事はもっぱら外食だったそうだ。

夏にハワイに来る日本のタレントのイベントの仕事が入っていて、結構忙しいようだ。

夏以降の仕事については、まだ色々悩んでいるようだ。

5月9日

爽やかな風が吹いていた。

昼間ハワイ大近くのKINKO'Sに行くと、パーキングの入り口で既に長い列が出来ていた。

金曜日だと言う事と何か関係があるのだろうか?

結局挫けてこの時は引き返してきた。

「KTfan」のコーナーを新しくした。

新しい写真を増やした訳では無いのだが、MSNの無料ページを借りていたのをオリジナルにしたのだ。

MSNのページをいじっていると、私宛にコミュニティー参加の申し込みが沢山来ているのを発見した。

MSNで写真のページなどを開設すると、自動的にコミュニティーが作られてしまう。

仲間同士で写真を交換したり、見せ合ったり出来るようになっているのだが、基本的に私だけが勝手に写真をアップしていたので、そんなコミュニティーの事はすっかり忘れていた。

主にKTファンの方からコミュニティー参加希望のメッセージが来ていたが、中には随分前の日付の物もあった。

何のお返事もせず、申し訳ありませんでした。

とりあえずコミュニティーはありますが、機能していませんのであしからず。

自己紹介のページもやっと10万HIT記念館を作った。

是非見にきてください。

そのほか少し直した。

夜になって再びKINKO'Sに行く。

今度はガラガラだった。

その後元気寿司に行った。

少し待たされてから座った席は珍しく両隣が日本人だった。

店を出るとシャワーが降っていた。

5月10日

「千と千尋の神隠し」を見た。

昨日の「元気寿司」の後、映画のレンタル屋で借りてきたのだ。

と言っても日系の店ではなく、普通のアメリカのレンタル・ショップ。

と言う事は「千と千尋の神隠し」も当然英語版で、「Spirited Away」がこちらのタイトル。

アカデミー賞も取った母国の映画がアメリカでちゃんとレンタルされている事は嬉しかった。

DVDのパッケージを見ると、オリジナル・日本語音声がフューチャリングされていたので、早速借りて見る事にした。

宮崎ワールドにトリップした。

夜、ハワイに遊びに来ている友人のKさんとお父さんと、マイランに食事に行った。

ここもこの所暇な様で、サムさんも「スローだよ」とこぼしていた。

色々とお土産を頂いてしまった。(Big Mahalo!)

夜風も気持ち良い。

5月11日

今日は母の日。

日本の母に花を送った。

Happy Mother's Day!

私は早起きしてNBAプレイオフのテレビ観戦。

苦しい試合が続くレイカース・・・。

その後はちょっとお買い物。

ペンサコラのロイヤル・ポインシアナに真っ赤な花が付き始めてきた。

さて最後にアラモアナSCにやってきた。

と言ってもここは買い物ではなく、2階の駐車場の隅に車を止めた。

実は先日、友人が自動車の筆記試験に合格し、仮免が降りたので、実技の練習に来たのだ。

アメリカでは筆記試験に合格して仮免許をもらうと、免許保持者が同乗していれば公道を走って練習ができる。

しかしまだ本当の公道には不安があると言うので、ここの広い駐車場は練習に最適と思った。

ホリデーシーズンには一杯になる駐車場も、日曜だと言うのに半分以下しか車が無い。

しかも皆日陰を求めて屋根の下に止めているので、日中の陽射しが照り付ける隅の方は全然車が止まっていなかった。

一応ドライヴィングスクールに通う予定の友人に、極々最初の指導をした。

5月12日

朝晩、シャワーが空に虹を作るが、日中は乾いた、肌の上を転がるような、貿易風が吹き、すっかり清々しいハワイの夏がやって来た。

ワイキキにステイしている友人のKさんとお父さんとマキキにトレッキングに行った。

歩き始めるとすぐ、コオラウ山脈の裏側から雨粒が飛んできたが、雨雲は全く見えない。

シェイマも出て来て声を聞かせてくれた。

最初のカネアロレ・トレイルを登っている時は風が弱くなり汗をかいた。

マキキヴァレー・トレイルに入るとあちこち地面がまだ湿っていた。

ストロベリー・グアヴァの実を探すが今日は見つからなかった。

マウンテン・アップルの花もそろそろお終い。

ローズ・アップルの白い花はようやく見つけることが出来た。

既に小さな実が成っている所があったので、一つもいで齧ってみた。

中はまだスカスカで、味はしなかった。

いつもの様にマウナラハ・トレイルに入る前でスナック休憩。

風が戻ってきて気持ち良かった。

ユーカリの林が続く尾根を降り、パーキングに戻ると、グアヴァジュース。

山の上でのスパム結びと、下山後のグアヴァジュースはなんでこんなに美味しいのだろう?

