ハワイ日記2001年7月
7月1日
今日のサークルアイランドツアーはダイアモンドヘッドクラブのリピーターのお客さんで、今回はご家族でご参加下さった。
昨晩来のコナ・ウィンドのせいで、オアフ島上空は高い雲が張り詰め、薄曇り。
湿度も高かった。
今日は南側の波が上がっていた。
ダイアモンドヘッドも4〜5フィートのサイズの波が見えた。
サンディービーチの波は小さく、砂は湿っていた。
マカプウでは、ボディーサーフィンと言って、何のボードも使わずに身体を波に預けて乗るサーフィンを楽しむローカルの姿が見えた。
ベローズビーチは日曜にもかかわらず人が少なかった。
曙のお母さんジャニスさんの店では、フラダンスを習っていると言うお客さんがミニチュアのウリウリをお土産にいくつも購入されて、その全ての箱にお母さんがサインをしてくれた。
我々が店を出る頃、日本人の団体が入ってきて、外には珍しく大型バスが2台も停まっていた。
クアロアを過ぎると少し陽がさしてきて、サンセットビーチでは砂の白さに目がまぶしかった。
ハレイワ・アリイ・ビーチパークはまるでBBQコンテストでもやっているかのように、あちこちで大きなグループがテーブルやテントを広げていた。
一つだけ空いていたピクニックテーブルに陣取り、カエナ岬を回ってきた気持ち良い西風の中、ローカル気分でプレートランチを食べた。
ハレイワタウンの散策時間、私は例によって先にノースショア・マーケットプレースに行くと、オーシャンズ・イン・グラスのキースが出てきた。
前は軍隊にいたと言う彼は、早くもっとテクニックを付けて、色々なガラス細工を作ってみたいと意欲満万だった。
お客さんは、ワイキキよりも全然安いと言って、サーフショップでたくさんTシャツを買われていた。
確かにワイキキよりは安い。
パイナップル畑の中では、収穫用の作業車が停まっていた。
通常夕方から行なわれる収穫作業だが、昨晩は蒸し暑くて途中で終わってしまったのかもしれない。
帰りのフリーウェイは空いていて、ほとんど詰まる事は無かった。
ワイキキに戻ると相変わらず凄い人の数だった。
夕方になってホノルルも少し雲が切れてきたが、風はほとんど無い。
7月2日
車の定期点検に行った時に、今まで疑問に思っていた事を聞いてみた。
ハワイ州の自動車には日本の「車検」の代わりに「セイフティーチェック」と言うものが義務付けられている。
後ろのバンパーに付けているステッカーがその印で、数字のステッカーと、色のついたマークがセットで一つ。
年に一度受けなければならないので、数字はその月を表わしている。
色のついたマークは年を表わす。
チェックする内容は、ヘッドライトがつくか、ハイビームはつくか、ターンシグナル(ウィンカー)の前後左右、ブレーキランプ、バックアップランプ、ホーン(クラクション)は鳴るか、そしてワイパーは動くかだけである。
ガスステーションで$20ほど。
3分もかからない。
ナンともいい加減な様だが、後はしっかり自分でやりなさいと言う事なのだ。
ちなみに大気汚染の深刻なカリフォルニア州では「スモッグチェック」と言って、排気ガスの測定までして、フィルターやマフラーの交換までも含まれていた。
で、ハワイの営業車には、営業車用のセイフティーチェックがあり、これは半年に1度受けなくてはならない。
ステッカーは前のガラスに付ける。
内容は消化器を積んでいるか、エマージェンシー・トライアングル(日本語不明)そして予備の電気ヒューズを持っているかが加わるが、後は一般車両と一緒。
$15で時間は5分。
セーフティーチェックで調べる事は、一般車の内容が営業車の内容に含まれるので、本来は営業車のセーフティーチェックを受けた車は一般車用のチェックは不用なのだ。
しかしほとんどの営業車は、一般車用のチェックも受けている。
定期点検に持って行くと営業車でも一般車両用のセーフティーチェックをやってくれるのだ。
勿論その分料金は取られる。
一般車用のセーフティーチェックをもし拒否したらどうなるのか?
帰ってきた答えはこうだった。
ポリスの中には車の後ろだけを見て、セーフティーチェックを受けていない車だと思う人がいる。
そうすると停止命令を受けて、その後営業車である事を説明しなければならない。
こう言う面倒な事を避ける為に、皆両方のチェックを受けてステッカーをもらっているのだ。
確かにツアー中にそんな事で止められていたら時間の無駄である。
どう考えても税金の二重取りだが、値段も時間も左程かからないので、文句を言う人が少ないのだろう。
ハワイ州はこんな状態で観光産業から吸い上げている。
弱いコナウィンドはまだ止まず、湿度が高い。
7月3日
日本からの友達を向かえに朝ホノルル・エアポートに行った。
ハワイにはよく来ている友人で、空港からワイキキの移動も問題ではないのだが、時間が出来たのでレイを買って持って行くことにした。
空港の駐車場の裏にレイ・スタンド(レイを売る店だけが並んでいる)がある事は、普通観光で来ている人達は知らない。
十数軒の店はどこも店頭に大きなテーブルが置かれ、その前で職人がレイを作っている。
全てが女性で、彼女達の名前がそのまま店の名前になっている。
後ろの壁には出来あがったレイが吊るされていて、奥のスペースには冷蔵庫にレイの材料の花などがしまわれている。
横一列に並んだ店の前にはやはり一列に駐車スペースがある。
最初は一番手前の方で、車が止められる店に入って買っていたが、少し奥の店で買ったら少し安かった事がある。
売っているものはどの店もほとんど一緒だが、手前の店の方が人が入りやすくて値段が高いのかもしれない。
で、今日は一番奥の店に行ったのだが、中ほどの店よりも更に少し安かったのでビックリした。
「また、うちの店で買ってくださいね。」とスマイルもくれた。
さて、相変わらず貿易風が吹かず、少しジトッとした日だったが、夜には明日のインデペンデンス・デイ(独立記念日)のイベントの一つとして、アロハ・タワーで花火が上がった。
私の家からもウォーターフロントのツインタワーの間の上空に、夜空を彩るショーを見る事が出来た。
風のほとんど無い夜だったので煙が流れず、30分程続いた最後の方は、曇った花火だったのはご愛嬌。
明日はトレードが戻ってくると言う予報が出ているが、どうなるだろう。
7月4日
常連さんからのご紹介で、ハワイ初めてと言うとても若い女性ばかり7名を連れてビーチピクニックに出た。
今日はアメリカ合衆国の独立記念日という事でどこも混雑が予想されたが、ノースショアのモクレイア・ビーチはいつもの3倍程度の人出しかなかった。
いつもと言ってもワイキキ・ビーチほどの広さに普段は2〜3組がいい所なので、今日も実際はガラガラ。
波は無く、お客さん達は泳いだり、シュノーケリングを楽しまれた。
コナウィンドがカエナ岬を回って西側から少し吹いていたが、時より北や東からも風が流れていた。
雲はほとんど無く、じりじりとした暑さで私もずいぶん焼けた。
後ろのディリンハム飛行場ではスカイダイバー達のランディングや、グライダーが飛び立つところが見れた。
帰りにドールプランテーションによると、「コイはどこにいるんですか?」と聞かれた。
