ハワイ日記2001年5月



5月1日

5月1日はメイ・デー。
ハワイでは同時にレイ・デーでもある。

ワイキキ・シェルでは毎年恒例の、カジメロ・ブラザースによるレイ・デー・コンサートが開かれ、私も随分前に行った事があるのだが、何しろゴールデン・ウィークのど真ん中である。

昼間は3人のお子さん連れのご家族とノースショアツアー。

ドール・プランテーションの巨大迷路に挑戦したいと言う事で、時間を上手く配分した。

この数日では一番お天気は良かった。

ところが夕方からシャワーが降り出し、1度上がったもののナイトドライブツアーの頃には街はすっかり濡れていた。

最初にタンタラスの丘に行くが、人も車も少なかった。

ただ、私達が着いた時には雨が上がり、2組のお客さんは共に夜景の撮影を写真屋さんにお願いしていた。

オリジナルコースに出るとまた何度かシャワーにあったが、パールシティの公園に着くと再び雨は止んだ。

やはりまだ季節の変わり目で、天気が安定してい無いようだ。

5月2日

今日も昼間はとてもお天気が良く、素晴らしい空だったが、夕方からシャワーが降った。

そして今晩もナイトドライブ&タンタラスのツアーがあった。

昨日同様タンタラスでは上手い具合に雨が止んだのだが、パールシティの公園では時より強いシャワーが来た。

それでもラグを引いて座っていただき、大きなビニールのシートを皆さんでかぶるようにしてもらって、雨をしのいで夜景を楽しんでもらった。

ハワイが初めてのお父さんは、肌に気持ちの良い貿易風を浴びながら、「皆がハワイが良いと言う理由がよくわかった」とおっしゃっていた。

雲間に見える月がとても明るかった。

5月3日

ゴールデンウィークも後半で、街は少し落ち着いてきた。

私は昨年まではこの時期は決して忙しいと言う事は無かった。

ダイアモンドヘッドクラブはリピーター向けと言う内容で、インターネット以外ではほとんど宣伝をしていない為に、いわゆる3大シーズンのお正月・お盆・ゴールデンウィークは、比較的暇な事が多かったのだ。

時間の作れるリピータは、やはり少しでも安い時期に増える。

最近やっと登録出来たYahooの検索エンジンや、この個人サイトの影響だろうか。

今年は日本からのお電話も何本もいただいたし、キャンセル待ちまで発生してしまった。

どうしても忙しい時には、電話の応対などを友達に頼んでしまう事もあるのだが、私は一人暮しの為に家事がどうしても溜まってしまう。

しかも今の時期はNBAのプレイオフが始まっていて、毎日興味深い試合があるのだが、昼と夜のツアーの間や夜遅くに、ビデオ録画した試合を見ながら掃除・洗濯なんて言う事もある。

さてアメリカ人の富豪が初めての宇宙観光を楽しんでいると言う話しだが、初めての宇宙のツアーガイドになるって言うのもイイなと思った。

5月4日

最近は昼間晴れても夜には雨になる事が多く、お天気が安定しない。

昼間でもウィンドワード・サイドやノースショアでは水たまりが多く、そんな中を一日走ってくれば車は赤土でかなり汚れる。

ほぼ毎日洗車場に車を持っていくが、今日は炎天下の中で列が長かった。

洗車場のすぐ隣の家から、パパイヤの木とヘリコニアと言う熱帯植物の花が顔を出していた。

帰りにタイムス・マーケットに寄って、パパイヤかマンゴーでも買おうと思ったのだが、兆度美味しそうなのが無くてバナナを買って来た。

今日買って来たのはハワイのドール・バナナだったが、時々エクアドル産のバナナが売っている。

最近ではノースショアのサトウキビ畑が転作でどんどん違う畑に変わって来ているが、バナナの畑もかなりあちこちにある。

それでもハワイはまだ輸入するほどバナナの需要が高いらしい。

5月5日

中学時代からの友達と言う、ノリの良い女性のグループとビーチピクニック&サンセットツアーに出た。

サンセット付きなので少し遅目にワイキキを出て、東回りでカイルアビーチに向かった。

ワイキキもぱっとしなかったのだが、カイルアも曇りがちのお天気で、土曜にしては人が少なかった。

お昼はジッピーズのジップ・パック。

確かに泳いでいる人は少なかったが、「せっかくなので海に入ったらいかがですか?」と聞いても「足をつけたら冷たかった」と言うので、「ハワイの海は入ってしまえば暖かいですよ」と私がまず見本を示す。