Kさん親子をワイキキに送ってから、私は家でシャワーを浴び、ロング・パンツにアロハシャツを着て、ダウンタウンに行く。

最近会社関係の様々な用事でダウンタウンに行く事が多いが、やはりこう言う場所では一応アロハシャツを着ていくとリスペクトされる。

官公庁では何しろ難しい英語のオンパレードで、ここで会話をするのはとても疲れる。

しかしどこもレセプションは日系人のおばさんが多く、親しみやすい。

しかも皆さんとても親切。

今日は書類を提出して、外に出ようとすると、「トイレはどこですか?」と尋ねられた。

私もここの職員と間違えられたのかもしれない。

夜はワイキキで鍋会。

とても盛り上がった。

5月13日

夜、ダニヤンとKさんがうちに遊びに来た。

Kさんのお父さんは今朝帰国して、Kさんだけが今週末までハワイに滞在する。

Kさんは度々私の家に遊びに来ているのだがダニヤンは始めて。

いつもダニヤンの家にはお邪魔しているが、彼はお酒を飲むととことん飲むので徒歩圏内しか夜は出かけないのだ。

今日は私が迎えに行って、帰りはタクシーと言う作戦。

さて今回は一緒に来れなかったKさんの彼女のMちゃんは、4月から新しい職場で色々苦労しているそうだ。

今はまさに五月病真っ盛りのようだが、ここで踏ん張ると後が楽になるから頑張ってもらいたい。

Mちゃん、頑張れ!

でもどうしても駄目な時はやっぱり駄目。

自分には正直でいてくださいね。

今日も昼間はからっと晴れたが、午前中のライトシャワーが多かった。

月が大きくなってきた。

5月14日

ハワイ州が危険なビーチを調査したと言う結果が出た。

年々入場規制などが厳しくなるハナウマ湾で、昨年は10件以上の死亡事故が起きたので、ハワイ州として事故の統計を取り、各ビーチでの調査を行ったのだ。

昨日開かれた「海の安全を守る会議」で発表された統計によると、最も危険なビーチはなんとマカプウビーチ。

年間約10万人のスイマー、サーファーに対して、91人が救出されていたのだ。

マカプウビーチに年間10万人もの人が行ったと言う事も驚きだったが、確かにここはラビットアイランドに近くなると潮の流れが速く、またブギーボードのスポットにも岩の多い場所があり、ショアブレイクの無い日に水際で泳ぐだけ以外の目的では、危険はあると思っていた。

しかし数年前には年間100人以上の人が救助されていたサンディービーチが1位でなかったというのが一番驚いた。

だがショアブレイクが波打ち際で大きく砕けるサンディビーチは2位だった。

ここの方が実際に救急車の出動回数は多いらしいが、マカプウに比べてビーチ・ゴーアーが多く、統計的には2位になったようだ。

3位はワイメアビーチ。

飛び込み岩での怪我人などに付いて詳しくは書いてなかったが、ここの幅の広いショアブレイクも冬場には大きな音を立てて崩れるので、怪我人は出るだろう。

昨年10人以上もの水死者を出したハナウマ湾の危険度は5位だった。

一方最も安全なビーチは、世界的にベスト・ビーチとして知られるカイルアビーチだった。

確かにここでは怪我のしようもないかもしれない。

5月15日

今日は久しぶりにスキューバダイビングに行った。

お客さんのいないダニヤンがKさんとノースに潜りに行くというので連れて行ってもらったのだ。

ワイキキで集合して、最近イントラのライセンスを取ったばかりのH子ちゃんをピックアップして、4人でハレイワのアリイビーチに向かった。

アリイビーチはツアー中にしょっちゅう来ているが、潜るのは初めてだった。

夏になるとダニヤンとはアリイビーチで、お互い仕事中によく会うのだが、KさんもH子ちゃんもここで潜るのはやはり初めてという事だった。

冬場のサーフィンシーズンとは違い、波の無いこの時期の、平日のアリイビーチはパーキングもガラガラだった。

私は3年ぶりのスキューバダイブでウキウキ。

ウェットスーツを着ると、朝の陽射しでもすぐに暑くなる。

早く海に入りたい。

機材を背負って浅瀬を歩く。

少し深くなった所で足にフィンを付けて潜行。

さらに少し行くと突然深くなる。

ここは冬場には「アヴァランチ(雪崩)」と言う名のつくサーフポイントで、この急激な深度の変化が大波を作るのだ。

透明度はよく、魚が群れをなして泳いでいる。

と、早速亀クン登場。

30メートルほどの海底に向かって潜行すると、また亀クン登場。

そしてまた亀クン。

ここはビーチで見ていても亀が時々顔を出す場所だが、海中にはこんなにいたのかと感激した。

岩の奥にライトを当てて、就寝中の亀クンを起こしてしまうと言うハプニングもあったが、今日は亀三昧だった。

2度のダイブの後、L&Lドライブインでランチ。

今日は風も気持ちが良かった。

夜には綺麗な満月が空に浮かんでいた。

5月16日

久しぶりのサークルアイランド。

ハワイは久しぶりのお母さんと、初海外の娘さんがお客さん。

風が少し弱いが天気も良く、私も楽しみ。

カピオラニ・パークからダイアモンドヘッド・ロード、カハラを抜ける。

3分咲きのレインボーシャワー、黄色いゴールデンシャワー、そして満開を過ぎたピンクシャワーと、シャワーツリーがとても目立っていた。

プルメリアやハイビスカスも綺麗。

花の多い季節である。

ハワイカイではパラセイリングは見えたが、ジェットスキーはまだ走っていなかった。

やはりお客さんが少ないのかな?

