ハワイ日記2000年11月



11月1日

毎月1日は、防災の日である。

11時45分に島中にサイレンが鳴り響く。
時にはびっくりされるお客さんもいるが、太平洋の真中と言う重要な軍事拠点のハワイには「真珠湾攻撃」と言う前例もあり、また海に囲まれており、津波の心配もあるので、必ずサイレンのテストが行なわれている。

ちなみに1日が週末や祭日の場合は、繰り越した平日になる。

ラジオ局もこれに合わせて試験放送をするが、こちらはもっと頻繁に行われている。

備えあれば憂い無し。

11月2日

アラモアナにあるパスタ屋「Pietro(ピエトロ)」に行った。

アラモアナ・ショッピングセンターの駐車場裏で、ワイキキ寄りのカピオラニ通り沿いにあるこの店は、実は日本の企業が経営している。

以前は同じカピオラニ通りの、もっとダウンタウン方面にあり、数年前にここに移動してきた。
一時はカパフルに2号店もあったのだが、今はもう無い。

ピエトロはサラダドレッシングで有名な店で、日本でも販売されているようだ。

パスタも美味しいのだが、ここの売りは、「Raw Potato Salad(ロウ・ポテト・サラダ)」という生芋のサラダである。
桂剥きにして長時間水にさらしてあると思うのだが、食感は大根のサラダの様で、辛味は無い。
通常4種類のドレッシングがテーブルに並べられ、少しずつ色々な味で楽しめる。

山盛りで来るので、一つとってみんなで分け合うのが良い。

ここでも「いらっしゃいませ〜!」と言われるが、それ以外の日本語は通じない。

11月3日

床屋に行った。

アメリカの床屋は何しろ早い。
霧吹きでさっと髪を濡らすと、サクサク切り始め、ものの5分でハイお終い。
シャンプーなどはオプションなので、基本的にはドライヤーで切った髪の毛を吹き飛ばすだけ。
家に帰ってからシャンプーすれば良いのである。

それでも毎月通っている店なので、何人かの店員は私の事を覚えていて、仕事の調子だとか色々尋ねてくる。

よく当たる韓国人の店員さんと、韓国料理の話になった。
日本食と日系食の違いがあるように、韓国料理にもハワイアナイズドされた味があるようで、
やはりハワイの味付けはちょっと甘い様だ。

勿論日本風の美容院もあるし、日本語で頼めるところもハワイにはある。

ここはチップ込みで$15。

11月4日

カハラモールのカリフォルニア・ピザキッチンに行った。

土曜日だが、小雨がぱらついているので空いているだろうと思っていたがいっぱいで、15分ほど待たされた。

新メニューだと言う「ハバナ・チキン」というピザを食べた。
甘辛のソースがかかっていて、一見お好み焼きの様だ。
味もピザと言うより、洋風お好み焼きと言う感じで、これがなかなか美味しかった。

今日はよく雨が降った。ハワイは雨季に入った様だ。

11月5日

今日はバイトでヘコの仕事をした。

ヘコとは、HECO(Hawaiian Electric Co.)の事、つまりハワイ電力である。

エバの変電施設に、日本製の産業廃棄物処理プラントを組み立てる為に来ている、日本からのエンジニアのお世話だ。

ワイキキのホテルと機材レンタルの店、そして現場のエバとを大型のバンで何度か往復した。
日曜なのでトラフィックは少ない。

エバは地形的に雨の少ない場所なので、とても暑かった。

夕食は皆で紅花に行った。
紅花スペシャル美味しかったなぁ。

11月6日

乗馬のツアーに行った。

ワイマナロのコレア牧場は、時々大きなパーティーに使われることがある。
今日はロシア人のパーティーだそうで、昼間から準備が始まっていた。
60名ほどのロシアからの団体観光客が集まるそうだ。

ロシアと言えばウォッカ(英語読みではヴォッカ)。
毎晩ビールとテキーラで盛りあがっている牧場の連中でさえ、彼等の飲み方はすごいと言っている。
一体どうなるのだろう。

今日の私のお客さん達の関心は、調理中の豚の丸焼きだった。
この牧場では、ハワイ風に豚を地面に埋めて蒸し焼きにする(カルアピッグ)事もあるが、今日は、ヤギでも回せるヘビーデューティーの丸焼き器でくるくる回っていた。