ブルーに透き通った水はとても気持ちが良かった。

お客さんも入ってきたので、私は遊泳区域のブイまでちょっと泳いでから先に上がった。

風が強くなってきたので、予定より少し早めにカイルアを出た。

H-3、H-1、H-2と目まぐるしく変わるお天気の中を走り、ドールプランテーションで休憩。
ここでは霧雨が降っていた。

サンセットが見れるかちょっと心配になったが、ハレイワでは青空が広がり、一安心。

サンセットビーチに着いた時には太陽は雲の中だったが、その先の水平線は切れていたので、ゆっくり30分ほど夕暮れ時を楽しんでいただいた。



「夕陽は言葉にならないほど最高でした。生きてて良かったなぁ。」

この最高の賛辞は、私がお客さんにいつも書いて頂いているサイン帖のお言葉だ。

チップもたくさん頂いてしまって、私も最高の一日になった。

5月6日

一日お天気は良かった。

家のすぐ近くのマンゴーの木には随分重そうな実がいくつもぶら下がっていたが、オジさんが収穫をしていた。

棒の先にカゴが付いていて、更にカゴの先に実を引っ掛けるカギが付いている道具で獲るのだが、私も以前住んでた家に大きなマンゴーの木があって、これを使った事がある。

木の上のほうのマンゴーは鳥が食べてしまうが、落ちると虫が寄ってくるし、人間が取れる高さのと、落ちてすぐの食べられる分は人間が確保する。

マンゴーをそのまま食べるだけではなくて、干したりジャムを作ったり、アイスクリームにすると言う人もいる。

ちょっと高級なマンゴーになると繊維が強くないので、日本の桃の様に食べ易い。

しかし大抵は歯にたくさん引っ掛かり、口の周りがべとべとになる。

大汗を掻きながら庭の芝刈りをした後、裸になって、庭で獲ったマンゴーにしゃぶり付き、そのまま庭でホースの水を頭からかぶっていたのを思い出した。

5月7日

今日は満月。
昼間から少し雲があり、出たり隠れたりしている。

ハワイのローカルのビールの飲み方で、「ロック」と言うのがある。

ビールに氷?と思うかもしれないが、元々味の薄いアメリカンビールを飲む時に、小さい氷の詰まったグラスに入れてちびちびと飲むのだ。

私も今では時々そうして飲むようになってしまったが、昔ローカルに「なぜ?」と聞いた事がある。

帰ってきた答えは「Not cold enough.(あんまり冷たくないからさ)」だった。

でもこれ、冷えたビールでもやるので当てにはならない。

実はハワイでたくさん飲まれているビールは、メキシコのコロナや、オーストラリアのステインラガーなどのインポート・ビールで、これらは直接ボトルから飲む。

結局バドワイザーやクアーズは、水の代わりなのかもしれない。

5月8日

ゲッコーと言うのは日本ではヤモリの事だが、ハワイではこれが家の中にいるとGood Luckと言われている。

日本でも実は「家守」という字で、人間の見方とされているところが多いそうだ。

赤黒いイモリに比べて、ヤモリは透き通る様に白く、とても愛嬌のある顔をしている。

「ケッケッケ」という鳴き方をして、ハエや蚊など小さな昆虫を食べる。

私が今までに住んだ家にも大抵ゲッコーがいた。

今のアパートの入り口にも、何匹か隠れて住んでいるのを知っている

ワイキキのホテルでも、注意してみるとラナイの天井や柱にしがみついている事がある。

黒い消しゴムのカスのような糞があったら、可能性大。

天敵はネコ。
でも尻尾を切って逃げる技も持っている。

一回り大きくて緑色のカミーリオンと言うトカゲもいるが、これは種類が多く、ちゃんとカゴに入れて飼っている人も少なくない。

大抵は子供が飼っているのだが、何しろ生きた昆虫がエサなので、親は苦労する。

タンタラスなどで、夜に懐中電灯を持ってバッタやコオロギなどを獲っている人達を見かける事があるが、ペットのトカゲのエサなのだ。

眠りについた街に、「ケッケッケ」というゲッコーの鳴き声がこだましている。

5月9日

先日ご利用頂いたお客さんから、お手紙とお写真が届いた。