ココクレーターも緑色から茶色に変わってきていた。

雨が少なくなり、これから木の少ない山は陽に焼けて茶色く変色して行く。

ハナウマ湾を過ぎ、海が開けてくる。

風が弱い割に白波が立っていた。

遠くモロカイ島とマウイのハレアカラ山が見えた。

サンディービーチのショアブレイクは2フィートほどだったが、朝のボディーサーフィンを楽しむローカル達が気持ち良さそうだった。

マカプウビーチのルックアウトに立つと、海から吹いてくる貿易風が気持ち良かった。

海は穏やかだったが、ビーチにいるのはたった1組のローカルだけで、透明な水の中で戯れているのは一人だけだった。

ワイマナロもエメラルドグリーンに輝いていた。

ベロウズビーチは黄色いスクールバスが止まっていて、中学生くらいのグループが泳いだり、バレーボールをしたり、バーベキューをしたりと楽しそうだった。

スモウ・コネクションに寄ると、アンティー・ジェンがやはり暇そうで、「今日は一台もリムジンが来ていない」と言っていた。

最近ようやく最終的に終了したマカプウの落石防止の工事だが、交通が遮断されていた昨年1ヶ月くらいの間にワイマナロは経済的に大きな打撃を受けていた。

戦争が始まる前からここは厳しい時代が続いているのである。

ハワイ出身の相撲取りも最近はぱっとせず、何か起爆剤が欲しい所である。

さて我々はカネオヘ、カハルウを抜けてクアロアへ。

今日もシラサギが沢山いた。

マカダミアナッツの木は実が少なくなってきたが、ミロの木は黄色の花が増えてきた。

普段この公園には韓国や中国の旅行者は来るのだが、本当に今日は人が少ない。

ビーチは引き潮で水がとても綺麗だったが、ここには誰もいなかった。

カーアヴァの海も良い色を出していた。

どのビーチもほぼ無人で、走っている車も少なかった。

しかしプナルウでは工事の為少し足止めされた。

まだやっているのだ・・・。

カフクに入ると遠くから雨粒が飛んできた。

どの雲だろうと探しているうちに止んでしまった。

タートルベイを回ってサンセットビーチ。

ここはアメリカ人観光客の姿もほとんど無く、ちょうど立ち寄っていたリムジンの日本人観光客が数組いた。

一方シャークスコーブはスキューバダイバーなどで賑わっていた。

ププケアビーチのパーキングも一杯だった。

ノースショアはサーフィンから潜りのシーズンに入っていた。

昨日はハレイワで私もスキューバダイブをして、亀を見たという話をお客さんにしたらとても羨ましがられてしまったのだが、ビーチから見える事もありますよと言うと、かなり期待されてしまった。