11月7日

朝一番で選挙に行き(実は今は選挙権もあるアメリカ人なんです)、ロイヤルハワイアンホテルから新婚さんをピックアップして、ラニカイへビーチピクニックへ行った。

この所雨季の始まりの雨模様の天気が多かったが、今日は朝からピーカンだった。

マウイ島、ハワイ島には何度か行った事のある奥さんも、オアフ島はワイキキしか知らなかったそうで、ハワイ初めての旦那さん共々ラニカイの美しさには驚いていた。



最近のお客さんの7割が、インターネットでダイアモンドヘッドクラブを見つけて来ている。
Yahooの掲示板や「ハワイの歩き方」BBS、私も最近スタッフとして名前を連ねた「WAI WAI HAWAII」などを見てくる方が多い。

今日のお客さんも「WAI WAI HAWAII」ともう一つ、以前一緒に仕事をした「モー・ハワイコム」でダイアモンドヘッドクラブを見たそうだ。

観光産業に携わっているので、旅行者には自分の出来る限りのお手伝いをしたいと思い、あちこちの掲示板でハワイ関係のご質問にお応えしているのだが、ハワイ系の掲示板にはダイアモンドヘッドクラブを利用してくれたお客さんからの書き込みも多く、これは私も全てを把握している訳では無いので、時にはどこでどんな評判が出ているのか、どんな噂を聞いていらしたかもわからない事がある。

オリジナルツアーに参加してもらったお客さんには、サイン帖に住所を残してもらい、毎年クリスマスカードを送っているのだが、一緒に書いて頂いているコメントを読むと、皆さんハワイの素晴らしさに感動されている事が良くわかる。
どこかの掲示板で、お客さんがダイアモンドヘッドクラブのツアーを推薦してくれるのは、ハワイの素晴らしさのおかげだろう。
そして私はさらにハワイを愛してしまう。

11月8日

朝から昨日の選挙結果でびっくりしたが、午前中は溜まっていたペーパーワーク&このサイトのバナー作り。

午後は、完成した新しいブローショアー(Brochure:チラシの事です)を印刷屋に持っていき、銀行と郵便局とスーパーマーケットを回って、再び印刷屋で刷り上がりをピックアップ。

帰ってから、レイカース(NBAのごひいきチーム)のテレビ応援しながら早速ブローショアの折りたたみ作業。

夜は「WAI WAI HAWAII」の定例鍋会に参加。
今晩は20名以上で盛りあがった。

訳あって日本で高校を中退し、今ハワイで英会話の学校に通っていると言う17歳の青年が来ていたが、先の事には色々不安があるようなので、少し自分の話しをしてあげた。
私以外にも結構複雑な人生を歩いてきた人がいるので、彼はみんなの話しを聞いて何を思ったのだろう。

11月9日

アメリカの中で、これだけお米が食べられる場所はハワイだけだと思う。
ABCストアやセブンイレブンでもスパムむすびや海苔巻が売っているし、ローカルプレートランチでもライスが付くのは当たり前だ。

ハワイのお米と言っても結局カリフォルニア米なのだが、美味しい品種は大抵日本語の名前が付いている。
「国宝」、「福助」、「日の出」などで、それでも20パウンド(約9キロ)で5ドルくらいだ。
英語の名前が付いている物は、もっと安い。

今、ハワイで手に入るお米で一番美味しいのは「田牧米ゴールド」だと思う。
レギュラーの「田牧米」で11ドルほどだが、「ゴールド」は17ドルする。
それでも日本でお米を買うのに比べたら遥かに安いし、私はお米が大好きなので、いつも「田牧米ゴールド」である。

普通カリフォルニア米は長粒種と言って細長いのだが、「田牧米ゴールド」は短粒種なのである。
日本のブランド米より美味しいと思う。

さて今日のオカズは何にしよう。

11月10日

昼間はスカイダイブ、夜はナイトドライブツアーに行った。

今年の夏は毎晩の様に入り、人気だったナイトドライブだが、今日は少し久しぶりだった。
ちなみにタンタラスの丘とのコンビネーション。

ハワイが初めての方を含むご家族で、タンタラスの丘は皆さん初めてだった。
一時締め出されていたリムジンやミニバスもいて、週末と言う事もあって、地元の若者もたむろする、相変わらずにぎやかな所だった。

高い所の苦手なお母さんは、展望台に近づこうとせず、遠巻きに夜景を眺めていた。

ワイキキなど、見える景色について説明をした後は、早速オリジナルのナイトドライブのコースに出た。

モアナルアガーデンを過ぎて、レッドヒルを登ると、パールハーバーの夜景が広がる。
ここは一つのハイライト。
昼間とは全く違った真珠湾が見える。

パールシティでフリーウェイを降り、住宅街の坂を登る。
西側の夜景の見える公園で休憩。
ラグを引いて、お客さんにはくつろいで頂く。
そして冷えたグアバジュースをサービス。