最近は日本でもこんな可愛らしい切手があるんだなぁと感心しながら封を切ると、ツアー中に撮った写真と一緒に、連れのお子さん達からの手紙も入っていた。

私には子供がないし、決して得意な訳ではないが、普通に接しているとツアーの最後には大抵仲良くなってしまう。

基本的には大人の為に解説をしながらツアーをしているが、子供もチャンと聞いている。

勿論大人だけの時と、子供も一緒の時では、多少ネタもレイティングが違う。

それでも子供さんが、ちょっとわからないと言うような反応があった場合には、なるべく噛み砕いて説明をしてあげる様にしている。

しかしいくら私が解説をしたところで、大人でも皆覚えられる訳ではない。

ハワイの景色や風が主役なのである。

子供にとってこの景色や風はどの様に感じられるのかわからないが、帰りのフリーウェイでは爆睡していたチビ達も、ハレイワのビーチではしゃいだのを思い出に、手紙をくれたのはとても嬉しかった。

5月10日

一般的なアメリカの住宅には、台所の流しにガーベッジ・ディスポーザーが付いている。

日本でも最近は「生ゴミ粉砕機」という名前で、売られているようだが、料理中に出た生ゴミを細かく砕いて下水に流してしまう機械の事である。

日本では下水管の太さの関係で普及しにくいらしいが、アメリカでは大抵付いている。

私が今までハワイで住んだ8軒の家でもほとんどあったが、中には動かない所もあった。

一般常識として、卵の殻の様に固いものと、玉ねぎの皮には使ってはいけない。

殻はディスポーザーの歯を傷つけるからだが、玉ねぎの皮は歯に被さってしまうからなのだそうだ。

その他は基本的に何を入れても砕いてくれるのだが、ニンジンの皮やジャガイモの皮などをたくさん入れると、下水管の方が詰ってディスポーザーが動かなくなってしまう事がある。

これ、アメリカ人でも一度はやるミステイクで、流しの下のディスポーザーの中に手を突っ込んで、詰まった物を取り出さなくてはならず、とても気持ちが悪い。

ワイキキのコンドミニアムにも付いている所があるし、詰らせて困ったなんて言う話も聞いた事がある。

要は無理してナンでも突っ込まないで、基本的には生ゴミもゴミ箱に捨てる。

で、取り切れないような小さなカスだけにディスポーザーを使えばイイのである。

この事は一度、ハワイアンの知り合いに説教された事がある。

ディスポーザーが使えなくなると言う事だけではなくて、何でも下水に流すのは環境破壊に繋がるから止めろと言うのだ。

どのような下水処理がなされるのかわからなかったが、このきれいな海を汚す事につながる様な事はしたくないので、以来ガーベッジ・ディスポーザーは極力使わないようにしている。

勿論詰る事も無い。

5月11日

自宅のすぐ近くのセントラル・ユニオン・チャーチで芝刈り機の音がしていた。

ここもかなり広い庭だが、私も以前2000坪の敷地の庭の管理をしていた事がある。

ダイアモンドヘッドの麓のお屋敷で、バブル期に日本の会社が投資目的で買ったのだが、その後バブル崩壊と共に値が崩れてなかなか売れなくなってしまった物件だった。

敷地内には建物が2棟あり、1つはレンタルしていたが、もう1棟に私と仲間が住んでいた。

Care Taker(ケア・テイカー)と言うのが私達の立場で、主に庭の整備。

売りに出ている物件の為、ショウイング(Showing)と言って、興味のある人が時々見にやってくるので、常に庭はある程度綺麗にしていなければならなかった。

敷地内には、お化けと言っても過言ではない程大きなバニヤンの木が2つと、マンゴーの木が数本、そして椰子の木が60本あった。

他にもアイアン・ツリー、ホワイト・バード・オブ・パラダイスやベンジャミン、クック・パインやナンだか名前のわからない木もたくさんあり、落ち葉や枝、実を掃除するのはとても大変だった。

しかし何が一番大変だったかと言うと、芝刈りだった。

セントラル・ユニオン・チャーチでは乗車型の芝刈り機を使っているが、その家には手押し型しか動くのが無く、一日中芝刈り機を動かしても全ての庭の芝を刈るのに4日かかっていた。