亀クン出てくるといいなぁと思いつつハレイワ・アリイビーチパークへ入る。

ランチのリクエストを聞いて私はL&Lドライブインへ。

ハレイワ・タウンから戻ってきて、ピクニックテーブルにクロスをかけて支度をしていると、「亀が見れましたぁ!」とお客さんが喜んでビーチから戻ってきた。

小亀が2匹も出て来たそうで、とても喜んでいた。

お二人共亀が好きだそうで、本当に嬉しそうだった。

広いアリイビーチパークで貿易風を浴びながら食事をしているのは私達だけで、とても気持ちが良かった。

食後はハレイワ・タウンで散策タイム。

ここも観光客の姿は少なかった。

ノースショアMPのいつもの木陰で本を読んでいると、モンキーポッドの大きな実が音を立てていくつも落ちてきた。

そろそろ集合時間という頃に、マツモトシェイブのスタンが自転車で登場した。

ちょっと立ち話をしているとお客さんが戻ってきて、我々はドール・プランテーションに向かった。

ここにはアメリカ人観光客の姿はあったが、日本人はやはり少なかった。

裏手のガーデンがオープンしたのだが、ここも有料で、パイナップル・トレインとの共通券が9ドルもするのには驚いた。

デルモンテのパイナップル畑を抜けてワヒアワのスコーフィールド兵舎横を通ると、紫色のジャカランダがまだ花を付けていた。

H−2フリーウェイはスムースだったが、H−1に入り、モアナルアガーデンを過ぎると渋滞して、マキキまで続いていた。

今日は金曜日だから残業する人は少ないのだ。

ワイキキにはあまり興味が無いような初海外の娘さんも、すっかりオアフの裏側は気に入ってもらえたようだった。

夜はワイキキのダニヤンの部屋に遊びに行った。

日本から来ているKさんが明日帰国するので、送別会を開いたのだ。

久しぶりの面子も何人か来て、楽しく飲んだ。

夜風も気持ち良い。

5月17日

今日はマキキへトレッキング。

風も調子良く、天気も良かった。

トレイル入り口のパーキングは車が多かった。

歩き始めてすぐに数組のハイカー達とすれ違ったが、途中からは少なかった。

今日もすぐにシェイマが出て来て美声を聞かせてくれた。

森の奥ではウグイスも鳴いている。

途中で風が弱くなり、私も随分汗をかいた。

昨日のビールは皆出て行ったようだ。

深呼吸して森のテラピンを吸収する。

マイナス・イオンもばっちりで元気が回復する。

まさにぐちゃぐちゃにこもったハウのやぶに花はまだ無い。

ジンジャーもまだまだ早いが、グアヴァの花は時々見つかった。

実も小さなストロベリー・グアヴァに比べて、こちらの本当のグアヴァの花は一回り大きい。

マウンテン・アップルの花は全然見なくなってしまったが、白いローズ・アップルの花はいくつか残っていた。

スパム結びでスナック休憩をしていると、コオラウ山脈からの吹き降ろしの風が気持ち良かった。

ワイキキに戻ると、アスファルトの照り返しで気温は更に上がっていた。

5月18日

ニックの仕事でハワイにやってきたスラッキー夫妻をホノルル空港に迎えに行った。

今日と明日の2日間は仕事ナシなのだそうだ。

スラッキーとは2月以来の3ヶ月ぶり、奥さんのY子さんとは昨年7月以来である。

プルメリアのレイを持っていくととても喜んでくれた。

なんと生花のレイを空港でもらったのは初めてだとか。

ワイキキのホテルにチェックインすると、すぐにワイマナロに向かった。

KENEKE'Sでさば弁当とカルアピッグ弁当を買って、ベロウズビーチへ。

日曜で天気も良く、混雑が予想されたが、パーキングはまだガラガラだった。

ハワイに着いてすぐ、ワイマナロの海を見ながら、KENEKE'Sのさば弁当を食べるのを、スラッキーは「最高の贅沢」と言う。

Y子さんも「飛行機の中でこんなに美味しい物が出ればねぇ」と、機内食の不味さを嘆いていた。

食後は勿論一泳ぎ。

ショアブレイクが2フィートほどに上がり、波の向こうに出るのが大変だったが、そのうち波遊びの方が面白くなった。

「クラゲ注意」の看板はあったが、徐々に集まってきたビーチゴーアー達は、そんなの見向きもせず海に入ってくる。

私も最初は注意していたが、どこにもクラゲの姿は見えなかったので安心した。

何度か泳いだりビーチに転がったり繰り返しているうちに、気付くとパーキングも一杯でビーチも随分人出があった。

薄い雲が何度も出ていたが、私も随分焼けてしまった。

太陽がコオラウ山脈側に少し傾いてきた頃、東回りでワイキキに戻った。

私は一度家に戻ってシャワーを浴び、再びワイキキへ。

スラッキー夫妻をピックアップして久しぶりに「魚卓」に行った。

日本人と日系人で今日も大盛況だった。

その後はうちに移動して寛いだ。

いや〜スラッキー、初日から元気。

5月19日

今日は久しぶりにクリオウオウへのトレッキング。

お客さんは昨年秋に一度申し込まれていたのだが、その時は天候不良で催行できなかった。

ハワイは今回で30回目と言うベテラン・リピーターのご夫婦。

朝からお天気も良く、今日は問題なさそう。

カハラを抜けカラニアナオレ・ハイウェイに入る。

シャワーツリーやプルメリアなどについて説明しながら、クリオウオウの住宅街に入っていく。

普段より多めにお水を渡して、出発。

ハイカー・チェックインの用紙を郵便ボックス型の箱から取り出して記入。

朝一番に登って、既に降りている一人と、我々の少し前に一組が記入していた。