以前ここにいらした常連さんから、コイの噂を聞いていたらしい。
残念ながら最近はおたまじゃくしがいるだけで、コイは見当たらない。
フリーウェイはとても空いていて、スムースだった。
砂だらけになった車を掃除して、夜はナイトドライブ&タンタラス。
以前独立記念日にタンタラスに上がった事があったが、花火見物の人で物凄い混雑だったのを覚えていて、今日もどうなるかわからない事をお客さんに説明してから出発。
既に街中では爆竹の音が聞こえ始めている。
タンタラスに入って行くと、やはり車の量が多い。
そして展望台付近は両側にびっしりと車が止めてあり、人もぞろぞろといる。
普段写真屋さんがいる場所も今日はローカルに占領され、ツアーの車はほとんど見なかった。
それでもナンとか1台分のスペースを見つけて潜り込み、車を降りて夜景の説明をした。
そこからは花火の打ち上げられるアラモアナ方面は見えなかったので、とりあえず移動する事にした。
先の公園の入り口でUターンをして再び展望台付近に差し掛かると、丁度花火が始まり車の中から見る事が出来た。
これとシンクロしてKINEでは「星条旗よ永遠に」などのマーチが流れ、タンタラスを降りながら昨日のアロハタワーより豪華な花火にお客さんも喜んでいただけた。
その後は通常のナイトドライブのコースを走ったが、パールシティの公園はやはり花火をするローカル達が集まっていた。
パーキングはすぐに見つかり、広い芝生の上にラグを引くのも問題無かったので、ここでも夜景の説明を始めたが、あちこちでネズミ花火などが大きな音を立てていていつもの静かな雰囲気とは違っていた。
パールハーバーやエバ方面でも大きな花火が上がるのが見え、大分丸くなってきた月も煙でぼやけていた。
家に戻って来た今でもあちこちで爆竹の音が響いていて、街中が火薬臭い。
7月5日
私はハワイでツアーの仕事をして、日本からの観光客を相手に商売をしているので、そのお礼の意味としてインターネットのあちこちのハワイ系サイトでハワイに付いてのご質問などにお答えしている。
色々なサイトがあるが、その一つで2ヶ月に一度くらいアクセスのある掲示板に、先月、ボストンに留学中の学生A君から、夏休みにハワイの学校で勉強をしたいのでアパートなどの情報が欲しいと書き込みがあった。
実は丁度、マキキに住む日本人の友人から、部屋を貸して家賃が入れば助かるなぁなんて言う話しを聞いていたばかりだったので、2ヶ月間部屋を貸さないか言う話しを彼女にすると、あっさりOK。
彼女はチルチルという名前で(本人命名:通称チルちゃん)、実はLA時代からの腐れ縁の仲で、最近仕事が上手く行ってきて、3ベッドルームのコンドミニアムに子供と二人で住み始めた所だった。
ほとんど物置として使っていた部屋を貸そうと言うのだ。
彼女も在米は長く、私以上に色々な仕事をしてきたツワモノで、もはや日本人として感じるのは日本語を話すと言う事だけで、ほとんどアメリカ人。
私の知る限り一番変わっている日本人女性だ。
(私の知り合いにはとにかく変わり者が多い)
彼女のエピソードは色々あるが、今回は私と同世代の彼女のところに若い男の学生がステイすると言う話しである。
先月末にハワイに来たA君は、私がチルちゃんを紹介して以来二人でメールを数回やり取りして、既に学校に通っている。
しかし今日になって初めてチルちゃんから連絡があり、私も紹介した手前様子を見に行く事にした。
ところが彼女から話しを聞くと、彼がやってきて合鍵を渡した日に高熱を出して昨日まで入院していたと言う。
前にも何度かあった事なので本人はけろっとしているが、今日がA君とまともに話しをする最初なのだそうだ。
A君の方は私に会うなり、「ジュンさんって男性だったんですか!」と。
個人ページの存在は勿論、会社のホームページもまだ見た事は無いと言う。
部屋探しをあせっていた時にたまたま見た掲示板で私のトピを見つけ、そこに書き込んだ事から始まったのだが、何もインフォメーションが無い人から部屋を斡旋されると言うのも凄いなと思った。
アートのクラスを専攻しているそうで、ボストンに渡るまでの話しなどを聞いても、彼も変わってるなという印象を持った。
2ヶ月間の足として自転車を買ったそうだが、近所の安い飯屋を紹介してあげた。
日本人の男は相手にしないチルちゃんは、A君とそう言う仲になることは無いが、社会経験豊富な彼女からA君が何を学べるだろうか。
昼間は湿度が下がり過ごしやすかった。
夜は少し残った雲間に満月が顔を覗かせていた。
7月6日
今日はご家族連れのお客様からのチャーターの仕事の予定で、ビーチピクニックとお買い物のはずだったのだが、朝ワイキキにお向かえに行くと、またしても連れのお子さんの体調が優れず、結局ハワイが初めてと言うご主人のご両親だけをサークルアイランドツアーにお連れする事になった。
昨晩からようやく戻ってきた貿易風にお天気も良く、最初のサンディービーチで既にお母様は感激されていた。
マカプウのルックアウトに立つと、正面から少し湿り気のあるトレードウィンドが嬉しかった。
ワイマナロでは、サマースクールの子供達がショアブレイクで遊んでいるのが見えた。
お客さんは、ビーチで見付けたククイの実を大切そうにお持ち帰りになっていた。
スモウ・コネクションでは、ツアーに参加できなかったお孫さんの為に、小さなムウムウを買われていた。
クアロア・パークに入って行くときにちょっとだけシャワーがぱらついたが、チャイナマンズ・ハットまで歩いて行く頃にはまた晴れてきた。
今日の海はとてもきらきらと輝いていて、深く吸い込まれるように青かった。
サンセット・ビーチは独立記念日の花火の跡がいくつか落ちていたが、人は少なめで、私も飛び込みたくなるくらい海は透き通っていた。
ワイメアの飛び込み岩は、お客さんも喜んでご覧になっていた。
ハレイワ・アリイ・ビーチパークにも黄色いスクールバスが数台停まっていて、丁度お昼時と言う事もあって、あちこちで子供達が輪になってランチを食べていた。
我々もピクニック・テーブルを見つけてマヒマヒのプレートランチを食べた。
15マイルほどのトレードウィンドで最高に気持ちが良い。
ハレイワ散策の後はドール・プランテーション。
限りなく続くように見えるパイナップル畑に、お父様も感心されていた。
金曜日と言う事もあって、H−1フリーウェイは空港の先から渋滞して、カラカウア・アベニューもワイキキに辿り着くまでに少し時間がかかったが、是非またハワイに来たいと言うお言葉をもらえて私も嬉しかった。
夜は友達を誘って久振りにカパフルの元気寿司に行ってたらふく食べた。
おとといモクレイア・ビーチで焼けたおでこが剥けそう。
7月7日
今日は午後からのチャーターで、ハレイワの後にサンセットビーチでのサンセット。
土曜と言う事もありサンセットビーチは夕方になっても人が引かず、逆にどんどん増えていった。
レンタカーで来ている日本人も見かけたし、大きなカメラを構えてサンセットを写真に収め様としているアメリカ人観光客もいた。
雲は綺麗だったが水平線には雲があり、日没の瞬間は残念ながら拝めなかった。
それよりも残念だったのは、白人のグループが我々のすぐ近くでフットボールでキャッチボールを始めた事。