かなり苛酷な肉体労働だったが、100%ナチュラルのゴミを集める作業は嫌いではなかった。

その後その物件は4つほどに区画をばらされ、一部が売れ、昔の面影は無くなってしまっている。

5月12日

ハワイカイの奥にあるハハイオネ・バレーで電話が止まっている。

木曜日の午後、工事のショベルカーが道路を掘っていた所、電話線の束を切断してしまったらしい。

数千世帯の電話がこれにより不通になってしまった。

勿論すぐに復旧工事が始まったが、一つ一つのラインをチェックしながらの作業だそうで、思うようにはかどっていない。

3日経った現在でも3千世帯が未だ不通で、更に2日ほどはかかるらしい。

携帯を持っている人には転送サービスなどをしているらしいが、インターネットなどは当然繋がらず、週末でティーンエイジャーの子供は友達と電話がかけられずに困っているそうだ。

しかし何と言っても、一年で最もロング・ディスタンス・コール(長距離電話)の多い母の日を明日に控え、一番頭を抱えているのは電話会社の様だ。

5月13日

今日は母の日。

昨晩私も日本の母に電話をした。
ようやくパソコンを購入したそうで、悪戦苦闘の最中だと言う。

近くにいれば色々教えてあげられるのに、と残念だが、早くメールが来ないか楽しみにしている。

さて、ホノルル・アドバタイザー紙の調査によると、ハワイのローカルのアウトドア・アクティビティーのランキングは以下であった。

1位:Walking(散歩)
2位:Swimming(水泳)
3位:Jogging(ジョギング)
4位:Surfing(サーフィン)
5位:Hiking(ハイキング)
6位:Paddling(パドリング)
7位:Cycling(サイクリング)
8位:Basketball(バスケットボール)
9位:Tennis(テニス)
10位:Volleyball(バレーボール)

6位のパドリングとはカヌーやカヤックの事。

解説によると散歩が1位になったのは、誰でも出来てタダだからだそうだ。

アウトドア・アクティビティーの中にバーベキューが入っていないのがちょっと疑問に感じた?

5月14日

日本から遊びに来た学校の後輩を連れてノースショアはモクレイア・ビーチに行った。

観光客はおろかローカルもあまり足を運ぶ事の無い静かなビーチだ。

ワイキキビーチからクヒオビーチまでとほぼ同じ大きさのビーチに、人は誰もいなかった。

海岸線はコーラル・リーフが多く、シュノーケルには良いポイント。

また貿易風がほぼ横から吹き付ける為に、かつてはウィンド・サーフィンの名所だった。

今日も何人かのウィンド・サーファーがいたが、これを遥かに上回るカイト・サーファーが海に出ていた。



このビーチのすぐ後ろには、スカイダイビングで使用するディリンハム飛行場があり、時よりプロペラ機が離陸する音が聞こえる。

6〜7年前私が前のツアー会社で働いていた時、スカイダイビングツアーでお客さんを連れて来ても、風や雲が出て飛行機が上がらなくなるといつもこのビーチに来ていた。

先に終わったお客さんを連れて来ていた事もあったし、私が一人で泳ぎに来た事もあった。

最近ではビーチピクニックのツアーでたまに来るだけで今日は久しぶりだったのだが、海の上でカイトサーフィンをする人が加わっただけで、その他の景色は何一つ変わっていなかった。