少し行って、最初の靴ブラシ。

ここからはスイッチバックのトレイルが続く。

コアやグアヴァの木が多いが下の方には花も実も無かった。

ところが10分ほど進むとグアヴァの木に少し実が付いていた。

トレイルにも黄色くなった実が落ちている。

実はグアヴァにしてはちょっと小さいが、ストロベリーグアヴァよりは大きい。

既に落ちていると言う事は熟れていると言う事だ。

実際手の届く範囲の木に付いているのは少なかったが、一つ収穫してお客さんと分けて食べてみた。

甘酸っぱい実の味はやはりグアヴァ。

種も大きく、食べると言うより吸う感じ。

グアヴァには違いないと思うが、やはりまた違う種類のグアヴァのようである。

コアの黄色い花も少し上がると咲いている場所があった。

我々の先に出発した二人連れが写真を撮りながら休憩していたので、挨拶して先に行く。

クリオウオウの住宅街が段々下の方に見えてくる。

植生が変わり、アイアンツリーが増えて来ると、風が気持ち良く吹いてきた。

何度か休憩しながら山小屋にたどり着いた。

山小屋と言っても、ベンチとテーブルが幾つかある上に屋根が付いているだけ。

ここで息を整える。

この先は直線的な登りが続く。

クックパインの森を抜けるとベンチが一つ置いてある。

再び靴ブラシが設置されていて、この先は植物ががらりと変わる。

ココクレーターや、ダイアモンドヘッドも見えてきた。

オヒア・レフアの赤い花がいくつも咲いていた。

「ホーホケキョ」とウグイスが鳴いている。

大きな木が無くなり、階段状のトレイルが続く。

10段ほど登ると一息つき、後ろを振り返って景色を見る。

そしてまた10段登る。

ハナウマ湾も見えてきて、もう少し。

結局1時間45分ほどで登頂に成功した。

眼下に広がるウィンドワードサイドの景色。

カネオヘ半島からカイルア、ベロウズ空軍基地、ワイマナロ、マカプウ、ラビットアイランド。

そして青く澄んだ海。

吹き上げる貿易風。

今までのトレッキングの苦労を忘れる。

スパム結びでスナック休憩し、写真を撮ってから下山開始。

降り始めると間もなく、我々が抜かしてきた二人組が上がってきた。

帰り道は体力ではなく、テクニック。

膝や爪先に負担をかけないように降りていく。

山小屋で休憩していると、なんとマウンテンバイクが上がってきた。

ここまで上がってきたのも驚きだったが、この先も行くのかとそのローカルの青年に尋ねると、バイクで上がれるのはここまでと言う事だった。

我々が先に降り始めたが、大分降りた所でマウンテンバイクの青年が後ろから来て、抜かしていった。

下りはやはり1時間ちょっとだった。

下山後の冷えたグアヴァジュースが格別だった。

このままカイムキのレストランで食事をして行きたいと言うお客さんを途中でドロップして、私は家に戻ってシャワーを浴びて2時間ほど昼寝。

夜はワイキキにスラッキー夫妻を迎えに行きディナー。

今日もとても盛り上がった。

夜風が気持ち良い。

5月20日

先日、ハワイ州の消費税が上がるかもしれないと言う事を書いたが、実はこれは州下院で否決されてしまった。

今度は市バスの値段が上がるかもしれないと言う話。

市バスはハワイ州ではなくホノルル市が運営しているが、財政難を救う為に現行$1.50の料金を$1.75に上げる事を検討しているらしい。

私自身はハワイ生活10年で1度しか市バスを利用した事が無いのだが、観光リピーターの中にはヘビーユーザーもいるので、影響が出るかもしれない。

尤も値段が上がった事よりも、小銭をたくさん用意しなければならない事の方が面倒なようだ。

さて、今日は久しぶりにナイトドライブツアーが入った。

気持ちの良い夜風が吹く中、まずタンタラスの丘を上がっていく。

展望台には珍しく大型のバスが2台止まっていた。

日本人の団体客のようだった。

私が夜景の説明を始めると、すぐそばに大型バンも止まり日本人がぞろぞろ降りてきた。

何だかこの光景だけを見ていると、観光業も大分復活してきたのだなぁと感じた。

写真屋さんが後ろの崖に懐中電灯の光を当てている。

月下美人の群生するその場所にはまだ白い花は見られなかった。

ところが丘を降りる途中、昨日か一昨日咲いたばかりのような花を見つけた。

お客さんも私も、ちゃんと咲いているのを期待して探したが、早咲きの美人はそれだけだった。

H-1フリーウェイに乗り、パールシティに向かう。

住宅街を説明した後、いつもの公園に入っていくと、ちょうど何かのミーティングが終わったばかりのようで、ローカル達がぞろぞろとパーキングに出てきた。

芝生の上には相変わらず他に人はおらず、ラグを引いてグアヴァジュースを出した。

頭上には大きな北斗七星が見えた。

遠くでゲッコーが鳴いていた。

5月21日

日本のスタッフに頼んでいた旅行雑誌が届いた。(Big Mahalo!)

JTBから出版されている「ワールドガイド」と言うガイドブックの、「ハワイ’03」と「ホノルル・オアフ島’03」の2冊。

共にアクティビティのコーナーでダイアモンドヘッドクラブが紹介されている。

両方マキキ・ヴァレー・ループ・トレイルについて書かれているのだが、写真から紹介文、会社説明など微妙に異なっていて不思議。

ホノルル・オアフ編には私の後姿の写真も載っているが、HPアドレスが無い!