ビーチパークは基本的にこう言う遊びは禁止されている。
しかも段々輪が広がってきて、最後は我々が輪の中心にいて、逸れたボールが不規則にバウンドしてお客さんも少し怖がっていた。
また、大きな声で携帯電話でずっと話しをしていたのもアメリカ人観光客で、静かなサンセットの雰囲気はマナーの無いアメリカ人の為に台無しだった。
どこの国にもマナーの無いのはいるものだ。
しかし帰りのH-2フリーウェイからパールハーバーの夜景が見えてきた時には、お客さんも大喜びだった。
夜は「カメリア」でお腹一杯焼肉を食べた。
7月8日
常連さんとカハラビーチへのビーチピクニック。
お土産でカミュを頂いてしまった。
大好きなブランデー。
ワイキキからも近い高級住宅街カハラの海側は、プライベートビーチとも言える幅の狭い海岸線が続く。
ナウパカやピカケの垣根越しに豪邸の庭が覗く。
海は遠浅だが小さな岩が多く、シュノーケリングには良い。
波は沖のリーフで砕けるが、今日は南側には3フィート以上のサイズが出ていたので、うねりが岸まで来ていた。
従って魚が寄り付かず、水は綺麗だった物の魚はあまり見られなかった。
それでもビーチにたくさんいる小さなカニは愛嬌を振りまいていた。
お父さんが海に投げ入れたテニスボールを小さな子供と犬が一緒に泳いで追いかけて、結局いつもボールを先に取ってしまう犬に子供がしがみついて戻ってくる様子を眺めたり、満潮に近づき益々狭くなって行く浜にラグをしばしばずらしたりしながらの午後で、先週一度皮の向けた私のおでこはまた焼けた。
タンクトップ焼けの肩も既に今年2回目の脱皮が近い。
夜はまた風が止まったが、綺麗な月が出ていた。
7月9日
今日は残念ながらツアーがキャンセルになり、一日フリーになった。
で、掃除洗濯。
乾燥機を使うので関係無いのだが、洗濯日和と言う感じの晴天で、トレードウィンドも気持ち良く吹いていた。
夕方からタンタラスに近いマキキのチルチルの家に遊びに行った。
ホームステイ中のA君も大分日に焼けて元気そうだった。
彼は自分のアートデザインを発表する場としてホームページを作り始めたそうだ。
良いデザインソフトもあるようなので、ダイアモンドヘッドクラブのロゴのデザインもお願いしてみた。
これに触発されたのか、私の日記に登場した事に誘われたのか、チルちゃんも日記をインターネットで書きたいと言い出した。
「リンクしてね。」と簡単に言うが、彼女の生活をそのまま出すのはちょっと過激なので、どのような日記を書くのかを少し観察する事にした。
自由奔放に生きる彼女の姿は、私から見ても羨ましいと思うこともあるが、奔放過ぎてあきれてしまう事の方が多いかもしれない。
「仕事が出来なくてお金の無い男は、顔が無いのと一緒」と言い切るチルちゃんは、上流社会の男をゲットする為に交際範囲も広い。
ハワイにいる期間は私より短いが、ローカルのテレビ・ラジオ関係やミュージシャンなどとも付き合いがあり、ビックリするような名前が出てくる事もある。
高級レストラン、クラブやバーなどはほとんどどこでもカオ。
インターネット上では日米問わず裏サイトや裏チャットなどに出没して、あちこちに悪友を作っているらしい。
愉快犯的悪戯は「だって楽しいんだもん。」で済ましてしまうトンでもない奴だが、これでも現在の仕事はIT関連。
前の旦那さんとの間に出来た男の子「J」がいるのだが、これだけスポイルされた親に育てられているにもかかわらず、結構素直。
LAではツアーガイドをしていた事もあり、実はそのとき以来の知り合い。
しかし正直あまり関わりになりたくないと思っているのだが、話しを聞くのが面白くていまだに続いている腐れ縁である。
向うもどうやらそう思っているらしい。
Jが学校に通う頃までにはまた落ち着きたいと言っているが、言っている事とやっている事には整合性は無い。
A君も色々と社会勉強にはなっている様だ。
窓から良い月が見えたのでラナイに出て、上を見上げると流れ星が見えた。
7月10日
今日はマカプウ岬のトレッキング。
お客さんは私の幼馴染からの紹介で、マウイ島のハナにステイした後のオアフ島だそうだ。
運動靴が無いと言う事でお一人は少しヒールのあるサンダルだったのだが、ここは一応舗装されているし問題は無かった。
平日と言う事で人は少なく、往復ですれ違ったのは5組ほど。
天気も良く貿易風もさわやかで、ブルーの海を見下ろしながらのハイクは気持ちが良かった。
やはり自然系が好きと言うお客さん達は、今度は違うコースのトレッキングにも行ってみたいとおっしゃっていた。
さて南側の海にはこの夏最初のスウェル(大波)が近づいている。
今日はまだ4〜5フィートほどだが、明日は更に大きくなるらしい。
7月11日
朝家のドアを開けると目の前に大きな虹がかかっていた。
天気も良く、風も気持ちがイイ。
今日はこちらのサイトのご愛読者で、KTファンのお客さんのご夫婦とサークルアイランド。
静岡の方にもかかわらず北海道の六花亭のイチゴチョコを頂いてしまった。(Big Mahalo!)
朝のワイキキビーチはまだそれほど波は上がっておらず、3〜4フィート程だった。
ダイアモンドヘッド沖は波がスープと言って、白く砕けてしまう状態だったのでサーファーの数は少なかった。
南側よりも小さいと言う予報が出ていたサンディービーチには、大きなショアブレイクが出ていた。
ところがマカプウを過ぎると波はぐっと大人しくなり、ノースはほとんど無かった。
ハレイワに入る手前でちょろっとお湿り程度のシャワーがあったが、その他はツアー中晴天だった。
ドールプランテーションでは、マウイ・ダイバーズ・ジュエリーのディーノが松葉杖をついていたので尋ねてみると、転んで怪我をしたと言っていたが、他の従業員は皆口を揃えて「あれはウソだ」と言っていた。
真偽の程はわからないが、彼がジープに乗って帰って行ったのが不思議。
お客さんは共にかなりのリピーターのご夫婦で、お土産を頂いた上に最後にチップまで出されてかなり恐縮してしまったが、サイン帖の文章を読んで感激した。
「何度も通った道だが、今回は色々な発見があり、深みを増しました。」
既にかなりハワイに感化されている方からこう言うお言葉を頂くと私もとても嬉しい。
なんとなく初めてお会いした気がしなかったのは、ハワイに対してシンパシーを持っているからだろうか。
夜はWAI WAIの鍋会に出た。
20名以上で盛りあがった。
丁度ハワイで取材中と言う雑誌のレポーターがいて、ダイアモンドヘッドクラブの話しをしたら喜んでくださった。
やはり叔父のニックの事は知っていたが、DHCのツアーの内容には興味を持ってくださった。
旅行者向けの本を作っていると言う事で、もしかしたらこの本にも載っちゃうかもしれない。
こりゃ来年は社員を採用しないとマズイかな。
7月12日
今日はゴールデンウィークにいらしたばかりのベテラン・ハワイ・リピーターのお客さんのチャーター。
朝のホノルルエアポートから始まった。
一人暮らしの私を気遣ってCook-Doやパスタソース、更には日本酒などたくさんお土産を頂いてしまった。(Big Mahalo!)