5月15日

ワイキキのマクドナルドでコンボ・ミール(セット)を食べるとパイナップルが付いてくる。

勿論値段も高い。

ワイキキだけではなくて、ハワイのマクドナルドには、「サイミン」や朝の「ポーチュギースソーセージ、エッグ&ライス」などのオリジナルメニューもある。

そしてこの度新しく「プレートランチ」が出来た。

ポークやフィッシュなどのチョイスがあるのだが、マックサラダ(マカロニ・サラダ)とライスが付いてきて、もはやその姿はマクドナルドの商品とは思えない。

アロハ醤油が付いてきたが、お箸ではなくて、プラスチックのフォークとナイフが入っていた。

とりあえず写真参照。



5月16日

またまた日本のお客さんからお手紙とお写真が届いた。

写真はコメント付きのアルバムで、ハワイの海のきれいさを強調する為に、日本の海の写真まで入っていた。

こちらもお子さん連れのご家族で、皆さんすっかりリラックスされていたのが写真の表情からも伺えた。

LA時代から多くのお客さんとツアーで接していて、一人一人の印象はどうしても薄くなりがちだが、写真を頂くとその日の様子がよみがえってくる。

頂いた写真も相当の数になるのだが、一番嬉しいのは、やはりそのお客さんとまた会える時だ。

自分で会社をする様になってからはこう言う機会も多いのだが、段々と友達の様になってくるのが楽しい。

お客さんにも、ハワイの友達に会いに来る感覚になってもらえたらイイなと思う。

キング・ストリートのレインボーシャワーが大分色付いてきた。

5月17日

このところ大変良いお天気が続いている。
夕方には時々シャワーがあるが、日中の陽射しに暑くなった大地に潤いを与えてくれている。

今年のゴールデンウィークは例年に比べて、日本からの観光者数が多く、ツアー関係者は皆忙しかったそうだが、ゴールデンウィーク明けの今、ワイキキに日本人の数はとても少ない。

そしてやはり旅行関係の仕事をしている者は、口を揃えて暇だと言う。

私の住んでいるアパートの管理人は、ワイキキのホテルマンもしているのだが、ワイキキにはアメリカ人でもなくてカナディアンが多いと言っていた。

昨年制定されたTUBE DAY(チューブの日:6月1日)は、日本のバンド:TUBEが日本人として初めてアロハスタジアムでコンサートを開く事を記念して作られたのだが、昨年かなりの赤字を出したために今年は規模を縮小して、クヒオビーチに特設ステージを作って6月2日に行なわれるそうだ。

実際にはTUBEの為のイベントではなくて、多くの地元ミュージシャンとの合同ライブになるらしい。

普段ビーチバレーなどをやっている辺りで、当然それほどたくさんの人を収容できる施設は無く、フリーコンサートになるようだ。

さて、このサイトの掲示板もとうとう1000件に達した。

実は1000件を越えると古い物は削除されてしまい、これ以上数字は増えない。

今まで大変多くの皆様にご意見を頂き、仕事にもとても役立っている。

そして既に多くの出会いを与えてくれた。

今後もハワイ好きの方同士の交流の場としても、この掲示板をよろしくお願いいたします。

5月18日

風が止まって蒸し暑い。

カラニアナオレ・ハイウェイのレインボーシャワーは、ニウ・バレーの辺りで大分咲きそろい始めてきた。

ハワイカイ・タウンセンターでは早咲きのレインボーシャワーの木にブルブルがとまって羽根を休めていた。



ワイアラエ・イキの友達の家に遊びに行くと、プルメリアの花が満開だった。



夜になっても風が出ず、今夜は寝苦しそうだ。

5月19日

南からのコナウィンドが吹き出した。
湿った風が島を渡っている。
山にかかる雲も、普段稜線のハッキリしない南側がはっきりと見える。

さて経営不振の為に昨年より売りに出ているワイメアバレー・フォールズパークがシーワールドによって買われるかもしれない。

ワイマナロのシーライフ・パークの兄弟として、ハワイの自然と昔の村の暮らしなど、文化を紹介してきたワイメアバレーのパークだが、この所乗馬やバギーなどの新しいアトラクションを増やした物の、経営はさっぱり良くなっていないようだ。

一時は住宅地として再開発すると言うような話も出たのだが、サンディエゴやオーランドにあるシーワールドが買い上げれば、ノースショアの一大名所になることは間違い無く、雇用や経済的にも大きな効果が望めると思う。

しかし、来場者は少ない物の、今のフォールズパークも静かで良い場所である。

現在スカイダイビングの仕事をするハワイアンの友人が、昔ココで滝の飛び込みのショーに出演していた。

これが唯一のエキサイティングなショーで、後は至って地味なのだが、ハワイアン系を中心とした従業員は皆穏やかで美しいスマイルをしていた。

シーワールドは、バドワイザービールのアンハウザーブッシュ社の傘下企業で、米本土の大手資本が入ってくる事に対する反発も出るかもしれない。

5月20日

ハワイが初めてと言う新婚さんと、ハワイは3度目の女性グループを連れて乗馬のツアーに出た。

コレア牧場へは約1ヶ月ぶりで行ったが、眼下に広がるワイマナロ・ベイの海はまさにエメラルドブルーで、日曜の休日を優雅に海上で過ごすプレジャーボートもいくつか浮かんでいた。