タンタラスの丘とは対照的に落ち着いた夜景と、満月の明かりに照らされた静かな公園。

昼間は、ベテランズ・デー(退役軍人記念日)の祝日で賑わうアラモアナセンターで、お買い物だったと言うお母さんも、ここの夜景と雰囲気は気に入って下さった様だ。

今日のお客さんは「ハワイの歩き方」BBSを見ての方だった。
最近また色々なご質問に(時には辛口で)お答えしているが、決して宣伝だけしているつもりは無い。
ハワイ旅行に来られる方のお手伝いをして、それが結果的に仕事につながるのがとても嬉しいのである。

11月11日

大統領が決まらない。

数日前に刷り上がった会社のブローショアーを、せっせと折りたたみながらずっとCNNを見ていた。

日本でも総理大臣の不信任案が通ってしまうかもしれない状況だし、ガソリンの値段は上がっているし、中東は暴力が収まらない。

世の中がとても不安定に感じる。

世の中も大切だが、自分の事はもっと大切な事だ。
明日は牧場で癒されて来よう。

11月12日

昼は乗馬、夜はナイトドライブに行った。

昨日までの晴天が嘘の様に、今日は曇りがちでシャワーもぱらついた一日だった。

牧場で、お客さんが馬に乗っている間、時間が出来ると私は猫の友達「マカ」といつも遊んでいる。

と言っても、座っている私の膝の上に彼が乗ってきて、一緒にくつろぐのがいつもだ。

彼とは私がこの牧場に来始めた3年ほど前からの付き合いになるが、当時は猫も3〜4匹程いて、マカが一番人懐こかった。
マカも一度はお父さんになり、子猫もうろうろしていたのだが、放し飼いの為、増えたり減ったりして、どこにいるのかわからない事もあった。

やがて一匹の子猫を除いて、猫が全ていなくなってしまった。
猫の世話をしていた人が辞める事になり、その子猫を引き取っていってからしばらくは、猫がいなかった。

半年ほどしたある日、突然マカが現れた。

一回り大きく逞しくなったマカは、ケンカをしたのか、左耳の先が切れ、さらになんと去勢されていたのである。

どこでどのような経験をしてきたのかはわからないが、苦労して来た事は間違いなさそうだ。

旅から戻ったマカはまた牧場に住み付いている。

どう言う訳か私の膝の上が好きで、休憩していると必ずやってきて飛び乗ってくる。



グリーンの目をしたマカを抱いて、ブルーのワイマナロの海を見下ろしているといると、気持ちが落ち着いて行く。

11月13日

この所毎日、この3日ほどは朝夕に綺麗な虹を見ているが、花の方はオフシーズンである。

それでもハワイでは一年中ハイビスカスとブーゲンビリアが咲き、この時期には特に目立つのだが、今日はちょっとしたマメ知識。

ハイビスカスがハワイ州の州花であることは知っている人も多いが、実は正式には黄色のハイビスカスが州花である。ハイビスカスの中では最も大きく、花は二日咲きつづける。

ブーゲンビリアも多くの色の種類があるが、色が着いている所は実は葉っぱで、花はその中に小さく、白く咲いているのである。(写真参照)
元々はブラジルの原産なのだそうだ。



ハワイには個性的な花が多い。

11月14日

今日はサークルアイランド(島一周)。

インターネットで、ダイアモンドヘッドクラブを見つけて来て下さったお客さんがしばらく続いている。
大企業のように、ガイドブックなどに宣伝を出す資金力は無いが、仕事が評価されて、お客さんがウェブ上に感想を書いてくれる。
それを見てまた違うお客さんが来てくれる。
これも口コミと言うのだろうか?

9時にワイキキを出発すると、ダイアモンドヘッドを左に見ながらカハラを抜け、カラニアナオレ・ハイウェイに出る。
昨晩から早朝にかけて激しく降っていた雨が嘘の様に上がり、ココヘッドの先も青空が見えた。
花の少ないシーズンだが、雨に洗われたハイビスカスやブーゲンビリア、プルメリアやジンジャーも朝日に輝いている。

ハナウマ湾は定休日なので、ココヘッドもすっと登り、再び太平洋が見えてくるが、オアフ島は晴れていても、今日はカウアイ島は雲の中でちょっと見えなかった。

サンディービーチで最初の休憩。
朝のサンディービーチは人もほとんど無く、ブギーボーダー達をバックに写真を撮るには最高。
お客さんの中には、ワイキキ以外のハワイのビーチを見るのが、初めての方もいた。