飛行機の中でほとんど眠れなかったと言う事で、昼間はホテルで過ごされ、夕方からサンセットビーチにお連れした。
水平線の上にはいくつもの雲がシャワーのカーテンを下ろしていて、今日も日没の瞬間は見れなかったが、波打ち際で遊ぶ子供や、犬と一緒に散歩中のローカルを見て、ハワイに戻って来た事を実感されていた。
ところで、スカイダイビングでまた事件が起きた。
パシフィック・スカイダイビング・センターのあっちゃんからの話しによると、安売りで事故続きのスカイダイブ・ハワイ社のお客さんがランディングの際に足の骨を折ったそうだ。
一緒に飛んだのは新人のインストラクターで、一人で飛んでも海に着水してしまうような経験の浅い者らしい。
このスカイダイブ・ハワイ社は、過去の事故に対する裁判が3つも残っているのに社長が逃げ出し、現在はビジネス経験のほとんど無い飛行機のオーナーが指揮を取っているらしい。
今度の事故でも、普通ならこう言ったアクシデントが起きた場合は、ランディング・ゾーンで倒れて動けない人に救急車を待つ間パラシュートで影を作ってあげるのが常識とされるのに対して、パラシュートが痛むからと言う理由で日本人女性のお客さんは炎天下の中放置されていたらしい。
見るに見かねたパシフィックの社員達が水などを持って行ったのだそうだ。
こういう事でスカイダイビング全体のイメージが悪くなってしまう事はとても残念な事だが、安売りのスカイダイビングだけは気を付けた方が良い。
ちなみにパシフィック・スカイダイビング・センターは無事故記録が続いている。
7月13日
夕方タンタラスの丘に上がると、西に傾いた強い日ざしを受けて、マノア・バレーに大きなダブルレインボーが見えた。
この所貿易風も調子良く吹き、朝夕にはさわやかなシャワーの降る典型的な夏のお天気が続いていて、虹を見る事が多い。
H-1フリーウェイやカラニアナオレ・ハイウェイを走ると、散り落ちたレインボーシャワーの花びらが道路脇で踊っている。
車のライセンスプレート(ナンバープレート)の虹のデザインも、シャワーに洗われて光っている。
7月14日
リピートのお客さんのチャーターで、走りまわったり、家で待機したりの一日だった。
今日食べた物(朝飯除く)。
浅草のりのりラーメン、北海道の六花亭のイチゴチョコ、同じく北海道の布目のイカの塩辛、ベルンのミルフィユ、グリコのプリンポッキー、ロイスダールの焼き菓子、メキシコのコロナビール、ベトナムのバンバービール、マイランの生春巻き、ベトナムギョウザ、ウフ(魚)の煮付け、マンゴー、パパイア、ノースショアのテッズ・ベーカリーのハウピア・パイ、ハワイ島ハウラライ・ファームの100%コナコーヒー。
見た物。
清原のサヨナラ満塁ホームラン。
なんだか幸せな一日だった。
7月15日
マカプウ岬とサンディービーチの間には荒涼とした未開発の土地が広がっている。
マカプウのトレッキングの際にはコース前半で全体が見渡せて、向かいのハワイカイ・ゴルフコースの管理地だと言う事は知っていたが、ここをハワイ州が買収する事にしたらしい。
溶岩石がゴロゴロと転がっているこのカ・イヴィ地区は、開発か自然保護かで20年間議論されていて、州による買収を環境保全グループは賞讃している。
海沿いは隠れたスノーケリングの穴場にもなっているのだが、開発するには一苦労する場所だろうし、自然保護と言う形でもう少し綺麗にしてくれると良いと思う。
私はツアー中にこの場所を通ると、夏場は特に茶色く焼けた草むらと、大きな岩が転がっている自然の姿に対して、いかに向かいのゴルフ場が人工的な物であるかと言うことを感じる。
かつて私が日本でゴルフをしていた時、ゴルフ場は自然に溢れた素晴らしい場所のように思ったのだが、ハワイのゴルフ場は全て人工的に芝を敷き、椰子の木を植え、それらを維持する為に大量の農薬を使い、結果的に自然を破壊していると言う事がよく見えてくる。
狭いオアフ島には25以上のゴルフ場があり、観光客だけで無く、ローカルにもゴルフを楽しむ人は多いのでいきなりゴルフ批判をするつもりはないが、回りが海なのにハワイでわざわざプールで泳ぐのと似ているような気もする。
これも贅沢と思うか、勿体無いと思うかの違いなのかな?
7月16日
朝夕にチャーターでワイキキ周辺を動き回った。
雲の感じ、風の様子も気持ち良く、街中にレインボーシャワーの花びらが舞っている。
昼間時間が出来たので暑中お見舞のメールカードを作って、ダイアモンドヘッドクラブのお客さんやこちらのサイトに遊びに来てくれた方、日本の友達などに夏のごあいさつを送った。
(掲示板に書き込みをされた方で、メールアドレスがわかっている方には送らせて頂きました。届いていないと言う方はご連絡下さい。)
中にはメアドが無くなっていたりして、リターンされてくるのもあったが、約300通のメールを送った。
昨年の暑中見舞から始めて、クリスマスとこれで3度目のメールカードだ。
出好きなので、いつも自分をしっかり入れた写真を元に作っているが、評判はまずまず(自分で言うな?)。
友達の誕生日などにメールカードを送るほどマメではないのだが(?)、出来合いのメールカード・サービスや子供の写真だけなんて言うのよりは自分を出して個性的に行きたいと思っているので、これからも年に2回は作りたいと思っている。
暑中お見舞申し上げます。
7月17日
今日は2組のお客さんをノースショアツアーにお連れした。
ちなみにお1組はまたまたKTファンで、しかも今日はKTのバースデー。
Hau'oli La Hanau!
ワイキキは良いお天気だったのだが、H-2フリーウェイに乗ると雲が多くなり、ワヒアワ、ワイアルアはシャワーが所々降っていた。
ハレイワの上空は、時より遠くの雨雲からトレードウィンドに乗って来た雨粒がさっと降り注いでいたが、気持ち良く晴れていた。
リクエストで、お2組とも最初にハレイワ・アリイ・ビーチでシュノーケルなどしてのんびりしていただいた。
ビーチには、端の方で、サマースクールでサーフィンとシュノーケルのレッスンを受けている小学生のグループがいるだけで、後は貸し切りだった。
余りにも人がいなくて驚いたのだが、そこへポツンと現れたローカルが、一泳ぎした後に話しかけてきた。
リチャードと言う名の彼は、実はうつ病で悩んでいるそうだ。
そこで私が、日本人が何故ハワイに遊びに来るのかを話した。
『たくさんの人、たくさんの車、全ての事は早く進まなければならず、人々はストレスと戦っている。
そこでハワイの綺麗な海、綺麗な空、多くの花や鳥や魚、多くの緑を見、この完璧な風を浴びに来るんだ。』
そして
『オレも実はそんな日本が合わなくて、そこから逃げ出してきたんだよ。
そして今、ここに住んでいるだけで、オレは元気になるんだよ。』
ハワイに住んでいる事への感謝の気持ちが、彼を少しは元気にするだろうか。
さてハレイワ・タウンの散策の後、ドールプランテーションに行くと、正面玄関の脇に新しい店が出ていた。
「Na Leo」と書いてあるので近付いて見てみると、あのナ・レオ・ピリメハナのショップだと言う。
日本だけで無く、米本土でも活動を繰り広げている彼女達のCDやグッズを売る店が出来たのだ。
店を仕切っていたシェルトンと言う男に聞いてみると、昨日開けたばかりでこれからだよと言う事だった。
3人ほどいるスタッフに日本人はおらず、日本語のサインや看板も無いので、ちょっと意見してあげたが、これからどうなる事だろう。
反対側の脇に店を出しているマウイ・ダイバーズ・ジュエリーでは、最近入ったばかりのジェシカとレアが隣の店の事など全く気にせず、自分たちのユニフォームが一着ずつしか配給されない事に文句を言っていた。
帰りのフリーウェイはスムースで、ワイキキに到着すると芋洗い状態のクヒオ・ビーチはノースとはまるで別世界だった。
家に帰ると、隣の真宗ミッションでボン・ダンスのお祭りの準備をしていた。
明日かな?