コナウィンドは止んだが、風はほとんど無く蒸し暑い一日だった。

朝はその辺りにいたと言うネコのマカは、私のいる間は結局顔を出さなかったが、犬のレアは愛嬌を振りまいていた。

休憩の時間にココマリーナのタコベルに行くと、ピザ・ハットのピザを売っている。

いつのまにか共同営業になってしまったらしい。

ハワイのビジネスはどこも大変な様だ。

5月21日

トレードウィンドが戻ってきた。

今日は最高のお天気の中、マカプウのトレッキングツアーに出た。

月曜という事で人も少なく、吸いこまれるような深いブルーの海にも、船はほとんどいなかったが、東の水平線の先にはモロカイ、マウイそしてハワイ島までが見えた。

頂上付近では何度かマングースが顔を出した。

気持ちの良い汗を掻いて、貿易風を浴びながらのスパムむすびのスナックタイムに、お客さんも喜んでくれた。

この陽気で街のレインボーシャワーの花もかなり増えた。
ドライブもとても楽しい。

5月22日

いつもワイキキ周辺のお買い物ばかりだったと言う、リピーターのグループを連れてノースショアツアーに出た。

ホノルルの天気は良かったが、H-2フリーウェイに入ると雲が目立ってきた。

お客さんは少し心配し始めたが、この辺りは雲の出来易い場所で、珍しくは無いと言う事を説明する。

ではノースが晴れているかと言うと、これはワヒアワを抜けないとわからない。

しかし初めて見ると言うパイナップル畑の向こうには、晴天の下、真っ青のノースの海が広がっていた。

ハレイワ・アリイビーチには2フィートくらいの波が出ていて、初心者サーファーの練習場となっていた。

ビーチパークのモンキーポッド・ツリーはどこもピンクの花で一杯だった。

ワイキキ以外のビーチは初めてと言う事で、ココで一時間ほど寛いでいただいた。

その後ハレイワの街に移動して散策とランチの時間。

私はL&Lドライブインでマヒマヒを食べて、ノースショア・マーケットプレースのいつもの日影で読書。

風が止まると蒸し暑かった。

東京の青山店には行った事があるが、クアアイナの本店で初めてハンバーガーを食べたと言って戻ってきたお客さんを、今度はドールプランテーションにお連れする。

やはり池のピラニア君たちにはとても驚いていた。

さて私の車は営業車なので車内は禁煙にしているのだが、空き瓶を利用した吸殻入れを積んでいる。

実はパイナップルジャムの空き瓶なのだが、どうもこれは日本ではあまりない物の様で、時々お客さんにも尋ねられる事がある。

勿論これもドールプランテーションに売っている。

帰りもH-2フリーウェイのミリラニ付近では雲が多くなったが、パールハーバーが見えてくる頃には空は晴れ渡っていた。

5月23日

先日日本のNHKのBSで放送された「ハワイトレッキング紀行」をようやく全て見た。(あっこちゃんBig Mahalo!)

オアフ島も含めて歩いた事の無い場所が多くて、またガイドの人達もベテランばかりで私もとても勉強になった。

やっぱりハワイは海だけじゃないと言う事を感じた。

実際この所トレッキングに関するお問い合わせが多く、このテレビの影響かこの夏はトレッキングのツアーが忙しくなるかもしれない。

テレビでは泊りがけを含むかなりハードなコースばかり紹介されていたが、DHCのトレッキングツアーは全て日帰りで易しいコースばかりなので、これから山登りを始めたいと言う方には兆度良いかもしれない。