続いて東端を回り、マカプウのルックアウト。
ラビットアイランドをバックに撮影。
マカプウの透き通った海は美しい。

どうしてもどこかで少し泳ぎたいと言うリクエストだったので、ワイマナロ・ベロウズビーチで時間を取った。
一つだけ「くらげに注意」のサインが出ていたので、これについて説明。
約一時間。私は荷物番。

平日の午前中と言う事もあって、ほとんど人はいなかったが、アメリカ本土からの観光客が、ツアーで来ていた。
このツアー、大型バン2,3台でアメリカ人をよく連れて来ているが、見ているとイイ大人がかなりはしゃいでいる。
海なんて見た事もないと言う人が、本土の内陸部にはたくさんいるそうだが、多分そう言った人達のツアーなのだと思う。

と、お客さんの一人がくらげにやられてしまった。
「ポーチュギース・マン・オブ・ウォー(直訳:戦争のポルトガル人)」という電気系のくらげで、日本では「カツオノエボシ」という名前の奴だ。
ブルーメタリックの光ってる奴で、海の色に紛れて見つけにくい。
幸い大事には至らなかったが、お客さんは、いつのまにか刺されていた様で、姿を見れなかったことを残念がっていた。

ビーチを出ると、横綱曙のお母さん、ジャニスさんのやっている「スモウ・コネクション」に立ちより、ジャニスさんと記念撮影。

カイルア、カネオヘ、カハルウを抜けてクアロアビーチパークへ。
チャイナマンズ・ハットと、映画「ジュラシックパーク」の撮影にも使われたコオラウ山脈の山肌をバックにパチリ。

この公園ではククイなどの樹木や、シロサギなどの鳥の種類も多く、ワイキキでは見れない自然に満足。

プナルウ、ハウウラ、ライエ、カフクとウィンドワードサイドの海を眺めながら北上。
この辺りはラジオが入らないので、オリジナルのハワイアンミックスのテープを流している。

タートルベイを過ぎ、サンセットビーチで停車。
6フィートほどの波が出ていた。
お客さんは、東側のビーチとは砂の質が違う事にもすぐ気が付いてくれた。
「夕陽が綺麗なんですよ」と説明しても、それを見せられないのは辛い。
何とかして「サンセットinサンセットビーチ・ツアー」を実現させたいと思う。

1時。泳いだのでお腹も大分空いてきた様子。
ワイメアビーチの上で写真を取って、ハレイワへ。
ランチと散策の時間1時間半。
私はL&LでチキンBBQ。

パイナップル畑でも写真を取って、最後にドールプランテーション。ここでいつもサイン帖にサインをしてもらう。

帰りはフリーウェイになるが、アロハスタジアムが近くで見れたり、「この木なんの木」が見えたりもする。
うちのツアーは基本的に冷房は使わず、自然の風と、ハワイの湿度を感じてもらっているのだが、夕方のフリーウェイで渋滞が始まると、すやすやと寝てしまわれる方も多い。
しかし今日のお客さんは、自動車関係のお仕事だそうで、渋滞のフリーウェイも楽しんでいた様だった。

さて今日のお客さんはどこかのウェブサイトに書き込んでくれるだろうか?

11月15日

東京吉祥寺の出身中学校のバスケット部は、ある顧問の先生に教わった約10世代のOB会が、いまだに続いている。

私が日本に帰ると必ず集まりがあるのだが、今年古希を迎えられた先生は、リタイアした今もとてもお元気で、飲み会には必ずいらしてくれる。

5年ほど前には、教え子で、私の後輩を何人も連れてハワイに遊びに来て下さった。
その時来た後輩達が友達や仕事仲間を紹介してくれ、その人達がまた友人を紹介と言うように、人の輪は広がっている。

先生はインターネットも始められて、Eメールも送ってくださるのだが、どうもまたハワイに教え子を連れて来たいそうで、今度はさらに年下の後輩と計画しているらしい。

その計画のメンバーの一人が、バケーションでハワイに来ている。先生からはメールで、「会って打ち合わせをしておいてください」と書いてあったので、時間の出来た今日、6才下の後輩と会ってきた。

過去に私が日本にいた時にもOB会で会った事は無く、まさに初対面だった。
まだ実際には先生とのツアーの具体的な時期などは全然決まっていないそうなのだが、これから友達と来る時や、知り合いが行く時には紹介したいと言ってくれた。

こう言うのも学閥と言うのだろうか?