7月18日
今日は夏らしく晴れた中、マカプウ岬のトレッキングツアーに出た。
お客さんは、私もスタッフになっているハワイ系ウェブサイト、WAI WAI HAWAIIのメーリング・リストのメンバーの方で、以前からインターネット上では存じ上げていたが、実際にお会いするのは初めてだった。
夏休みで子供連れのローカルもいたが、平日と言う事もあり往復ですれ違ったのは10名ほど。
頂上で青く澄んだ海を見下ろしながらのスパムむすびは好評だった。
風もとても気持ち良く、ブルブル、マイナバード、そしてイヴァなどの鳥も見付ける事が出来、帰り際にはマングースも顔を出した。
夕方、隣の真宗ミッションでは祭太鼓の音が聞こえたが、今日はリハーサルだった様だ。
7月19日
昼間はサークルアイランド、夜はナイトドライブツアーに行った。
どちらもベテラン・ハワイリピーターのお客さん達で、平均ハワイ回数は軽く10回を超えていた。
マカのファンだと言う昼間のお客さんはこちらのご愛読者で、お酒のおつまみと甘い物と言う絶妙のコンビネーションのお土産を頂いてしまった。(Big Mahalo!)
今日も南側には波が上がり、サンディービーチはショアブレイクの波しぶきが白く立っていた。
マカプウからワイマナロはとても透き通っていたが、ヘエイアから先の東側は雨に流された赤土で海岸線の水が茶色く濁っていた。
花はどこも元気が良く、ハイビスカス、プルメリア、ロイヤル・ポインシアナ、バード・オブ・パラダイス、アフリカン・チューリップ、ピンク・テコマ、そしてレインボーシャワーなどが美しかった。
ノースショアは穏やかで、どのビーチもスキューバダイブやシュノーケルを楽しむ人達で賑わっていた。
ドールプランテーションには今度はハロー・キティのコーナーが出来た。
当然ハワイバージョンで、フラダンサーの格好をしたキティちゃんのぬいぐるみやTシャツが並んでいた。
夜はWAI WAI HAWAIIのメンバーのお客さんで、素敵なカップのお土産を頂いてしまった。(Big Mahalo!)
昼間は全くシャワーに会わなかったのだが、夜は時よりスコールが来た。
それでもなんとか雨間に星空を見上げる事が出来、北斗七星やさそり座が輝いていた。
ベテラン・リピーターはこちらも気が引き締まるが、皆さんハワイの本当の良さをわかっているのが嬉しい。
7月20日
朝ワイキキにお客さんを迎えに行くと、ハレクラニホテルの前に白バイやパトカーなどが物々しく並んでいたのでなんだろうと思っていると、日本のロイヤルファミリーのプリンスが2週間の予定で滞在しているのだそうだ。
プリンスは奥さん妊娠中じゃ無かったっけ?
さて今日はサークルアイランド。
ハワイ在住日本人ミュージシャン、KTのファンサイトからのお客さん。
KTとは8年近い付き合いになるが、彼は基本的に日本で活動している為にハワイにいられる時間が限られていて、同じハワイ在住と言ってもなかなか会う事が出来ない。
しかしハワイに戻ってくる時には電話をかけてくれたり、最近はEメールを送ってくれたりする。
そしてハワイにいる間は大抵一度は一緒に飲む。
芸能人と言う感じはほとんどしない気さくな人だ。
しかし芸術家と言う感じはする。
そのKTのオフィシャル・ウェブサイト(リンク参照)にお邪魔した事をきっかけとして、多くのKTファンがダイアモンドヘッドクラブを今までにご利用下さった。
感謝の意を込めて、KTファンの為の「KTファンツアー」を企画している。
過去のアルバムやコンサート・パンフレットなどに使われたハワイの写真を見ながら、KTのミュージックを聞き、イメージの場所を回るツアーだ。
ツアー中に聞く曲に付いての選曲はほとんど終わっているが、この度新しいアルバムが発表されると言う事で、この中からもイメージに合う曲が無いかを検討する予定。
しかしツアー営業中に使う曲に関しては当然承認が必要になるのだが、これに付いてはKTの公認をもらう方向で進めている。
今日はサークルアイランドツアー中にKTの音楽を聞きたいと言うリクエストで、他のお客さんはいなかった事だし、選曲中の仮編集のテープを持って行った。
このテープを作るために、私はKTの曲を随分聞いた。
友達と言いながら、かなり昔の曲を少し知っていただけの私は、彼の歌唱力に驚いた。
KTも私も、私の叔父のニックからハワイに対する影響を受けているので、スタンスが同じと言うか、歌詞の中に共感するものが多かった。
お客さん達も、選曲に付いては誉めてくださった。
特に一番最後に入れていた曲が、今一番気に入っている曲だったそうで、これはヒットだった。
さてツアーの方はちょっと薄曇り気味だったワイキキを出発して、人のいないサンディービーチまでは天気が少し心配だったが、マカプウのルックアウトから貿易風が運んでくる雲の様子を観察すると、北東の空は青空が広がっていた。
ワイマナロのビーチはサマースクールの子供達がブギーボードのレッスン(?)を受けていた。
ここで時間を長く取りたいと言うリクエストだったので、私は荷物番をしながら本を読みはじめた。
お客さんは水着になって波と遊んでいた。
すると雲が無くなり太陽が照り付けてきた。
すっかりリラックスして、その後は東海岸をドライブ。
クアロアから先はハワイアンミュージックにして、暑くなってきた海岸線を走った。
ハレイワから先、サトウキビ畑の跡とコーヒー畑、パイナップル畑を抜けてワヒアワに上がってくると少し気温が下がるのがわかる。
ドールプランテーションの裏の畑はしばらく土地を休ませていたのだが、最近ブルドーザーが動き始めて、そろそろまた植えるのかなと思っていたら、行楽地に付き物の「お約束顔出し写真パネル(!?)」の置いてあった辺りまで赤土を盛っていて、一体ここはどうなるのだろう?