ハワイ編は説明が詳しいが、「午後中にワイキキを出発して・・・」とある。

実は先日もお客さんからお問い合わせの電話があった時、「『午後中』とは何時ですか?」と尋ねられた。

ほとんどの会社は広告料を払って記事を載せてもらっているのだが、うちは出版社の方から取材依頼があったので、あまり些細な誤植に文句は言えない・・・。

これらを見たお客さんが増えてくれれば良いと思う。

さて、夜になって、スラッキー夫妻の泊まるワイキキのホテルに遊びに行った。

リビング付きの広い部屋にステイしていて、招待された。

KTの話などで盛り上がった。

夜風が気持ち良い。

5月22日

朝からダウンタウンの移民局に行った。

モンキーポッドの花が風に舞っていた。

5月23日

昼間はサークルアイランドツアー。

お客さんは先日のナイトドライブに参加くださったご夫婦で、その後今日のツアーを申し込んでくださった。

コオラウ山脈には雲が広がっていて、ウィンドワードの天気が心配だったが、ホノルルアドバタイザーの天気予報は晴れ。

これを信じて出発した。

ワイキキからサンディービーチまで、南側も薄曇だったが、適度な貿易風が吹き、湿度は高くなかった。

マカプウのルックアウトから下を見下ろす。

泳いでいるのはたった一人で、ビーチには誰もいなかった。

ワイマナロのベロウズビーチに向かう途中で、道路に半分せり出すように大きなロイヤル・ポインシアナの木がある。

7月8月に真っ赤な花を付けるが、この木は既に満開で、眼に鮮やか、見事だった。

ベロウズビーチでは今日は子供の自然教室が行われていた。

15名ほどのグループに分かれ、4グループほどが散らばって講義を受けていた。

我々はまだ誰もいないビーチサイドにラグを引いて、先に木の実の収集を始めた。

自然教室の講義はまだ続いていたが、我々が引き上げる頃、アメリカ人のツアーグループがやってきた。

さて次にスモウ・コネクションに行くと、アンティー・ジェンが新しい企画をはじめると言う。

最近ここで販売を始めたノニの製品にも興味があったのだが、なんとアンティーがウェディングのプロデュースをするという。

ウェディングは私もかつては手がけようとして動いたが、結局思うようにコネクションが得られず、頓挫してしまった。

しかしいまだにブームの衰えないハワイでのウェディングは、大手のプロデュース会社がほとんど仕切り、値段を高いままで安定させている。

これでも日本で同様の事をやるのに比べたらまだ安いので、人気はある。

勿論気候の良い、また晴天の多いハワイでの挙式は絵になるし、それが一生の思い出になる事だろう。

だが、「ハワイ」と言うロケーションの意味が薄くなっているのが現状。

私がかつて手がけようとした、ビーチや公園でのハワイアンウェディングはいまだに見かけない。

アンティー・ジェンのプランはまだ細かく聞いていないが、ハワイ風のドレスやハワイアンフードのアレンジなど、本当のハワイ好きにはたまらない企画になりそうだ。

企画が出来上がったら、ダイアモンドヘッドクラブでも是非紹介したい。

さてツアーの方は、楽しくおしゃべりしながら東海岸を北上しノースショアに入った。

ノースの天気はとても良かった。

サンセットビーチは2フィートほどの波があり、数名のサーファーが出ていた。

ビーチは観光客が少し増えているようだが、日本人は少なかった。

ハレイワのアリイビーチパークでランチの後タウンで一時解散。

明日からアメリカはメモリアルデーの3連休だが、既にアメリカ人観光客は増えている気がする。

ワヒアワのジャカランダももう後少し。

帰りは金曜と言う事でさすがに渋滞した。

リクエストでお客さんをアラモアナSCでドロップすると、家に戻ってシャワーを浴び、アロハシャツを着て出かけた。

今日はニックと、日本から仕事できているスラッキー夫妻と、それを手伝っているモーティーの夫妻と我々で、食事会をする事になったのだ。

場所はカネオヘの「ハレイワ・ジョーズ」。

リケリケ・ハイウェイを越えてカネオヘに。

ここにも「ハレイワ・ジョーズ」があるなんて知らなかった。

久しぶりに会う叔父のニックは、息子であり、私の従兄弟であるクリスを連れていた。

クリスは小さい頃から知っているが、数日前に21歳になったばかりで、なんと最近CDデビューまでしていた。

ニックのコネクションで、あのピータームーンからウクレレを習っていたと言う話は聞いていたが、これから将来が楽しみである。

この店はリザベーションは取らないと言う事で、我々が到着するとニック達が店の外で待っていた。

まだしばらく時間がかかりそうなので、隣のハイク・ガーデンを歩いた。

暗くてよく見えなかったが、真中に池がありカエルが鳴いていた。

皆で席につくと、クリスも交えて乾杯。

今日は「ハレイワ・ジョーズ」ではライブ・ミュージックがあり、出演はデル・ビーズリーとドワイト・カナエ。

楽しい時間を過ごして、帰りはスラッキー夫妻を乗せてワイキキに戻り、部屋に上がってもう少しおしゃべりした。

家に帰り着くとバタンキュー・・・。

5月24日

朝、ワイキキのホテルでスラッキーとY子さんをピックアップしてホノルルエアポートに向かった。

ホテルの前にはニックも見送りに来ていた。

2階の出発ターミナルにスラッキー夫妻をドロップして、パーキングに車を止め、私もチェックインカウンターに向かった。

ところがターミナルが工事中で10分もうろうろ迷ってしまった。

ようやく落ち合うと、アフリカなどで起きたテロを受けて、アメリカ合衆国内のテロ警戒レベルが一段引き上げられた事もあって、時間がかかると思って早めに行ったものの、既にチェックインは済み、これからゲートに向かう所だった。

ゲートのセキュリティチェックには多少列はあったが、ここでお別れ。

本当の兄貴が帰ってしまうようで寂しい。

空港付近ではゴールドツリーの黄色い花がたくさん咲いていた。

家の近所など、4月頃にも咲いていた記憶があるが、この木も遅咲き早咲きがあるようだ。

風が少し弱くなり、雲が出てきた。

5月25日

中国本土や香港ではSARSの勢いが弱まったようだが、まだ台湾では猛威を振るっているらしい。

ハワイでは感染者は出ていないが、対策はどうなっているのだろうか?

ハワイ州の衛生局は、州内における患者の早期発見を目的とした監視体制を強化したと発表した。

具体的には病院、ホテル、航空会社との密接な連携を保ち、感染を未然に防ぐ事なのだが、この発表によって州民の不安を除く事にもなるとしている。

ハワイでSARS患者が確認された場合、早急に結果を出してSARSに関する知識を得られるように、ハワイ大学ではサンプルを採取してテストする用意が整っていることも分かった。