11月16日

オリジナルツアーに参加してくださったお客様には、毎年クリスマスカードを送っている。

ここ数年は200名ほどに送っているのだが、今日はその作業の第1弾を行なった。
この時期は、時間が出来れば少しずつ進めなければならない。

作業中はラジオかCD。
私はハワイアンミュージックが大好きなので、どちらにせよハワイアンミュージックである。

こちらのサイトにはお勧めCDを載せられるようなので、少しずつご紹介して行きたいが、会社のサイトに載せようか迷っている。

最近は日本でも有名になっているハワイアンミュージシャンも多く、ケアリイ・レイシェルやハパ、ナレオなどはご存知の方も多いだろう。

ハワイアンミュージックと言ってもジャンルは多く、日本の演歌のような物から、いわゆる歌謡曲やヒップホップのような物まである。

日本で流行っているのは歌謡曲の部類だ。
一般的にはアイランド・ミュージックと呼ばれている。

しかし典型的なハワイアンサウンドとなると、演歌系になる。
神様ギャビー・パヒヌイやジェノア・ケアベ、カジメロ・ブラザースなど、ホテルのロビーなどで何気なくかかっていたりする。

私はどちらかと言うと、渋めの演歌系のほうが好きなのだ。
正確には、夕方くらいから渋めを好んで聞いている。

歌謡曲系のFMラジオステーションは100.3(KCCN)と98.5(KKLV)。
渋めの105(KINE)は夕方からのアイランド・サンセットが一日の疲れを癒してくれる。
96.3(KRTR)は日曜の朝だけハワイアンをやっている。

11月17日

花の少ない季節に、家の前のピンク・テコマが咲いた。



うちの近所にはよくある街路樹なのだが、家の前のは特に元気がよく、今年3回目の満開を迎えている。
一年中咲く花なのだが、周期があるようだ。

目ざとく、蜂などの虫が飛びまわっていた。

15〜30マイルに上がってきた貿易風に、雲の動きが速い。

ノースでは10フィートを越える波がやって来ている。

11月18日

最近トレッキングのお問い合わせが多い。

今の時期、マカプウは問題ないのだが、マノアはぬかるんでしまってツアーにならない。

夏場は朝露に濡れた地面も10時を過ぎると乾いてくるのだが、雨季は昼間も雨が多く、とても入って行けるような状態では無くなるのだ。

しかし誰もいないのかと言うとそうでもない。

なんと裸足で泥の中を入っていくローカルがいるのだ。

確かに靴は動けなくなるかもしれないが、素足なら軽い。
しかし、相当足の裏の厚い人でなければ到底無理だろう。

カイマナビーチで仕事をしていた頃、裸足のローカルが多いのに気づいた。
自分も足の裏を鍛え様と思い、なるべく裸足でいた時があるが、やはり子供の頃から裸足の多いローカルには敵わないと諦めた。

中級向きで、この時期にも入っていけるトレイルを探す必要がある。

11月19日

乗馬のツアーとのコンビネーションに、ハナウマ湾シュノーケリングが付いているのだが、現在ハナウマ湾は特別自然保護区に指定されていて、色々な法律、規制がある。

ワイキキでお客さんをピックアップしている営業車が、直接ハナウマ湾でお客さんを下ろすことができないのである。

そこでハナウマ湾のあるココヘッドの麓のココマリーナで、お客さんは専用タクシーに乗り換える。

帰りもそのタクシーがココマリーナまでお客さんを連れて帰ってきてくれるので、私はココマリーナで待つ事になるが、待ち時間に昼食を取ることが多い。

今日はTaco Bellに行った。
言わずと知れた、メキシコ料理のファストフードである。

アメリカ中にフランチャイズのある店だが、本土にやってきたメキシコ系住民の需要を狙って始めたと思われる。
したがってLAの様にメキシコ系の多い場所にはたくさんあった。

本土ではとにかく安いのだが、ここハワイでは他のファストフードと同様、値段設定が違っている。
値段が少し高いだけなら仕方ないのだが、タコスやブリトーの中身、盛り方も違うのはとても残念だ。

LAでは当然の様にメキシコ系の店員が作っていたが、ここにはメキシコ系はあまりいない。
盛付けに迫力がないのである。

かつてLAにいた頃、暴動の後で仕事がなく、僅かなお金で生活をつないでいた時に、3ドルでお腹一杯にしてくれたタコ・ベルは忘れられない存在だが、迫力が無いと言いながらもココマリーナのタコ・ベルはすでに常連となってしまっている。