夜はWAI WAI HAWAIIの鍋会に参加した。

今日は初めておでんだった。
久しぶりにおでんを食べて、美味しかった。

日本からの観光で来ている方は少なく、学生や地元在住のお馴染みのメンバーが多かった。

まだ風は弱く昼間は蒸し暑かったが、夜風は気持ちが良かった。

5月24日

今日のハワイは最低気温22度、最高30度。
湿度55%、貿易風が14マイル(24キロ)の最高に過ごし易い晴天だった。

外に出たかったのだが、朝からペーパーワークやパソコン仕事にかかりきりで、やっと外出したのは夕陽の時間だった。

WAI WAI HAWAIIの鍋会で知り合った、ハワイに永住希望のカップルとマイランにベトナム料理を食べに行った。

フライトアテンダント風の日本人女性のグループが多く目だった。

よく注文する「鳥の手羽先上げ」がSOLD OUTで、久しぶりにベトナミーズ・ギョウザを食べた。

モチモチしてこれがまたなかなか美味しい。

その後タンタラスの丘にお連れして、ワイキキの夜景を見ていただいた。

夜風が肌にとても気持ちが良かった。

5月25日

今日はまた風が弱くなって少し蒸し暑かった。
夕方、家の前の道路が大渋滞していた。

2本の大通りに挟まれた狭いストリートで、普段はそれほど車は流れていないのだが、フリーウェイに乗る為の裏道として夕方のラッシュ時に時々詰まる事がある。

月曜のメモリアルデーを含む連休前の金曜日で、残業などする人はいないのだろう。

家路を急ぐ車でギッチリだった。

裏のセントラル・ユニオン・チャーチにいくつかある、大きなモンキーポッドツリーにピンクの花が見事に咲いている。

5月26日

快晴の中サークルアイランドツアーに出た。

サンディービーチは波も小さく、朝のビーチには人より鳥の足跡の方が目立っていた。

ベロウズビーチではBBQの支度をしているテーブルが3つほどあったが、ビーチには2人くらいしか人がいなかった。

曙のお母さん、ジャニスさんのお店も暇そうだった。

連休初日だと言うのに皆どこへ行ったのだろう?

波の全く無くなったノースショアが混雑していた。

サンセット、ワイメア、では観光客が多く、ハレイワではローカルが大きなテーブルを並べてあちこちでパーティーをしていた。

日本人は少ないシーズンで、どこでもあまり見なかった。

今日はお客さんがハレイワの散策中に、ノースショア・マーケットプレイスの「ポリネシアン・トレジャーズ」という店に入った。

車に貼ってあるハイビスカスのステッカーなどを時々買う店で、他にもなかなか良いお土産を売っているので、車内販売用に何か仕入れられないか探していたのだ。

すると店員から声を掛けられ、私も理由を説明して日本人のお客さんにはどう言った物が受けているのかを聞くと、シャーク・ティースのネックレスやマヒオレ、シェルのアクセサリーなどが出ると言う話しだった。

しかし中にはティキという置物やあまりリピーターには受けそうな気がしない物も多く、そう言う事ならまずお客さんの反応を見てはどうかと言う話しになり、DHCのお客さんに5%の割引のディールを結んできた。

と言う事で、これからサークルアイランド又はノースショアツアーなど、ハレイワに行くツアーには「ポリネシアン・トレジャーズ」の割引券を差し上げます。

勿論同時にホームページ上でも販売できる態勢に持って行きたいと思っているが、お店からはDHCのお客さんが買った内容を月毎にデータとしていただき、役立てたいと思う。

一見日本語が話せる様には見えないが、日本人の店員ヤヨイさんも週の半分はいて、アシストしてくれるそうだ。

ドールのピラニアのコイの池が工事中で近づけなかった。

と言っても工事をしている様子は無く、黄色いテープが貼られて進入禁止になっているだけで、実際はどういう理由かわからなかったのだが、早く元気な?姿を見せて欲しい。

5月27日

今日も快晴。
貿易風が出て来たのでとても過ごし易い。

2組のお客さんを連れて乗馬のツアーに出た。

コレア牧場に着くと、入り口の大きなベンジャミンの木の枝落としの最中だった。
ハンディマン風のオジさんがが梯子で上に登ってチェーンソーで枝を切り落としていた。

アリーナも工事中。
パーティーエリアを大きくして、水道管を引くなどの作業をしていた。

普段は静かな牧場もこの2つで少し、いや結構騒々しかった。

マカは今日も出てこなかった。

実はオフィスの裏の草むらがすっかり綺麗に刈り取られていて、普段この辺りに隠れていたマカは場所が無くなってしまったのかもしれない。

牧場の連中もしばらく見ていないと言う。
また旅に出てしまったのだろうか。

今日ワイキキで仕入れた情報によると、先日マリオット・ホテルになった元ハワイアン・リージェント・ホテルのクヒオタワーがしばらく休館になるそうだ。

以前にカラカウアタワーは改装工事が済んでいたが、今度はクヒオタワーの改装で、コンドミニアムの部屋も作るようだ。

またワイキキ・ビーチ・ホテルがアストン系になると言う話しも聞いた。

ワイキキは相変わらず動きが激しい。

5月28日

ハナウマ湾は今、駐車場の横を工事している。

「エデュケーションセンター」というのを作っているのだが、将来ハナウマ湾に一般の人が入る前に、現在私達ガイドが説明している事や自然保護の規則の説明、それに魚や珊瑚礁についても説明をする場所だ。