日本では先日、関西で大騒ぎになっていたが、ハワイも日本も本当に感染者が出たらどうなるのかはとても心配。

しかし日本からSARS対策の為にハワイに来ている人もいると言う。

発生地域との、人や物の往来は日本の方が多く、日本の方が危険と考えているらしい。

戦争の時はハワイの方が安全のような気がしたが、SARSについてはわからない。

いづれにせよ早く収まって欲しい物だ。

風が止まって蒸し暑い。

5月26日

ハワイは9回目のお嬢さんが、初ハワイのご家族に本物のハワイを見てもらいたいと言う趣旨のチャーターツアー。

ワイキキを出てダイアモンドヘッド・ロード、カハラを抜けカラニアナオレ・ハイウェイへ。

綺麗に花の付いた木々を説明しながら、ハナウマ湾に向かう。

9回目のお嬢さんもハナウマは見たことが無いと言うので今日のコースに入っていたが、今日は明日の定休日を前に混雑する日であり、しかもアメリカの3連休中のため入れるかどうかは行ってみなければわからなかった。

ハワイカイの住宅地やココ・クレーターを説明しながらココヘッドを登ると、案の定「PARKING FULL」のサインが出ていた。

残念ながらハナウマ湾は飛ばしてそのまま進み、最初の停車はハロナ・ブロウホールだった。

うねりは少なく潮吹きも大きくなかったが、他の観光客で賑わっていた。

続いてサンディービーチに停車。

2〜3フィートの波が上がり、ローカルサーファー達で混雑していた。

お天気は良く、砂がきらきらと光っている。

マカプウ岬を回って、ビーチの上のルックアウトで停車。

風が弱かったが、海から吹き付ける貿易風は肌に気持ち良かった。

ハナウマに入れなかったので、ワイマナロのベロウズビーチに行った。

連休を楽しむローカル達で今年一番とも言える混雑振りだったが、ワイキキに比べたらガラガラ。

ラグを引いて、グアヴァジュースを楽しんでいただいた。

その後はスモウ・コネクションでお買い物。

アンティー・ジェンも今日は忙しそうだった。

ここからオロマナを抜けて、パリハイウェイに入り、パリ・ルックアウトへ。

風の名所も、今日はその風が弱くて、適度に清々しい風が吹き上げていた。

しかし私も久しぶりにここからの景色を楽しんだ。

パリハイウェイに戻ってホノルルに向かい、H-1フリーウェイからモアナルア・ガーデンへ。

ゆっくり時間を取って「この木何の木」など、公園内を散策していただいたが、ローカルのパークゴーアーが多いのに驚いた。

小さな子供連れや、お年寄りも一緒の家族連れなどが多かったが、ビーチとはまた違う楽しみ方をする人たちが集まっていたようだった。

次はダウンタウンに行って、カメハメハ大王像やイオラニ宮殿を見学。

休日のダウンタウンは人も車も少なくて、鳥の声が目立っていた。

最後はアロハタワー・マーケットプレース。

タワーの上にも上ってみたいと言う事だったので、ここも時間をゆっくり取り、私はベンチで読書をしていた。

ここにもローカルの姿は多かった。

休日の楽しみ方はそれぞれのようである。

ドロップ・オフはアラモアナSC。

当然ここも人出は多かった。

さて夜はワイキキの鍋会に出席した。

「アロハストリート」の掲示板でダニヤンと知り合ったと言う方々もいて、賑やかにおでんを囲んだ。

しかし風が弱くて蒸し暑い。

5月27日

昨日日本の東北地方を襲った地震のニュースはハワイにもすぐに入ってきた。

死者は無いと言うので少し安心したが、福島にいる妹を母が訪ねている日だったので、連絡を取ろうとしたが電話が繋がらない。

不通と言うのではなく、留守番電話にメッセージを残したのがなかなか帰ってこないのだ。

ようやく連絡が取れた時、母と妹は「メッセージを聞いた時は、これから食事だったので後にしてた。」と・・・。

まあ無事で何より。

さて今日も風が弱く暑い。

カピオラニ公園沿いのホワイトシャワーは一部で既に満開を迎え、花びらがひらひらと降っていた。

一方カラカウア通りの反対端、キング・ストリート近くでは、モンキーポッドの花が散って道路に敷かれている。

こちらも散る時はひらひらとしているが、咲いている時はほわっとピンク色の花も、散った後はとうもろこしのひげの様になる。

最近、自然のゴミ、つまり落ち葉や散った花、実などを上手くリサイクル出来ないかと考える事がある。

花や実はレイや押し花、民芸品の材料などに出来る。

しかしもっと実用的なものが出来ないか?

ククイのオイルやノニの実のようなものではなく、アイデア品が考えられれば、材料はいくらでもある。

ハワイの小・中学校などでアイデア・コンテストでもやっていそうだが、その完成品を見たことは無い。

なんか老後の楽しみが出来てしまったようだ・・・。

5月28日

昼間、カリヒのセイバーズに行った。

ここは所謂リサイクルショップで、グッド・ウィルやサルベーションアーミーのような場所。

しかしなんだかとても明るい雰囲気で、中古品ばかりという感じがしない。

最近モーティーやダニヤンがここでなかなか良い中古Tシャツをゲットしているので、私も偵察に来たのだ。

メンズのコーナーでTシャツなどを物色。

結局買い物かご一杯の衣料品を買ってしまったのだが、お会計は21ドル。

その後イヴィレイのコスコで、ホットドックを食べてから中を一回りして、最後にダイエーに寄って戻ってきた。

夜は大ちゃん夫妻が遊びに来た。

今晩はハワイアン・ミュージックのグラミー賞、「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」の授賞式がテレビ中継されていて、皆でこれを見ながら食事をした。