金曜日なので帰りのフリーウェイは混むかと思ったが、それほどでも無く、むしろカラカウア・アヴェニューがぎっしりだった。
家のすぐ隣向うの真宗ミッションではボン・ダンス(盆踊り)のお祭りが始まったが、私がここに越してきてから3回目の今年はなんだかちょっと地味な感じ。
これからはあちこちでボン・ダンス・フェスティバルが開かれ、テレビやラジオでで宣伝をしている所もあるが、実はまだ一度も行った事が無い。
こう言うのは一人で行くのもちょっと寂しいし、誘うにも適当な人が思い付かない。
この所仕事が続いているので家から出る気もしないのだが、太鼓や鐘の音が聞こえ、ドアを開けると提灯が並び屋台が出ているのが見える。
ナンだかどこにいるのかもわからなくなって来そう。
相撲中継でも見よう。
7月21日
久しぶりの休み。
結構ハードな日が続いていたので昼近くまでゆっくり寝た。
起きると外は快晴で、風も気持ちが良く、早速掃除洗濯。
まず、昨日ハレクラニで騒ぎの元になっていたロイヤルファミリーとは、高円宮ご夫妻だった様だ。
裏千家ハワイ支部50周年の式典にご出席されるためのハワイ訪問なのだそうだ。
式典には裏千家の方が数千名出席するそうで、文化交流としても大きなイベントのようだ。
アパートの前の道路では、街路樹の剪定が行なわれていた。
プルメリア、ピンク・テコマやクック・パインなどの枝をチェーンソーで落とし、シュレッダーにかけてトラックに積んでいく作業が続いていた。
夕方近くのポストに郵便を出しに行くと、すぐ近くの日本食(日系食)レストラン「S」の前に日本語で「鍋料理」という幟が立っていた。
おろ?と思い、近くづくと弁当のコーナーがある事がわかった。
勿論鍋はテイクアウト出来ないが、弁当のメニューを見ると写真も貼ってあり、何気に美味しそう。
試しに買って見ようと思ったら、「Close」のサイン。
どうやらランチタイムとディナータイムの間のお休みだったらしい。
するとドアの近くにいたローカルが「弁当ならオープンだよ」と、まるで私の行動をすっかり見ていたように教えてくれた。
どうやら彼はここの従業員らしい。
店の中に入ると奥の方で従業員が食事中だったが、お弁当ならOKという事で、注文を聞くと奥のキッチンに入って行った。
レジの周りにはローカルの有名人(ケアリイ・レイシェル、ジェロミー・ハリス、ブラダー・サム&リナ・ガールなど)がオーナーらしき人と一緒に移った写真が飾ってあり、相撲のカレンダーが下がっていた。
いかにも日系食レストラン。
味はやはり日本食ではなかったが、今度違うメニューも試してみたい。
夜、隣の真宗ミッションからは今日もボン・ダンスの音が聞こえてくる。
7月22日
今日はスカイダイビングツアー。
WAI WAI HAWAIIの管理人HASEさんからのご紹介で、大阪の新婚さんをお連れした。
朝から雲のほとんど無い快晴で、ワイキキからモクレイアまで見事に晴れ渡っていた。
日本が夏休みに入った今の時期、スカイダイビングは逆に日本人のお客さんは少ないのだが、アメリカ人や、日曜と言う事もあってローカルのお客さんが多かった。
パシフィック・スカイダイブ・センターのオーナーのY夫妻にはこの数ヶ月でも何度か会っていたが、私がDZ(ドロップ・ゾーン:スカイダイビングをする場所の事。同じ名前の会社もあるが、普通は現場を差す。)に行くのは久しぶりだった。
懐かしい顔に混じって、新しい従業員も増えていた。
お客さんは講習ビデオを見て、ウェイバー(同意書)にサインをすると、間もなく出発。
4000メートル上空まで10分ほどで到達すると、雲の無い空に、地上からもジャンプの瞬間が見えた。
ここのウィンド・ソック(風の方向や強さを測る物)は日本の鯉のぼりを使っているのだが、一年中トレードウィンドの中を泳いでいるために消耗も激しく、毎年新しい物と取りかえられている。
今日も、少し色あせてきた鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいた。
7月23日
仕事の帰りにベレタニア・ストリートのSafeway(セーフウェイ)に寄った。
ここは全米にチェーンのあるスーパーマーケットで、オリジナルのブランドがあり、私はコーヒーフィルターが切れると買いに来る。
ネームブランドの物よりも遥かに安く、時にはさらにセールをしている事もある。
この所ちょっと疲れ気味で食事を作る気がしなかったので、ついでに何か食べ物を買って帰ろうと思ったのだが、Timesの様にお弁当は置いていない。
ここだけはメインランドと変わらない様だ。
で、たまにはアメリカ人用の食べ物を食べてみようと思い、Chicken & Cheese Enchilada(チキンとチーズのエンチラダ:メキシカンフード)と、Hot & Sour Soup(中華スープ)を買って来た。
共にマイクロウェイブ(電子レンジ)でチンするだけ。
出来あがった物の匂いを嗅いだだけで嫌な予感はしたが、これじゃメキシコ人も中国人も怒るだろう。
やっぱりアメリカ人に味覚はない様だ。
TVディナー(電子レンジ用食品)じゃやっぱりダメかな。
でも、まるでロウ細工のような巻き寿しも売っていたのだが、さすがにこれは手を伸ばす気にもなれなかった。
明日は自分でちゃんと作ろう。
夜、綺麗な三日月が笑っている様に見えた。
7月24日
私の住むアパートは基本的にはペットお断りなのだが、小型の犬や猫を飼っているうちが何件かある。
管理人や大家も苦情が来なければ特に対処はしない。
部屋を出る時に動物を飼っていた形跡が残っていれば、恐らくデポジットは返ってこないだろう。
私の隣の家にもウブと言う猫がいる。
ここには赤ん坊もいて、その泣き声に比べたらネコは大人しい者である。
このウブ、基本的には部屋の中で飼われているが、時々外の廊下で遊んでいる。
私とは顔見知りなので、会うと擦り寄ってくるのだが、どうも最近私に興味がある様で、時々キッチンの羽根窓の外からミャ〜と鳴いている。
別の窓に前足をかけて中を覗き込んでいた事もあった。
風の弱い日には、チェーンをかけてドアを開けておく事があるのだが、とうとうウブが家の中に入ってきた。
猫の目の高さで、少し警戒しながらも玄関から一通りの靴のチェックをして、壁伝いにダイニングテーブルの下に潜り込み、次はキッチンを見まわして、ベッドルームに入って行くのが見えた。
「お〜い、ウブ!イタズラするなよ。」
と言ったら一度戻ってきて、ソファーで寛ぐ私の手に身体を擦って、今度はバスルームに入って行った。
しばらくしても戻ってこないので見に行くと、空っぽのバスタブの中にいて、私の事を見上げてまたミャ〜と鳴いた。
またネコ飼いたいなぁ。
7月25日
ハワイに住み始めてネクタイをしなくなった。
ワイシャツも着ないし、スーツも着ない。
Tシャツが、言わば国民服のような物であり、アロハシャツは正装の服である。
日本では高校生の頃から、バスケットボールをする時にはTシャツを着ている事が多かったので、LAに行っても、アメリカの文化の一つでもあるTシャツにはすぐに対応できた。
日本でかっこいいと思っていたTシャツには英語が書いてあった。
でも意外と和製英語で間違いだらけの事が多いのである。
今でも時々ワイキキで、笑っちゃうような事を書いてあるTシャツを着ている日本人がいる。
しかしLAのTシャツ文化は、何でもアリだった。
強烈なジョークが書いてあるのもあれば、漢字で「世界平和」なんて書いてあるのもあったし、穴が空いていても袖を切り落としていても、個人主義の徹底した場所では誰も他人の事は気にしていないのである。
しかし日本でもLAでも、Tシャツはプライベートで着る物だった。
ところがハワイでは、仕事中に着ていてもまだ暑苦しく思う人がいる程で、タンクトップや裸に比べたらかなり丁寧な洋服なのである。
一週間で7枚以上のTシャツを着る。
汗を掻いたら一日に3枚も変える事だってある。
消耗も激しいが、仕事中に穴の開いたのは着たく無いので、一年に何枚も新しいのをおろしている。
フリーマーケットで売っているような、5枚で$20なんて言うのは一度洗うと駄目になるのが多いので、一応それなりの物を着ている。
新品のTシャツを着ているのはカッコが悪いので、まず一度洗濯をする。
この時は乾燥機は使わない。
全体が縮むか、首などが伸びてしまうからだ。
ハワイでTシャツの代名詞にもなっているのは、サーフブランドである。
別にサーファーでは無くても、サーフブランド物はハワイにはとても良く似合う。
日本では身体にぴったりとしたTシャツ(チビT)を着ている男性もいるが、ハワイでは女性以外はこう言う着方はしない。
ルーズに大き目の物を着るのがクールなのである。
色物のTシャツは何度も洗って、色が褪せてきた頃が一番かっこいい。
今、クローゼットを見たら、ハンガーにかかっているだけで、60枚のTシャツがあった。
一年中この気候だから別に多いとも思わない。
実際よく着てるのは20枚くらい。
ちなみにユニフォームとしてツアー中に着ているダイアモンドヘッドクラブのTシャツは、7枚。
畳んでしまってあるのも、20枚くらいはあると思う。
実は家の中ではほとんどタンクトップ。
窓から入って来る貿易風が肩を撫でて行く。
7月26日
今日は2組のお客さんとサークルアイランド。
お一組はハワイ系ウェブサイト「ハワイが楽しい」のオフ会で昨年お会いしたリピーターのご家族。
崎陽軒のシュウマイを頂いてしまった。(Big Mahalo!)