ようやく柱が立って、鉄板の壁が出来た所だったが、ここでいきなり工事が一時中止になった。

ナンと設計のミスで、建物が海から見えてしまうと言うのである。

それがナンで?と思うかもしれないが、景観にうるさいハワイでは、この施設を設計するに当たって、海からは見えない様にする事に決まっていたのだ。

ナンともハワイらしい事件だが、上のカラニ・ハイウェイからも見えるので、中途半端な工事中の姿よりも、早く綺麗な物を作ってしまってほしいと思う。

メモリアルデーの祝日の今日、街は少し静かだった。

5月29日

今晩はシェラトン・ワイキキのボール・ルームで開かれたナ・ホク・ハノハノ・アワード(ハワイアンミュージックのグラミー賞)をテレビで見た。

ケアリイ・ライシェルのMele A Ka Pu'uwai(Melelane)で始まった受賞式は、ロビ・カハカラウ、ウルヴェヒ・ゲレロ、コロン、テンフィート、マウナルアなどのライブステージがあり、とても盛りあがった。

受賞者に付いてはKINEなどのHPを参照にしていただきたいが、コンサートでも短パンにサンダルで出てくる連中が、受賞者としてステージに上がると皆大変おしゃれをしているのが可笑しかった。

プレゼンターとしてアンティ・ジェノア・ケアヴェが出てきたが、何のアンチョコも見ずに長い時間大きな声で喋っていたのに惚れなおした。

風が弱くなって雲が出てきた。

5月30日

今日のWAI WAI HAWAIIの鍋会は7人と寂しかった。

日本から遊びに来ている人は一人だけで、在住のいつものメンバーばかりだった。

こう言うメンバーだとなんとなく盛りあがらず、日系のテレビKIKUを皆で見ながらスキヤキを食べた。

風が弱く夕方のシャワーのせいで蒸し暑く、こう言う夜はターマイト(シロアリ)が飛びまわる。

実は昨日は日本人の友達の家でギョーザ・パーティーに呼ばれ、日本から遊びに来ているお母さんの手作りのギョーザを山ほど食べた。

日本の食文化に感謝。

5月31日

「パールハーバー」という映画が始まった。

皆さんご存知の様にこれは1941年の真珠湾攻撃を題材に、ディズニーが作ったラヴストーリーがメインの映画である。

この映画、国民感情を意識して、米国用、日本用、ドイツ用の3本があるそうだ。

米国用のを見た友人の話しによると、日本のゼロ戦が逃げ惑う民間人を撃ち殺したり、日系人が手引きをしていたりと、歴史をかなり曲げて作られているらしい。

なぜ今頃「パールハーバー」なのか?と言う議論が起きているが、戦争を知らない若い世代に戦争の醜さを伝える為だとしたら、中途半端なフィクションは単なる悪影響にしかならない気もする。

私は映画を見ていないのだが、パールハーバーのアリゾナメモリアルにも入った事が無い。

メインツアーのガイドならここは必修になるかもしれないが、ハワイの自然をメインとしたツアーでは真珠湾攻撃は関係が無い。

私は高校の修学旅行で広島の原爆資料館を訪れた時の衝撃をいまだに忘れない。

亡くなった祖母から東京大空襲の話しを聞いた時の事も覚えている。

戦争は人間の醜い心が映し出される物で、戦争を放棄した現在の日本の憲法は、過去から学んだ結果なのだと思う。

戦争は良く無いものだと言う事を日本人は教育されている。

私はその一幕である真珠湾攻撃のディーテールを知りたいとは思わない。

アメリカは国際正義と言う旗の下に都合の良い時だけ他国の戦争に加担する。

中東では今も戦争が起きていると言うのに、ディズニーのラヴストーリーに60年前の日本の悪行を引きずり出して、しかも事実を曲げていると言うのは私には納得がいかない。

実際今のハワイは日本人も日系人も多く、日本人観光客に頼った経済状況なので、この映画を見たアメリカ人が日本に対してすぐにネガティブ・イメージを持つことは無いと思うが、米本土のいくつもの都市で日本人や日系人がマイノリティとして存在する場所では、ディズニーの儲けの為に彼等がとても危険な状態になるかもしれない。

そう考えるとディズニーランドなんて、日本人が単に食い物にされているだけの様にも思えてくる。

今日はちょっと堅い話しでした。


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