最近はあまり一生懸命ラジオでハワイアンを聞く事が無く、CDもしばらく買っていなかったが、このところよく耳にして、気になっていたアーティストが二人いた。

一人は女性ヴォーカリスト・オブ・ザ・イヤーなどを受賞したライアテア・へレム(Raiatea Helm)。

モロカイ島出身の若い女性だが、歌唱力抜群で、人を惹きつけるものがある。

アルバム名は 「Far Away Heaven」 。

インストルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーなどを受賞したジェイク・シマブクロと共に、これからのハワイアン・ミュージックを引っ張って行ってくれる気がする。

ジェイクは生で素晴らしい演奏をしてくれた。

もう一人気になっていたのは、ハワイアン・オブ・ザ・イヤー、アルバム・オブ・ザ・イヤー、グループ・オブ・ザ・イヤーなどを受賞したナ・パラパライ(Na Palapalai)。

アルバムは「Makani 'Olu'olu」。

これからハワイにいらっしゃる方は是非お土産にどうぞ。

カラパナも頑張って2つ受賞した。

会場となったシェラトン・ワイキキも盛り上がっていた。

5月29日

今週頭にワイキキで2件の水死事故があった。

いづれも亡くなったのは日本人ツーリストで、新聞でも報じられた。

最近のワイキキには2〜3フィートの波が上がる事もあるが、事故が起きたのは海ではなくプール。

意外なのは2件ともワイキキの中心にある大手ホテルのプールで、当然周りにも人がたくさんいたであろう。

他に人が全くいないようなプールでは危ないが、大きなプールで人も多い所では、他人に対して無関心になり、事故が起きても気付きにくいのかもしれない。

これから大きなホテルのプールを利用される方は気を付けて欲しい。

少し風が戻ってきた。

5月30日

今日はクリオウオウ・リッジへのトレッキング。

先週はもの凄く久しぶりに入ったと思っていたが、また入った。

お客さんは社員旅行のグループだった。

まだ弱いが貿易風は感じられる。

雲も無く、良いお天気だった。

若い男性ばかりのグループで、皆さんハワイは初めてという事だった。

花にはあまり関心が無いようだったが、昨日はハナウマで海に潜り、今日は山と言う作戦だそうだ。

トレイルの入り口でこのコースを簡単に説明して出発。

今日は登り始めてすぐにノニの木を見つけた。

ちゃんと実が付いていたのだが、これをどうやって食べる?利用する?のかわからず、そのまま眺めて通り過ぎた。

グアヴァの実を拾って、皆で試食。

ちゃんとシェイマも出てきて、声を聞かせてくれた。

お客さん達はトレイルの植物には興味が無い様で、ひたすら歩いていた。

なんだかペースが速くて私も随分汗をかいた。

途中から風も出てきて気持ち良かった。

中間の山小屋までは誰にもすれ違わず、今日は人が少ないなと思っていたら、この先の頂上までで9人とすれ違った。

頂上からの眺めは今日も息を呑むような美しさ。

「この景色を一生忘れません」と言うのが今日のお客さんのコメントだった。

5月31日

昨年秋にオープンしたダイアモンドヘッドクラブのネットショッピング。

とりあえずオリジナルのTシャツと、民芸品のお守り「マヒオレ」だけを取り扱ってきた。

商品にはカードを入れたり、梱包にも気を使ったりと、ツアーとは違う物だけに、試行錯誤を繰り返していた。

さてそろそろ他にも商品を増やしたいと思っていたら、マヒオレの工場から連絡がきた。

実は昨年暮れから、オーダーしても商品が納入されない事態が起きていた。

最初に一括して仕入れた物に関しては問題なかったが、何度か再注文する度に、材料の入手が困難になっただとか、他の仕事が忙しくて手が回らないだとか、いろいろな理由を付けて納入を延期されていた。

確かにこちらは一度に何百も大量に仕入れる訳では無いのと、特別に作ってもらっていた為、あまり強気に要求は出来なかった。

しかし既にお客さんから注文を受けて、入荷待ちの状態になっていた物もあり、度々催促はしていたのだが、どうやらハワイから引っ越してしまうのだそうだ。

詳しい事情はわからないのだが、タイに行って仕事をするらしい。

少なくとも既に注文してある分だけは作って欲しかったが、材料の仕入れが出来ず、キャンセルされてしまった。

お申し込みいただいていたお客さんにはメールで説明とお詫びをしたが、非常に残念。

マヒオレに関しては、現在の在庫がなくなり次第終了する事になった。

ハワイの民芸品に関しては、今後はポリトレ(ポリネシアン・トレジャーズ)と提携をして、ネットショップでも販売したいと思っている。

また、新商品として「ノニ」を扱う予定である。

調べれば調べるほど、ノニは凄いと言う事がわかってきた。

アロエやカヴァなどと同じ植物の薬だが、治療に効果があるとされる病気には、風邪や便秘から糖尿病に癌まである。

普通は液体としてボトルに詰められているが、今回扱おうと予定しているのは固体。

実は今、デジカメが故障中でメンテナンスに出ている。

これが直り次第写真を撮って、ネットショップに出します。

乞うご期待!


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