もう一組はお友達同士の3人組だったのだが、お一人は弟さんがなんとKTと高校の同級生という事で、またしてもKT繋がり!
ハワイは10回以上から初めてまでと幅の広いグループだった。
天気も良く、雨雲は見えたが実際には全くシャワーに会わなかった。
サンディービーチとベローズビーチでは、新しいライフガードのタワーがお目見えしていた。
従来のオレンジ色の木製の物ではなくて、白いユニットバスのようなイメージでグラスファイバーかな?
海の色もとても良く、お客さん達は皆さんたくさん写真を撮られていた。
カネオヘのウィンドワード・モールではレインボーシャワーが満開だった。
ハレイワ・アリイ・ビーチパークでのランチタイムも好評で、その後はハレイワ・タウンでTシャツなどのお土産をたくさん買われていた。
今回が初めてのハワイ旅行と言う方は、既にご自分がハワイ病になる事を予想されていた。
夜はナイトドライブ&タンタラス。
タンタラスの丘を上がって行く時に何台かのミニバスとすれ違ったのだが、展望台には既に他にツアーの車は無く、ゆっくりとワイキキの夜景を見ていただいた後、写真屋さんで記念写真を撮って、パールハーバーに向かった。
半月に近い明るい月の下、雲はほとんど無く、星がたくさん見えた。
夜風がとても気持ち良かった。
7月27日
この所ツアーの仕事が多く、毎日窓全開の車を走らせながら大きな声で色々と説明をしたりしているので、喉の調子が悪い。
大型のバンでは、マイクを付けて説明をしているツアーが多いのだが、私も少し考えなくてはならない。
ところで日本ではいよいよ参議院選挙の投票日が近い。
私は日本でもアメリカでも、投票権がある選挙では必ず投票に行ってきた。
今回の日本の選挙では小泉旋風なんて言って、多少は政治に対する関心が高まってきているようなので投票率が上がりそうだが、色々と社会に文句を言う前に、個人が行使できる権利はしっかり使うべきだと思う。
逆を言えば、選挙に行かない人が政治や社会に文句を言う資格は無いと思う。
投票したい人がいなくても、白票でも良いから選挙には行くべきだ。
田中外務大臣がやっと言いたいことを言える外交を始めたと言うのに、次々と外務省の悪事がばれているのは、恐らくまだまだ氷山の一角で、結局日本がここまで駄目になったのも、国民が政治に関心を示していなかったからに他ならない。
私が20歳で初めてアメリカに住み始めた時、同じ世代の若者がちゃんと政治に対する意見を持っているのに驚いた。
大企業資本主義経済に踊らされているばかりで無く、ちゃんとした民主主義国家として、せめて自分の国の事は自分たちで考えなければ、日本が本当に破綻してしまう。
アメリカが地球温暖化対策会議で孤立しているニュースは当然アメリカでも流れている。
アメリカは他の国の意見には流されないが、これから国内で色々と話合いが行なわれるだろう。
世界が地球を守ると言う目的で一つになっていく最初の大きなチャンスを、地球の人々はどう使えるのだろう。
今日も月は明るい。
7月28日
昨年アメリカで行なわれた国勢調査によると、人口120万人ほどのハワイ州に100歳以上のお年寄りが275人いらっしゃるそうだ。
気候の優しいハワイはお年寄りにはとても住み易い所だ。
日本人でも、老後はハワイで暮したいと憬れている人は多い。
実際はアメリカ人にとってもそれは憧れなのである。
物価の高いハワイでは、一般の年金だけで生活するのは大変な事で、その生活の為の知恵を書いた本まで出ているほどである。
アメリカ本土から来てリタイアしている人達は、ほとんどがお金持ち。
そしてワイキキ近くでは一人暮しの老人が多い。
ハワイ生まれのローカルは、若い時には本土で仕事をして、お金を溜めて戻ってくる人がいる。
言い方を変えると、若者はメインランドに行きたがる人が多い。
ハワイ大学などを優秀な成績で卒業しても、それを生かせる職場がハワイに無いと言うのが問題なのである。
小さな島で生まれ育ったのなら、私でも本土に憬れたかもしれない。
結果的にハワイにはお年寄りが多い。
自動車文化が進んでいるアメリカなので、お年寄りのドライバーも大変多い。
日本では考えられないようなおばあちゃんが、渋いクラッシックカーを運転していたりする。
フリーウェイでも平均速度は遅い。
大丈夫かな?と思うくらいのろのろと走っている車もいる。
しかし、人々はこう言った、特にお年寄りが運転している車を決して煽ったりはしない。
一般道でも譲り合いの精神は感心するほどである。
お年寄り、人生の先輩に対する敬意を自然に持っているのだ。
もっとも、長生きは中国系でついで日系だそうだ。
7月29日
久しぶりの乗馬とハナウマのツアー。
これは友達のノリちゃんの会社、Sun's Clubが主催するツアーで、私は彼のヘルプとしてこの3年間程、週に2日位のペースで仕事をしていた。
この所は私の仕事が忙しくなって、手伝う回数が減ってしまって、月に数回と言う程度なのだが、ワイマナロの牧場に行く事が楽しみで続けている。
大手のツアーデスクと契約もしているので、朝のピックアップは15人乗りの大型バンで、ワイキキの大きなホテルを回る。
そして夏休みと言うこともあって、お子さん連れなどで大賑わいだった。
今日は私のワイキキのピックアップはこれだけだったのだが、変則で時間をずらしてノリちゃんが他のグループをピックアップしてくると言う。
休みの日にご苦労様だなと思っていたら、バーベキュー用の材料の買出しがあったようで、ハワイカイの手前で携帯に電話がかかってきた。
コスコで買出しを終えたノリちゃんは、それをまず渡したいと言うので、ブローホールで待ち合わせ。
時間調整という事でお客さんに潮吹きを見て頂いて、写真など撮っているとノリちゃん登場。
実は今日は私が最後に2つのグループをワイキキに届けるので、バーベキューガールがいた。
お肉と野菜と米を彼女に渡し、ノリちゃんはワイキキに、私はワイマナロに向けて出発。
サンディービーチのパークでは、週末の風物ともなって来ている巨大な蛸の形の凧(通称タコタコ)が空を泳いでいた。
さてワイマナロのコレア牧場に到着すると、久しぶりのスタッフ達に挨拶しながらお客さんに説明。
最初に出てきたのは子犬のレア。
彼女はまだ一歳半なのだが大型犬の雑種の為にやたらとデカイ。
とりあえずしゃがんで挨拶したら口を舐められた。
で、久しぶりのマカちゃん登場。
グデッとしていたのでお腹を突つくとミャ〜。
しかしすぐに子供達のオモチャとなっていた。
説明が終わるとタイミング良く前のグループが戻ってきた。
この牧場では日本人のグループの時間と英語のグループの時間を分けているので、アメリカ人観光客やローカルのグループが帰ってきたのだ。
で、私がお連れした日本人のグループのインストラクションを私がやる事になる。
最初の頃はローカルのインストラクターが馬に乗って説明するのを通訳していたのだが、自分が乗れるようになると、乗って自分で説明した方が早い。
今日は栗毛のメスのモミちゃんに乗ってインストラクション。
とても頭の良い娘なので私の合図通りにピッタリと動き、お客さん達もなるほどと言った感じ。
実はこのツアーでは私の事や私の会社を知っているお客さんはほとんど無く、この時点までは大手のツアーデスクで申し込んだツアーのドライバーだと思っている人が多い。
なんと馬まで乗ってしまうのである。
すべて終わった事をインストラクターたちに知らせると、お客さんは次々と馬に乗り始め、私は全員が乗るまでアリーナに下りて列を作っていく。
その後に今度はランチバーベキューまで作ってしまう事もあるのだが、今日はBBQガールもいるし、マカと遊ぶ事にした。
さてマカが転がっているベンチのすぐ横に腰掛けるが、チラッと耳を動かしただけで知らん振り。
久しぶりで怒ってるのかな?