明日は小僧寿司にしようかな。

11月20日

アラモアナやワイキキでくらげが出ている。

ボックス・ジェリーフィッシュという透明に近い大型のくらげで、刺されると、まさに刺すような痛みがする。

このボックス・ジェリーフィッシュは満月の晩に沖で産卵し、10日後に岸に戻ってくると言われている。

今月は11日が満月だったから、丁度良いタイミングな訳だ。

ハワイの海に泳ぎに来る方は、満月の日も頭に入れておく事をお勧めする。

11月21日

この所一日おきくらいにナイトドライブツアーが入っている。

新婚さんも多いシーズンなので、おかげさまで好評である。

ところで、夜のカラカウア通りで、前身を銀色に塗った「シルバー・マン」と言うのが立っている。
1年半程前から出没しているパフォーマーで、最初はただじっとしているだけの、固まったパフォーマンスだったが、ロボットのような動きをする者もいる。

体は銀色に塗ったコートなどを着ているが、顔は銀色の塗料を直接塗っている。
どう見ても身体には悪そうだ。

しかしこれが儲かるのだ。
稼ぐ者は一晩で$300にもなるそうだ。

初期には銀色が1人だったのが、3人ほどに増え、金色が登場して、中には顔はお面を付けてるだけなんてのも現れた。

それでも儲かるのは、日本人が惜しみ無くチップを渡しているからだ。
中にはお金を渡すと動き出すロボットの様なのもいて、一緒に写真を取ったり、握手をしたり、ちょっとした有名人だ。

アメリカ人観光客は、日本人が一緒に写真を撮っているのを見て、有名人だと勘違いし、何故かお金を渡してしまったと言う人もいる。

パフォーマンスのレベルで言うと、中学生の学芸会並なのだが、初めてのハワイ旅行ですっかりウキウキの日本人には、受けてしまっている様だ。

最近レッドマン、ブラックマンなどバリエーションも増え、3人一組なんて言うのもある。

5年くらい前までは、カラカウア通りは路上のTシャツ売りが占拠していて、これは社会問題化し、結局撤退させられたのだが、今はストリートパフォーマー全盛である。

そもそもアメリカでストリートパフォーマーに対する評価は厳しい。

ダイエーの入り口でフルートを吹いているオジさんがいる時があるが、ケースにお金がたくさん入っているなんて事はほとんど無い。

大道芸人でも色々いるなぁ。

11月22日

マカプウトレッキングに行った。

この時期にしては、珍しいくらいに良く晴れた。

関西からの女性二人組みのお客さんは、最初マノアのトレッキングをご希望だったのだが、いくら晴れていても、今の時期はコンディションが悪すぎる。
そんな彼女達にはマカプウはちょっと物足りなかったかもしれないが、頂上からの眺めと、スパムむすびには満足していただけた様だ。

「WAI WAI HAWAII」水曜鍋会の話しをしたら、ぜひ参加したいと言うので、今日はこのお二人を連れて行きたいと思う。
明日はサンクスギビングのパーティーもあり、土曜日にはまた別のパーティーにも呼ばれていて、今週はお座敷が多い。

これからクリスマスやニューイヤーなど、パーティーシーズンである。日本でも忘年会、新年会と忙しい方も多いのではないだろうか。

11月23日

Thanksgiving Day(感謝祭)である。

まずは昨晩の鍋会の話から。
昨日はなんとすき焼き!私の大好物だった。
お連れしたお客さんもすぐに打ち解けて、約20名ほどでまた盛りあがった。

他に来ていた観光の方から、「じゅにーKさんですか?」と訪ねられ、「ハイ、そうです」と。
なんと別サイト「ハワイの歩き方」掲示板で、ご質問を寄せられ、私がそれにお答えしていたと言うのである。
実は「歩き方」で私が質問に答えていたと言う方が2名もいた。

ハワイに来る前に、あちこちのサイトで色々調べ、「WAI WAI HAWAII」を知って鍋会に参加される方も当然いるので、このような事が起きるのは不思議では無いのかもしれないが、ちょっとした有名人気分だった。


今日は朝からスカイダイビングのツアーである。
この時期特にお天気が心配なのがスカイダイビングなのだが、私の晴れ男パワー炸裂で、見事に晴れた。

大感激のジャンプの後は、ハレイワでランチの予定だったが、何しろ感謝祭である。

年中無休に近い店でも、クリスマス、元日と感謝祭だけはお休みのところが多い。

どうしようかと思案していると、フリーフードが出てきた。
パシフィック・スカイダイブセンターのオーナーの一人で、元シェフのフランス人がいる。
彼は昔この場所にランチワゴンを出して、営業していた事もあったのだが、この数年はスカイダイビングに専念していた。
その彼が腕を振るって、フレンチ風のランチを用意してくれたのだ。