今日のコレア牧場はヒヨコだらけだった。
ニワトリ連中が一斉に卵を孵した様で、10匹ほどのヒヨコを連れた母鳥達があちこちを歩き回り、まさに黄色い声がこだましていた。
なんとなくマカはこのヒヨコ・フィーバーに疲れているような気もした。
お客さんがトレイルから戻ってきてバーベキューランチを食べ始めると、また時間が出来たので、オフィスの横のスペースチェアーに座ると今度はマカがやってきた。
やっぱりちょっとお疲れの様子。
膝に乗せるとすぐにゴロッと転がった。
するとそこにニワトリのギャングがやってきて、大きな2羽がベンチに飛び乗ると、マカのエサ箱に残った物を突付き出し、この時はオフィスからスタッフのマヒナが出て来て追い払った。
マカは自分のエサ箱をチェックすると、フェンスの隙間から裏側を伺う。リベンジ!
すぐ下にはまさにヒヨコと親鳥が地面を引っ掻き食べ物を探している。
耳を後ろに倒し、姿勢を低くすると狙いを定め、一羽のヒヨコに飛び付いた。
黄色い悲鳴が一瞬聞こえたと思ったら、親鳥が猛烈な勢いでマカに突進して行き、マカは血相を変えて逃げ出した。
一部終止を見ていた私は腹を抱えて笑っていたが、どうもマカの疲れ気味の原因はやはりヒヨコにあるようだ。
その後はまたずっと私の膝の上でゴロッとして、尻尾だけ動かしていた。
今日のBBQガールはマミちゃんと言うのだが、実は初めて会った。
8月頭に日本に帰ると言う彼女とこの仕事で会うことはもう無いと思うのだが、しばらく住んだハワイに対する去りがたい気持ちは強いようだ。
食事の終わったお客さんをココマリーナにお連れして、ハナウマ湾に送り込み、タコベルでさっとランチを取って、コレア牧場に戻る。
ノリちゃんがピックアップしてお連れしたお客さんが乗馬から戻ってくるのを待って、ワイキキにドロップオフ。
今度はココマリーナに戻ってハナウマ湾に行ったお客さんを待つ。
その間、前に「Ben Franklin Supply」というクラフトサプライの店があった場所に、新しく出来た「Price Buster」という店を覗いてきた。
いわゆるディスカウントストアで、どちらかと言うと子供向け。
それでも30分ほどブラっとするには面白い店だった。
その後お客さんをワイキキにドロップしてお終い。
ハワイカイのロイヤル・ポインシアナも見事に赤くなっていた。
7月30日
昼は晴天、夜はシャワーと言う天気が続き、南側は特に蒸し暑くなる陽気が続いている。
今日はサークルアイランド。
あちこちのハワイ系サイトでダイアモンドヘッドクラブが評判だった、と言うことで参加されたご家族はハワイは4度目から5度目。
サンディービーチを過ぎると、貿易風は15マイルほどに上がって、ウィンドワード・サイドのドライブは大変快適だった。
ワイマナロではマングースがパーキングに顔を出して、お客さん達も驚いていた。
クアロア・パークには珍しく大型バスが3台も止まっていたので、観察して見ると、韓国の団体さんのようだった。
タートルベイを過ぎると風の湿度が上がってきた。
ハレイワでの自由行動中に、お客さん達はクアアイナでハンバーガーを食べてきたそうだ。
ちなみに私はL&Lドライブインで、最近ハマッテいるシュリンプ・カレーを食べた。
ドールプランテーションではナ・レオのショップのシェルトンが声を掛けてきた。
日本語のサインを作ったから見て欲しいとの事。
ま、それなりの文章が書いてあったが、これで普通の日本人がCDを買って行くとは思えない。
しかし実際にはナ・レオのショップと言うのはハワイでもここだけしか無く、ここでしか売っていない限定版のCDジャケットもある。
Tシャツもインターネットでは購入出来るらしいが、直接販売しているのはここだけ。
ハワイアン・ミュージックファンや、ナ・レオのファンならたまらない店だ。
しかし、今の所人気はドール限定のキティちゃんに負けている。
裏の池にとうとうコイが戻ってきた。
しかし今までいたピラニアのようなデカイ連中では無く、まだ小魚と言った小さいコイ。
ビニールがかけられていたエサの販売機も復活したので、これからはこの子コイが大きくなる様子を見守ってみたい。
夜、チルちゃんの家に遊びに行った。
A君の友達のB君もいて、彼女の子供のJにとっては丁度イイ遊び相手が出来たようだ。
これから他の日本の友達C君も増えるらしく、3人揃ったらワイキキにナンパに行きたいと言うので、「頑張ってねぇ」と檄を飛ばすと、どうもビビッテいる。
ここは昔の現役のアドバイスをと思い、色々な作戦を伝授すると、二人とも妙に関心していた。
家に帰る途中マキキにはさっとシャワーが降り、ミストになったプルメリアの香りが車の窓から入ってきた。
家に着いてパーキングを出ると、月明かりに、向かいの家のロイヤル・パームツリーが白く浮かび上がっていた。
7月31日
今日はツアーはお休み。
一日中シャワーが降ったり止んだりのハッキリしないお天気。
風も強かった。
散々騒がれた日本の選挙も60%未満の投票率で、果して本当の民主国家なのだろうかと言う疑問も湧いたが、アメリカも世界の「地球温暖化対策」を敵にして自国の産業保護とミサイル防衛計画に熱を入れ、宇宙開発をするお金があったら、とっとと山火事を消せと思うのは私だけだろうか。
なんだか誰も自然の事は考えていない気がした。
さてアパートの入り口に新しい電話帳が山積みになっていた。
住民は勝手に持って行きなさいと言うこと。
アメリカでは9月が新学期なので(?)、電話帳も9月から来年の9月が一年。
ちょっと早いが来年号である。
白と黄色を一冊ずつ持ってくる。
黄色はイェローページ。
職業別で地図やスタジアム・劇場などのマップの他にクーポンや飲食関係の情報欄は充実している。
ホワイトページは個人・企業を含めてアルファベット順。
私の名前もちゃんと載っている。
この分厚い2冊はこの一年私をたくさん助けてくれるだろう。
夕方、激しいシャワーが通った後、ハワイ大の辺りに大きな虹が見えた。
前のページに戻る
ご感想などございましたら、社長の個人ホームページ「じゅにーK's Website」掲示板までどうぞ。
「じゅにーK's Website」
ホームに戻る