スカイダイブセンターのご好意もあって、お客さんと私もご馳走に呼ばれてしまった。

閑散としたハレイワの街も、おみやげ物店などは開いている所もあり、6〜8フィートに上がったハレイワ・アリイ・ビーチのサーフィンも見物して、戻ってきた。

今晩はこれから、カハラで開かれる感謝祭のパーティーにまたしてもお呼ばれである。

さて、昨日告知したワイキキの安くて美味しいお店の話しは、明日にします。
食べ物の話しばかりではね。

11月24日

ちょっと二日酔い気味である。

昨晩は一緒にパーティーに行ったKさんと、ポットラックに頼まれた日本酒を買いに行く所から始まった。

リクエストのあった銘柄がダイエーで見つからず、あちこち探しているうちに店が閉まり始めた。
サンクスギビングに開いている店があるだけでも感謝ものなのだが、早終いの店が多く、ちょっとグレードの落ちる日本酒しか手に入らなかった。

それを持ってカハラに向かったが、教えられた番地の家がないのである。
この日カハラの住宅街ではパーティーをやっている家も多く、しかも最初に誘われた私も、誰が主催しているのかとか、どう言う面子が集まるのかなど全く知らなかったのだ。

誘ってくれた友達は、ハワイに来て以来7年近い付き合いになるのだが、最近持ったと言う携帯電話が全然つながらず、お腹も空いてきた我々は仕方なくワイアラエにあるスナック「B」に飛びこんだ。

このスナック、ローカル日系人の経営する超マイナー系の店で、日曜定休だがホリデーは開けているらしい。
他のお客さんが持ってきたターキーなど味見させていただきながら、事情を話すと、「ガセネタ掴まされたんじゃない?」と酷い事を言われたが、しばらくすると電話がかかってきて、正確な住所を聞き、同じく正確な携帯番号も聞いて、再びカハラへ向かった。

今度はちゃんとたどり着くと、予想はしていたが、豪邸だった。
20〜30人くらいは集まっていただろうか。
日本人男性は私とKさんだけ。
日本人女性は多かったが、ほとんどがアメリカ人ボーイフレンド同伴と言う方ばかりで、英語と日本語が飛び交う凄いパーティーだった。

やはり知り合いにも会ったし、どこかで会った様な気がする人も多かった。
日本人と言っても(正確には今はアメリカ人)、あまり日本人に見られる事の無い私は、アメリカ人男性陣から面白がられて、ちょっとテンションも上がってきたが、どうもこう言うアメリカ人ノリのパーティーは疲れる。

途中で登場した、そのおうちのオーナーのお母さんはとても気さくな方で、サンクスギビングデーにも家族と過ごせない私は、つい話し込んでしまった。

その後もどんどん人は増えていたが、ちょっと先輩のKさんも、やはりアメリカ人ノリは苦手らしい。
彼はハワイに30年以上も住んでいるのだが、ノリは全くの日本人なのだ。

で、いい加減なところでKさんとバックレ。
飲み直そうと言うことで、ワイキキのクラブ「N」に行った。
日本人の女性が出てくる店だ。
10年程前、日本でコンピュータの仕事をしていて、結構稼いでいた頃はこう言う店にも良く出入りしていたが、随分酷い目にもあったし、価値観も変わったので、今は自分からは決して行かない種類の店だ。

カハラのパーティーもワイキキのクラブも、普段はあまり眼にする事の無い世界だっただけにとても面白かった。

今日は大人しく、家で家事をしながら、クリスマスカードの作戦を遂行している。

長くなったので、ワイキキのお店の話は、また順延。

11月25日

朝からペーパーワーク&メール返信。

さて、ワイキキで唯一安くて美味しいと思っている店のご紹介。

クヒオ通りのミラマーホテルと、横のクヒオ・モールとの間に路地があるのだが、そこにある中華レストランは、ワイキキで働く中華系の人達御用達の店で、外に出た椅子にはいつも人が待っている。

日本語のメニューもあるので、日本人観光客も時々入っているが、狭い店なので引いてしまっている人も多い様だ。
しかし、カウンター越しに豪快な調理が見られるのも面白い。

私がワイキキに行く時は大抵営業車なので、パーキングを探す手間を考えると、ワイキキを出てしまい、最近はここにも行っていないのだが、数年前にはよく行った。

特にどのメニューが美味しかったと言う記憶が無いのだが、どれも美味しかった。勿論全てのメニューは食べていないので、中にはハズレもあるかも・・・。


感謝祭も終わり、今晩からアラモアナ・ビルディングのUFOもクリスマス・バージョンに変わった。
予定されていた小パーティーが流れたので、今晩はサタデーナイトライブでもゆっくり見よう。

11月26日

サンクスギビングデーも過ぎ、クリスマスツリーの販売が始まった。

アメリカでも、日本のようにプラスチックの小さいツリーを飾る家はあるが、一軒家ではほとんどが本物のモミの木を飾る。
カナダなどから大量に輸入されて、街のあちこちに即席の販売所が出来る。

これからしばらくは、屋根にツリーを縛り付けた車がよく見かけられる。

このツリーは、クリスマス後、一月初めにリサイクルに出される。
専用の回収所が出来て、そこに持っていくと、細かくシュレッドされて肥料などになるのだ。

一般のゴミに付いては、日本のような分別回収のシステムがちゃんと確立していないが、クリスマスツリーと電話帳に関しては、ハワイでもリサイクルが一般化している。

クリスマスセールも始まったが、独り身には寂しい季節がやってきた。

11月27日

乗馬のツアー。

ワイキキからワイマナロに行く間に、3回シャワーに会う。
地形的に降りやすい場所があるのだが、お客さんは気が気ではないようだった。

心配していた乗馬の時間も、ハナウマ湾でも雨には濡れず、今日もまた晴れ男のパワーが効いていた。

仕事が終わると、慌てて郵便局へ行った。
先週末に不在者通知の来ていた小包を受け取る為だ。
日本の母から、ビデオと「クックドゥー」が届いた。
ビデオと言ってもビデオレターではなく、日本のテレビ番組を送ってもらっているのだ。

私のお気に入りは「電波少年」&「雷波少年」。
頑張ってる奴等を見ていると勇気が湧く。

11月28日

今日はノースショアツアー。

全く雨に当たらず、8年振りにハワイに来られたと言うご夫婦は、とても喜ばれていた。

さて、今日はランチで入ったハレイワのLLと、ドールプランテーションで、同じトラブルを目撃した。

トラブルと言うには些細な事なのだが、アメリカではドアを開けたら後ろに人がいるか確認すると言うのが一般的なマナーである。
後ろの人にドアを開けておくと言うのが出来ない日本人が多い。
これを守らず、自分が入ったらバタン。

後ろの人も、これで腹を立てるわけではないのだが、とてもルードな事であり、日本人の評判が良くなる事は無い。

男性がドアを開けると言う事も、日本では一般的ではない。
でもアメリカではこれをやらないと生活出来ない。
私が仕事中にお客さんの為に車のドアを開けるのは、乗り降りの際に頭などぶつけたり、転んだりしない様に注意する意味もあるのだが、これだけで感激される女性のお客さんもたまにいる。

どちらが開けるかは、レディーファーストのお国柄と言う事なのかもしれないが、引き戸の文化と自動ドアの発達しすぎている国から来る人は、ドアを開けて待っていると言うアメリカのマナーを忘れないで欲しい。

勿論ドアを押さえてもらったら、「Thank you」と言うのも忘れないように。

11月29日

ハワイで有名な調味料がある。

ハワイアン・ソルトは、粒の粗い塩で、魚や肉の味を引き出す物としてハワイの家庭では一般的なのだが、ワイキキでもフードパントリーなどで色々なブランドの物を手に入れることが出きる。

しかしなかなか売っていない物もあり、「ONO」と言うブランドの、シーズニング入りのハワイアンソルトは、知る人ぞ知る逸品だ。



実際私も使ってみてから手放せなくなった。

時々「マルカイ」で安売りをしているが、お土産にもお勧めです。(写真UP)

DHCのHPもちょっとクリスマスバージョンにしてみた。

11月30日

サークルアイランドツアー。

朝から雨季とは思えないほどのピーカンで、途中全くシャワーにも会わなかった。やはり晴れ男。

相変わらず大手の大型バスツアーは島の裏でもお土産物屋さんにばっかり停まっているが、今日はDHCのツアーで行ったビーチはどこも貸しきりに近い状態だった。しかもノース以外はどこも穏やかで、美しかった。

今回のハワイではじめて海を見たと言う1歳5ヶ月の男の子は、物怖じせずブルーの海に向かってよたよたと走り出しては、お父さんを慌てさせていた。

ワイマナロにある横綱曙のお母さん、ジャニスさんのお店「SUMO Connection」はなかなかの入りで、お母さん曰く「優勝すると忙しい」だそうだ。

ランチタイムのハレイワで、お客さんを待つ間にノースショア・マーケットプレイスの木陰で読んだのは、先週のお客さんからいただいた「夢見るごもくごはん」という本で、なかなか鋭い事が書いてあった。

今日は帰るとEメールが嵐の様に来た。
ホノルルマラソンの仕事も含めて、2日から11日まですべて仕事で埋まってしまった。

明日は洗濯しよう。


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